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2017年11月18日土曜日

[Review] スマートスピーカー Google Home Mini をまずは設定してみる

ライバルの Amazon Echo の招待がいつまで待っても来ないので、とりあえずは Google Home Mini から利用開始する事に。冷たい雨が降る日はこういう新ガジェット設定には好適。初期設定は iPhone で Google Home アプリをダウンロードして、Google アカウント設定や利用場所の指定をするだけで簡単。音楽サービスはとりあえず繋が無い。

Mini は小型だが可愛い丸型で声に反応する感度も良く、隣の部屋からでも音声コマンドを聞き分けてくれる。日本だと「OK Google」より「ねぇ Google」が自然なので、ついついそれで話しかける事になる。Web 検索で、現在 Google Mini が対応可能なサービス種類をいくつか確認して、音声認識と動作テストを繰り返す。

今のところ実用的なものは、目覚まし時間設定・音声でオフ、ベッドから暗闇でも時間確認(「ねぇ Google、 今何時?」)、天気予報(「ねぇ Gogle 、明日の千代田区の天気は?」)、Google Calendar 連携によるスケジュールチェック(「ねぇ Google、月曜日の予定は?」、経路(「ねぇ Google、〇〇駅までの経路は?」、で最寄駅の電車出発時間も教えてくれる)、株価チェック(「ねぇ Google、〇〇の株価は?」)、自動翻訳(簡単な単語なら、複数言語に翻訳し発声。「ねぇ Google、美味しいを中国語で」)、ニュース(「ねぇ Google NHK ニュース?」で NHK 最新ラジオニュースを Stream)などなど。

食べログなど外部アプリも、アプリ名を指定してから駅名と食べ物ジャンルを伝えると人気の店を数店教えてくれるが、テキストの逐次読み出しに時間がかかるので、これはディスプレイが欲しいところ。買い物リストへの商品追加はかなり正確だが、音声では削除などリスト編集出来ない欠点も。

もう少し対応範囲が広がると面白いのだろうけど、対応できるサービス種類は日本語版ではまだ限定的。一方、日本語音声認識の精度の高さには今更ながら驚かされる。Alexa 日本語版と早く比較してみたい。ただ、この engadget 記事によるとまだ amazon echo 日本語版も漢字読み上げに難がある様で、このあたりはスマホや PC 向けエージェントサービス提供により、日本語音声認識・かな漢字テキスト読み上げの歴史が長い Google や Apple の方が得意なのかもしれない。

他方、当方メイン利用の音楽サービスは Apple 系、なので、来年に発売が伸びたとの報道があった Apple HomePod も気になるところ...気づくと3社分の Smart Speaker が揃ってしまいそうで、今から使い分けをどうするか悩ましい次第。



[Bグルメ] 洋食名店、四谷エリーゼの「ビーフトマト」を受け継ぐ KOBAYA を発見

抜弁天あたりから新宿方面に抜ける散歩道を、いろいろ試しながら歩いている昨今。偶然通りがかったレストランの前で衝撃的な宣伝文句を見つけてしまった。

「四谷エリーゼの代名詞とも言えるビーフトマトは、知るひとぞ知る一品でございます。当店で味わう事が出来ますので、是非御賞味下さい。 洋食 KOBAYA」

これを見たとたん、立ち止まらない四谷 J 大学 OB / OG はいないはず。四谷しんみち通りの入口にいつも行列を作っていた名店「エリーゼ」はしばらく前に閉店、揚げ物については同じ場所で「かつれつ四谷たけだ」に引き継がれたのだが、人気メニューのビーフトマトはひっそり姿を消していた。それが、靖国通りの四谷電話局交差点すぐの横道にひっそり佇む洋食店 KOBAYA に、その痕跡を残していたのである。

ちょうど土曜日で長距離を歩いた後、新宿でランチでも、と考えていたタイミングでもあり、吸い込まれる様に細長い店内に入った。営業時間は平日昼11時半〜15時と、夜は18時半〜20時半。日曜・祝日休業、土曜日は昼のみ。時々営業時間が変わる事もあるので、注意が必要だ。お話を伺うと、9年前から営業されているとの事。知らなかった事が悔やまれる。

調理場にシェフ、カウンター内に店員さんの二名体制で運営されていた。ビーフトマトをお願いして、待つ事しばし。トッピングでは、かつてそうしていた様に、目玉焼きと単品のカニコロッケを。ちなみにライスは大盛りにしても無料だが、年齢が年齢なので今回は普通盛りで。

