発売されたばかりの Panasonic Lumix LX100、作例レビューの為に早速ニューヨーク・マンハッタンで試し撮り。4K 動画や 4K Photo を使うのに好適な被写体がまだ無いので、まずは撮って出しの暗所性能をチェック。夕食時のタイムズスクエア写真散歩で何気なく撮影してみたが、明るい大画面広告と暗い場所がミックスされた場所でも、バランス良く露出を決めてくれる、安心感有り。m4/3サイズの CMOS で、細部まで再現性も Good。
ボディの質感も高い。全体にカチッと引き締まった仕上がりで、凝縮された機能性を感じる。レンズ交換可能な Lumix GM1 / GM5 より一回り大きいボディだが、Lumix GX7 よりは厚みも無く、丁度良いサイズ感なのである。グリップの位置や大きさも最適と感じる。ワンハンドでスナップ撮影をしても安定感がある。
オプションの自動開閉キャップは、3千円以上と高めだが、これは買っておいた方が良い。レンズキャップとしても比較的こうしたものとしてはしっかり出来ていて、シャッターチャンス、スナップ時に即起動したいカメラマンには、必須の装備のはずだ。
Fujifilm の X100 シリーズや Leica X シリーズ等と同じで、このカメラには撮影モードボタンが無い。何故なら、レンズ周囲にオールドカメラと同じくf1.7からの絞り設定リングがあり、コンデジのモードダイヤルがある場所には 1/4000 からのシャッタースピードダイヤルが設定されている。それぞれ赤い「A」マークにセットすれば全自動(つまり、撮影モードでは P (Program) 状態)、どちらかのダイヤルを動かすと、絞り、またはシャッター優先撮影が可能となる。「A (Auto)」マーク位置のロックはもう少し固い方が誤操作が無くなるので嬉しいが、まぁ許せる範囲の少しだけ強めのトルク感で止まってくれる。
親指の腹で操作できる露出補正ダイヤルの指がかりとダイヤルの動きの固さは具合が良い。デジカメではある意味一番多用するダイヤルで、しかも視認性の高い EVF を備えた本機では、ファインダーを覗き込みながらこの露出補正ダイヤルで一番良い光の強弱を決める、という撮影方法が基本になる。ここの使い勝手の良さは大変重要である。
背面液晶が可動式で無い点は、最近はこのサイズのカメラでも動くものが多いので多少不満だが、タッチ液晶で無い点は当方的には気にならない、というか、Panasonic のカメラは現在タッチ液晶装備が主流だが、当方はタッチ式だと不用意なAF操作やシャッターを切ってしまうことが多いので、どちらかというと通常の液晶の方がすっきりしていて使いやすいと感じる。
クリエィティブフィルター操作は、シャッターボタン右横の小さなボタンで出来る。この位置にあると、例えばモードをラフモノクロームに設定しておいて、ワンプッシュで切り替えられるので、フィルターの利用度向上には良い UI (ユーザーインターフェース)と言えよう。ただ、フィルターを解除して通常モードに戻る方法があまりスムーズに行かない。例えば同ボタンをダブルクリックや長押しすると通常モードに戻る、といった Firmware Update をしてくれると嬉しいのだが。現在は No Effect に戻す操作が必要になる。ここの改善は是非望みたい。
本カメラから採用された、新開発のフルサイズ換算 24-75mm f1.7-2.8と明るい LEICA Vario Summilux レンズによる LX100 作例写真は、こちらの flickr album に100枚ほどまとめたので、是非御覧頂き度い。昼間の写真や、4K Photo は、これから追加して行く予定。本日タイムズスクエアを歩いていたら、サプライズで結婚指輪の箱を彼女に差し出しているカップルが。"Will you marry me?" そんなシーンも、LX100 ならすぐに対応可能。スナップ撮影に好適な行動的なカメラとの第一印象で、出張や旅でも邪魔にならないサイズ。非常に気に入りました。
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