一口頂いて、ああ、涙が出そう。記憶の向こうにあったビーフトマトの味と重ねると、ちょっと甘みが増して味が濃いめになっている気もするが、間違いなくあの、エリーゼで食べた味に近い。黄色い大根の漬物も、エリーゼと同じものだ。(食べ放題ではないが。)エリーゼほどシェフや店員さんがいないので、混雑時には少し注文から待つけれども、それでも手際が良いのか、待たせすぎないのも素晴らしい。その後見つけた All About の記事を見ると、オムライスも美味しそうだ。次はオムライスにも挑戦したい。

不思議なもので、懐かしい味を頂いていると、かつての記憶がぐるぐると去来する。あんな事もあったよね、と昔話を四谷しんみち通り好きな友人と語る、そんな小さな夕食会が似合う場所だ。カウンターと小さなテーブルだけのお店なので、少人数で出かけましょう、四谷エリーゼ・ファンのみなさま。丸ノ内線・新宿御苑駅からも徒歩で行けます。

[Review] Personal Mobility の WHILL Model C 試乗

TechCrunch Tokyo 2017 で渋谷に出かけて、会場で再会したのが Personal Mobility 開発の米 WHILL 社 CEO 杉江さん。当方が前職でアクセラレータ・プログラムの Open Network Lab (ONL) のメンターを務め、500 Startups の米国ファンドへの LP 投資を担当している時に、WHILL 社は参加していた ONL 5 期で最優秀となり、その後より電動車椅子市場規模が大きい米国に本社を移して 500 Startups Batch 6 に参加。その後製品開発を順調に続けて、初期型の Model A、そして最新機種 Model C を製造・販売している。Model A は発売当初 100 万円ほどのお値段で、やや大柄な電動車椅子だったが、Model C には大きな改良が加えられ、価格も 45万円と半額になった。

本体重量も 116kg が 52kg と、普通の人が運べる重さにスリム化、車体を分解すると自動車のトランクにもラクに載せられる仕様となった。右袖にはジョイスティックの様な操縦用コントローラーがあり、マニュアルなど全く読まずして運転を開始出来る。当方は3桁体重で力士体型だが、すぐに操縦することが出来た。会場で撮影して頂いた、この動画をご覧頂きたい。重量級の当方でも、トルクがあるモーターの採用で、問題なくキビキビと動作。操縦していると、自然に笑みがこぼれる Personal Mobility である。

新型の Model C になって加わったその他の新機能で注目したいのは、スマホとの連携。Model C 本体から USB 充電出来ることは勿論、スマホから Bluetooth LE 接続で本体を遠隔操縦したり、走行距離をログしてくれる機能まで。もう電動車椅子というより、Personal Mobility の小型 EV と呼びたい。これに乗って出掛ける事が楽しくなる仕掛けが隅々に施されて居る。一人でも買い物に出かけられる様に、シート下の積載スペースが大きく設けられた点にも注目したい。足が弱くなった高齢者の方が、行動範囲を広げることが出来る重要な改善だ。

Model C のプロモ動画が YouTube に上がっているので、購入に関心が強い方はぜひこちらをご覧頂き度い。利用シーンを具体的に想起させる、Model C を操る皆さんの自然な笑顔が印象的なビデオである。

米本社の WHILL 社だが、日本にも販売・サポート拠点が横浜と大阪にある。Model C 実機を見る事が出来る場所も国内各所に。ぜひ本体に触れて、お父様、お母様、お爺様、お祖母様へのクリスマスプレゼントに!

2017年11月15日水曜日

[Review] ネオ一眼 Sony CyberShot RX10 Mark IV は iPhoneX を補完する万能デジタルカメラ


広角から超望遠迄の幅広い焦点域をカバーする高倍率ズーム・レンズを備え(銀塩フィルム換算 24-600mm)、しかもそのレンズは全域で明るく (f2.4-4) 、複数の重いレンズを持ち運ぶ必要が無い「ネオ一眼」と呼ばれるジャンルのカメラ。

最近品数が増え始めていて、欧米ではブームになりつつあると聞いていた。当方は複数機種を試しては購入の決断にまでは至らず、という状況が続いていたのだが、思い入れを持てない理由はレンズの品質と AF の不完全さにあった。

AF スピードと確実性に確信が持てず、そして CMOS サイズや映像エンジン性能による画質の不十分さもまだまだあった。それはあくまで、上級モデルのデジタル一眼レフや最新のミラーレスカメラとの比較によるものだったのだが。

しかし最近になって、Panasonic Lumix FZH1 が登場したあたりから、風向きが変わって来た。既存の中・上級デジタル一眼レフ・ユーザーでも満足が行く程の光学・デジタル仕様を兼ね備えた本気の上級モデルのネオ一眼が、市場に出始めたのである。価格的にも、上級モデル相当ではあるのだが。当方も店頭でテストを重ね、ついに手に入れてしまったが最新機種の Sony CyberShot RX10 Mark IV。早速ブログ・レビューを行ってみたい。

電子ビューファインダー(EVF)を覗いた時の、ミラーレス・カメラ上級モデルに近い視野の広さ(0.7倍)と高精細な236万画素の OLED 液晶は表示の遅さも感じられない。

Zeiss Vario Sonnar T* レンズは6枚の非球面レンズを装備。そして何と言っても最新モデルの Mark IV に奢られた AF スピードとその性能に感銘を受けた。コントラスト AF と像面位相差 AF を組み合わせた「ファストハイブリッド AF」は、なんと 0.03秒で AF 合焦できる世界最速を誇る。

315点と多数の AF センサーで、高速に動く被写体も逃さない。Sony のショウルーム説明では、「AF は当社の α9や α6500 に負けない性能です(きっぱり)」。実際店頭で EVF を覗いてテストしてみると、確かに凄まじく高速であることを実感。これなら良かろうとついに「あなたの街のカメラ店、フジヤカメラ」で購入を決断。

早速撮影テストの為、本機を連れ出した先は葛西臨海公園・鳥類園。京葉線の駅から徒歩すぐの場所で、水辺の鳥を気軽に撮影出来るディズニーランド手前の埋立地の公園だ。

荷物を詰め始めて、ネオ一眼の利点にはすぐに気付く。これまで野鳥撮影には EOS 6D に 70-300mm レンズと SIGMA の 24-70mm f2.8 ズーム、或いは FUJIFILM X-E3 に 18-55, 55-200mm ズームレンズの二本、といった重量感のある組み合わせで出かける事が多かったのだが、これが1台で済んでしまう。しかも 24-600mm と、超望遠域までこのコンパクトさでカバー出来てしまうのである。

長時間、ぶらぶら撮影や旅行に行く時には、この身軽さが武器になる。電源オフ時にレンズが沈胴し、本体側に重さのバランスが来るので、肩や首にかけても持ち運びが苦にならない。長くて重い通常の望遠ズーム・レンズとはここが大きな違い。長いレンズは、持ち運びで嵩張るし、重心バランスの取り方が難しい。

もちろん、デジイチやミラーレス専用のレンズはそれぞれ素晴らしく作り込まれているし、仕上がり画質は申し分無い。だが、良いシャッターチャンスというものは突然、広角側に来たり、望遠側に来たり。その都度レンズを交換するのは非常に面倒。交換時に埃が入る可能性にも慎重にならざるを得ない。それに比べると、ネオ一眼は、本当に気軽なのである。

コンパクトで、しかも高性能を兼ね備えてしまえば、ネオ一眼を使わない手は無い。超望遠端の 600mm は、遠くに居る野鳥撮影には少し足りない部分もあるが、1インチ CMOS と大きめの CMOS 装備なので、トリミングをしてもそれなりに画像を楽しめてしまう。ここに載せた鳥や飛行機の写真は、オリジナルから切り出して居る。




左手に見えるディズニーランドを 24mm の広角レンズで葛西臨海公園の浜辺からまず撮影し、それを 600mm 超望遠で引き寄せると、豆粒ほどだったシンデレラ城の様子が詳細にわかる。


さてその後は、午後3時発の水上バスで、葛西臨海公園からお台場経由、隅田川を遡って両国まで、1時間半のゆったり船旅。ここでも、CyberShot RX10 Mark IV はいかんなくその実力を発揮してくれた。このあたりを船で走ると、なぜかカモメがついてくることが多いのだが、揺れる甲板の上から飛翔するカモメに 600mm 超望遠レンズでピントをしっかり合わせるのは、通常のカメラではなかなか大変。しかし RX10M4 のAF は、特に気合いを入れる必要も無く、Continuous AF モードで動体に追随、難なく撮影をこなしてくれる。偶然交差した飛行機との一瞬の構図も、バッチリ決まるのである。これには恐れ入った。運動会他の動く被写体撮影機会でも、これならそれほど肩に力を入れず、リラックスして撮影をこなせるはずだ。

iPhone8 や iPhoneX の登場で、日常の広角から標準画角の撮影はもっぱら高性能なスマホに任せる事が出来る様になった昨今、スマホとは圧倒的に違う画角、迫力のある写真を、しかしスマホを扱う様なライトな気持ちで超望遠域まで拡大して撮影出来るカメラとして、ネオ一眼はスマホだけに飽き足らないユーザーに受け入れられて行く様に思う。最後に超望遠の圧縮効果の写真をサンプルに置くが、船の科学館、レインボーブリッジ、東京タワー、六本木ヒルズを1画面に寄せるというのはスマホ画角ではなかなか難しいのである。

ここ一番の、失敗出来ない記念撮影をしたい時にはデジタル一眼レフを引っ張り出すことになるが、当方もそれ以外はスマホとネオ一眼で。腰にも優しい、良い時代になったものだ。

(追記)夜景作例写真など、Sony CyberShot RX10 Mark IV で撮影した写真は、こちらの flickr album に貯めていくので、興味ある方は時々見てみてくださいね。

2017年11月14日火曜日

[Review] Toyota 製 Japan Taxi 初乗車

今月から走り始めたばかりのトヨタ製新タクシー車両、「ジャパン・タクシー」に偶然遭遇。少しずつ見かけてはいたが、乗車は初めて。2020 年の東京オリンピックに向けて配備された大柄なタクシーの販売価格は 328 万円、と。(10月の発売関連詳細記事はこちらをご参照)これは中身をじっくり拝見せざるを得ない。

外形は正直ボテっとしていて格好良くないが、左後部スライド・ドアが開くと現れるかなり広々とした後席。(ちなみに右後部ドアはコストダウンの為か、普通のドア仕様。)送風や照明ボタンも後部座席の天井部で操作出来て大変便利。驚いたのは、後部座席左右のシートヒーターオンオフスイッチまで備えていること。これで寒い冬日でも大丈夫。素晴らしいおもてなし仕様。

LPガスとモーターのハイブリッド車で、出足も悪くない。安全装備も今風に、衝突防止やレーンはみ出し警告、バックソナー付き。(ただ、「ここまでやるならバックモニターカメラも付けてくれれば良いのに」とは運転手さん談。)
車内の広告表示用モニターも、大きく見易くなった。(それ故、以前のタクシーの様な、前部座席背面に差し込まれていた紙の広告は、廃止されている様子。)車体カラーは黒かと思ったら、深い「藍色」で、東京オリンピック2020のロゴ・カラーに合わせたもの、と。トヨタはジャパン・タクシーのシンボルを、ロンドン・タクシーを意識してなのかこの色とすべく、他の色をあまり売りたくないそうだ。オリンピックが始まる頃には4台に1台がこの車両に変わるらしい。
モバイラーに嬉しい装備は、USB が2口、利用自由で前席右側背面に装備されていること。後部座席でつかまる事ができるハンドル・バーは4箇所設置されて、お年寄りの乗車にも優しい配慮がなされ、席をスライドすると車椅子も乗り込める仕様になっている、との事。

全長はバン形式なってやや短くなり、東京都内の狭小道路でも困らない大きさに仕上がっている。かなり乗り心地も良いタクシー新車両、大柄な当方にもピタリ、の仕上がり。現在は200台の営業所でも4台のみ、と配備されたばかりとのことだが、今後台数が増えるのが楽しみだ。


2017年11月13日月曜日

[Review] iPhoneX 内蔵カメラで撮影する秋景色(作例写真多数)

新しい iPhoneX を手に入れると、利用時間の恐らく半分はカメラとして使っている気がする昨今。iPhoneX はこれまで使って居た iPhone7 Plus と比較して多くの機能向上がある、という事だったので、大変期待を持って本日は屋外撮影に。紅葉する中野駅北口の四季の森公園の風景や、いつもの中野北口の裏道街角を撮影したので、作例写真はいつも通り、こちらの flickr アルバムをご覧頂き度い。


iPhone8 Plus 以降で導入された、ポートレート・モードでスタジオやステージ照明の効果が使える機能は色々試してみると、まだ完全では無いがなかなか面白い。ステージでは、背景がブラックアウトして、主題となる被写体がカラーや白黒でグッと強調される形になる。当方の様に髪にグレーが混じって背景が明るいと、境界が不鮮明になるので輪郭を判断しづらい様だが、黒髪の場合は、ほぼうまく切り取りが出来ていた。

背景ボケの効果も、iPhone7 Plus に導入された初期から、かなり改善されつつある様だ。この連続する提灯のボケ方も、なかなかに味わい深い。背景をぼかした写真と、普通に撮影された写真と両方が保存されるので、比較してみるとその効果を更に実感できる。iPhoneX からは、フロント・カメラでも標準画角のままでボケの効果を楽しめる様になった。二眼を備えた背面カメラで行うポートレート・モードとは違って、Face ID でも利用する赤外線カメラやドットプロジェクター等の TrueDepth のセンサーやカメラ群を活用して、主題と背景を切り分けてボケを作り出している様だ。いずれは背面カメラもこの方式に切り替わるのだろうか。

手のサイズが大きい当方には、iPhone7 Plus の大きさが、しっかりホールド出来て安心感が持てる部分もあったが、iPhoneX の一回り小型サイズも、慣れれば安定して持つ事が出来る様になる。二眼レンズ部分が縦デザインに変わったので、本体を横に持った時にはレンズは横並びとなり、左手の指でレンズ下方を誤って隠してしまう様な失敗も、減ると思われる。

そして多くの iPhoneX ユーザーが指摘している通り、鮮やかな有機 EL ディスプレイ導入による再生時の画像再現性は感動レベル。レンズの開放 f 値は iPhone8 などと比較し望遠端 52mm が f2.8 から f2.4 になった程度だが、明るく美しい画像が表示されるので撮影枚数がついつい増えてしまう。

最後に、夜景撮影機会も多い当方に嬉しかったのは、iPhone7 Plus と比較しての、暗いシーンでのノイズの少なさ。作例の夜の写真で確認を頂きたいが、暗い部分もきりりとしまった絵作りになっている。暗所に強い Sony の裏面照射型 CMOS センサーを使い、そして映像処理ロジックを変えた合わせ技との事だが、これまで気にかかる事が多かった暗い場面での iPhone 写真特有のノイズの多さ、が大きく軽減されている。コンパクトカメラをスマホがあっても手放せない理由のひとつが暗所ノイズだったのだが、iPhone8 や iPhoneX の新世代スマホ・カメラからは、それを気にする事も無くなりそうだ。

Sony CyberShot RX0 という 24mm 単焦点レンズ、1インチ CMOS を備えた超小型カメラの導入も、iPhoneX がしばらく手に入らないなら、と、かなり真剣に考えていたのだが、iPhoneX 作例写真の仕上がりを見ると、iPhoneX だけでも当面は良いかな、とも。しかし1インチ CMOS で仕上がる写真の高精細さはまだ気になる....。

カメラ機能に惹かれて iPhoneX 新規導入検討中の方、こちらの flickr アルバム作例写真は逐次追加して行きますので、よろしければ参考にしてくださいね。現在は TrueDepth 部分に使う部品などが足りなくて、生産が遅れている様ですが。


2017年11月12日日曜日

[Review] iPhoneX ケース選び、背面に四枚カードが入る simplism Nuno BackPack

偶然の出会いで iPhoneX を無事入手出来たので、さて次はケース選び。表裏ともガラス面積が大きい iPhoneX は落とすと割れやすいとの記事も多いので、万が一に備えてのケースは必須。Suica でなく Pasmo 通勤の当方は、残念ながらまだ iPhone に定期を電子的に統合できないので、物理的にカードが入るケースを色々物色。

定期券サイズのカードを携行可能なケースは、1−2枚だけ入るスペースが背面に隠れた薄型ケース、カバーの裏に複数カードを入れられる手帳型ケース等の品数が多いが、以前 iPhone7 Plus でも様々なスタイルのカード携行可能ケースを試した結果、薄型では必要なカード全てを入れる事が出来ない(最近は名刺入れとしても使う事が多い)、手帳型は写真を撮影する時に表蓋が邪魔になる、といった欠点があった。

こうした欠点を補ってくれたのが、RAKUNI 製の背面に複数カードを収められるケースだった。こればかり毎日利用していたので、写真の通りもうボロボロになってしまったが、背面に複数カードを収められる便利さは一度知ってしまうと他のスタイルに変えられない。定期券や名刺、カードキー等を入れると、パスケースや名刺入れが不要になり、これに全て統合出来、カメラとしてスマホを利用する時にも面倒が無く、画面も蓋を開けることなく即利用可能になる。

iPhoneX でも同様のケースを、と量販店を探したところ、見つけたのが simplism の NUNO BackPack ケース。RAKUNI のものより、カードを納める部分がやや薄めで iPhoneX 用の為もあってか幅もそれほど余裕が無いので、カードを入れる時に少しきつめである点はあるが、使っているうちに馴染んでくる様だ。

このタイプのケース、各社から揃いつつあるので、今後とも Watch して行きたい。本家 RAKUNI から、早く iPhoneX 用を発売してくれると良いのだが、まだ検索しても見つからない。本家からの気合いが入った製品の登場も待ちたい。




苦難の iPhoneX レア店頭在庫入手までの道のり

10月27日金曜日。当方は、iPhonegrapher の三井さんが Tech な Kids とその親御さんに iPhone カメラ撮影・加工の極意を伝授するワークショップ前打ち合わせの為、Apple Store 福岡天神前の Tech Park に居た。なんとなく忙しく動いているうちに、心のどこかで気にかけてはいたのだが、午後4時の iPhoneX 予約スタートのタイミングは、間に合わず。ただでさえ初期の品不足が伝えられていた製品なので、あきらめて、しばらくは手持ちの iPhone7 Plus で行こうと考えていた11月のある日。
某量販店で、初めて iPhoneX 本体に触れてしまった。記事では何度も仕様を確かめていたが、iPhoneX の小型で大きな画面、しっかりとした筐体の作りとずっしり手に馴染む質量、OLED 液晶の美しい画面と先進のカメラ性能を実機で確かめるうちに、「いやこれはやはり早く手に入れねば」という気持ちが再燃してしまった。

後日近所の au ショップ受け取りでオンライン予約(iPhoneX は au 黒 SIM を白 SIM に変える必要があり、au 経由が重要と考えた)を行っていたのだが、今回は「数日遅れ」の影響が大きく、待てど暮らせど入荷予定時期の連絡も無い。仕方なく、朝6時に Apple Store Online で時々出てくる店頭在庫も追うが、これもなかなか購入可能在庫を見つけられない。
ダメ元で昨日、11月11日の土曜日午後、新宿量販店街を歩いてみる。殆どの店では勿論在庫無し、いつ入荷するかわからない、との返事だったが、なぜか東口ビックロの地下売場と西口ヨドバシの携帯売場には au/Softbank 向け iPhoneX 64GB の「在庫有り」サイン。二度見したが、本当だ。クマも歩けば iPhoneX に当たる。店員さんに聞いてみると、限定数だが、予約キャンセル品の放出が11日から始まったらしい。

256GB を待って居たのでそれでも迷ったが、希望していたシルバー色であったこともあり、データはクラウド利用を増やして切り詰めれば何とかなるだろう、と即購入決定。
昨晩必要なアプリだけを iPhone7 Plus から引き継いで、メールや LINE、Apple Watch3 や Suica, Apple Pay 用クレジットカードの移し替えが無事完了。必要最低限に曲数なども絞ると、42GB の空き容量、つまり 2/3 のメモリはまだ使える事が判明。これまで使っていた iPhone7 Plus のメモリ内容を調べると、約2万枚の写真・動画を Mac にコピー後も iPhone 側に残していて 58GB とそれが一番の容量を占めていた。過去の写真は Mac 側で遡る事が殆どなので、Mac に移行した写真を iPhone 側で必要なものを除いて削除すれば、64GB でも十分やっていけるはず、だ。

紆余曲折を経て入手した iPhoneX、動作快適。今日から使い倒します。

2017年10月9日月曜日

FUJIFILM X-E3 を楽しむ駒場・代官山の自転「写」散歩


3連休最終日は東京都内でも快適な気温で、雨も降らず、半袖が気持ち良い最高のサイクリング日和。

歩道の道幅が広げられて自転車も走り易くなった山手通り沿いを南下、途中から住宅街を抜けて駒場東大キャンパス、駒場公園の前田伯爵邸(洋館は工事中だが、和館は見学可能)、代官山迄。


FUJIFILM のデジタルカメラ、X-E3 を手にすると、微妙な光が織りなす陰影を追いたくなる。シャドウ部も黒つぶれせず、ハイライト部にも趣が。アナログ・フィルム的なフジらしい光の受容度の広さが嬉しい。






そういう景色を集める自転「写」散歩。高台にある西郷山公園で日が暮れると、夕焼けの向こうに富士山が見えた。

その他の作例写真はこちらからどうぞ。
(Photo by digitalbear) 


2017年10月8日日曜日

[REVIEW] FUJIFILM X-E3 は現行機種最高レベルの小型ミラーレス・デジカメだった

ここしばらく、FUJIFILM の Xシリーズは、X100F があれば良い、と考えて、レンズ交換式カメラはフルサイズの Canon 6D Mark II に集中し、交換レンズの補強はそちらで行って来た。しかし、揺り戻しはやはり起こるもの。FUJIFILM の画質を、様々な交換レンズで、かつ小型ボディで存分に楽しみたい、そういう気持ちが少しずつ膨らみつつある頃に登場したのが、FUJIFILM X-E3

スペック的には X-Pro2 が凄く良いと思って何度も近所のカメラ店の店頭で触って背面フォーカスレバーの感触を試していたのだが、ややボディサイズが大きくて遂に手が出なかった。一方で、大きさ的に丁度良い X-T20 は、操作性を良くするフォーカスレバー設定が無く、スタイルも旧来のペンタプリズム型。しっくりこないままに悶々としていたら、ピタリと当てはまるスペック、スタイルを備えた X-E3 が登場したのである。ひとまわり大きい前モデル X-E2 の後継がしばらく登場せず、このスタイルの小型機はもう出ないのでは、とあきらめかけていただけに、嬉しさひとしお、で万難を排して手に入れた次第。ボディの大きさは X100 シリーズにかなり近い。

ペンタプリズムを必要としないミラーレスカメラが、旧来の真ん中が盛り上がったカメラ・スタイルを踏襲する理由は、これまでのアナログ一眼カメラユーザーを違和感無く取り込む意味合いが強く、そしてその場所は内蔵フラッシュの収納場所に使われる事が多かった。X-E3 では、内蔵フラッシュを外付けに割り切り、頭部が「シュッとした」LEICA のレンジファインダー・カメラの様なスタイルになっている。もうそろそろ、ミラーレスカメラはこのスタイルで良いのではないかと思う。そして右目で EVF を見るスタイルの場合、左端に EVF が寄せられているこの形状は、鼻がファインダーにぶつかる事もなく、気持ちよく撮影出来る。

このカメラで当方が気に入ったポイントはいくつかあるのだが、まずは何度も指摘の通り、X100F に続いて、小型ボディにフォーカスレバー(ファインダーを覗いたままで、右親指でジョイスティックの様に操作して AF ポイントを自由に変更出来る)が組み合わされた、という部分。そして、もうひとつは、撮影画質が上級機種と遜色無いものになっている点も見逃せない。大きさ・重さ故に上級機の X-T2 / X-Pro2 を諦めていたユーザーには、大変フィットするカメラとなるはずである。ミラーレスは、やはり小型軽量であればあるほど、持ち出し機会も増えるというものだ。

早速近距離ドライブで持ち出して、忍野八海の透き通った湧き水の里や、丸の内界隈の夜景の写真を、こちらの flickr アルバムに作例写真として載せているので、FUJIFILM らしいフィルムライクな色具合と、夜景でもしっかり撮影出来ている様子はじっくりご覧頂きたい。アドバンストフィルターでのダイナミックトーンを利用したコントラストの強い写真や、ACROS フィルムシミュレーションで階調が豊かな白黒写真も撮影しているので、作例をぜひ眺めて頂き度い。

FUJIFILM X-E3 + XF 18-55mm f2.8-4 R LM OIS 作例写真 (flickr)

フォーカスレバーの設定により、前機種では存在した背面の4方向ボタンが無くなったが、その代わりにタッチ式の背面液晶を上下左右にスワイプすることで、4方向ボタンに普通は設定される機能がスワイプ方向に応じて現れる様になった。

しかし、これが、若干使いづらい。背面液晶はふと触れてしまう事が多いので、意図せずそれぞれの機能が表示されてしまうのだ。何度かそれが続いたので、結局この機能はオフにすることにした。MENU - セットアップ - 操作ボタン・ダイヤル設定 - ファンクション(Fn)設定、それにより設定画面を出して、T-Fn1~4 をオフ設定にすると、後は問題になることは無い。必要な機能は他のファンクションボタンに割り振る事で、より使い易くなる。この設定で、不要に画面が変化することは無くなった。

おそらく将来のアップデートで機能追加される事を期待したいが、ファンクションボタンに動画の録画開始機能を割り振る事が出来ると、更に動画撮影の使い勝手は良くなる様に思う。現状では背面の Drive ボタンを押してからでないと、動画モードに移行出来ない。その移行もややスムーズではないので、ついつい動画撮影をする気持ちが薄れてしまうのだ。せっかく 4K や HD での 60FPS にも対応して動画機能がアップしているので、操作面は改善してもらえると有難い。メニュー階層が深いのは、アドバンストフィルターも同様に、ドライブボタンの奥にある。こちらもファンクション・ボタンへの割り振りが出来ると便利になる。

とまあ、多少の改善要望もあるが、全般には非常に良く出来た、使い易いカメラに仕上がっている。動画やフィルターの操作も、通常の静止画中心に撮影する分には問題とはならない。何より、仕上がる写真がしっかりと撮影時の空気感を伝えてくれる、フジの発色が嬉しいカメラである。各社から多くのミラーレスカメラが発売されている昨今、当方がオススメする No.1 の小型ミラーレスは現状 X-E3 が最高得点、である。













2017年8月6日日曜日

[レビュー] Canon EOS 6D MarkII と EF 40mm f2.8 STM レンズの組み合わせで HDR 撮影

EOS 6D Mark II のファースト・レビューを一通り終えた(詳細はこの前のエントリーご参照)ところで、HDR 撮影をまだ試していない事に気づいた。初代 6D よりもエフェクトの種類が増えた HDR、これは実写してみるしかない。しばらく高品位ながら重い (1kg 超)の SIGMA レンズを装着して移動していたので、今回は超軽量・薄型の Canon 純正のパンケーキレンズ、EF 40mm f2.8 STM レンズを装着し、スナップ・スタイルに変身させてみる。レンズを付け替えるだけで、カメラ全体の印象は大きく変わる。なにしろ、レンズの厚みは 2cm 余りの薄さ。重さも 130g しかない。カメラ本体だけを持っているのかと錯覚してしまう小型軽量さだ。

初代 6D の頃からこの組み合わせを愛用していたが、デジイチをハンディに持ち出せるこの組み合わせは、鞄への収まりも良く、どうしても高精細な表現が可能なフルサイズ・デジイチを持って出かけたいが荷物の嵩張りは避けたい、という時には大変便利なコンビだ。

純正レンズ故、レンズ光学補正機能もデフォルトで働いている事を確認出来る。追って作例写真も紹介するが、写りはこの大きさとは信じられない程しっかりとシャープだ。円形絞りの効果で、背景の点光源も美しくボケる。

本レンズで一つ惜しいのは、標準レンズに近い焦点距離 40mm で、広角の画角がちょっと足りない事。少し大きくなっても良いので、28mm or 35mm 位の画角があると、常時装着スナップ・レンズとして完璧だ。パンケーキレンズのラインナップ強化は、是非 Canon にも検討して頂きたい。ちなみに、形が似ている EF-S 24mm f2.8 STM レンズは、 EOS 7D や 80D 等 APS-C CMOS のカメラに対応するレンズでフルサイズ用では無いので、注意が必要だ。

さて本題の HDR。撮影メニューの3番目から下にスクロールすると、「HDR モード」メニューが。こちらを展開し、D レンジ調整を HDR 自動か +/- 1〜3(プラス・マイナスする露出段数)に設定すると、HDR モードがオンになる。

一度撮影すると自動で HDR をオフにすることも、撮影を継続することも、メニューから設定可能だ。露出アンダー/標準/オーバーの3枚連続で撮影後、画像の微妙なズレを自動で位置調整してくれる機能もあるので、手持ちでの撮影も可能になっている。仕上がり効果は、5種類のエフェクトから選べる様になっている。ビンテージ調というのは、Olympus のアートフィルターで言うと「ドラマチックトーン」の様な仕上がりを期待出来る。一方で、油彩調では Pentax のデジタルエフェクトの「水彩画」の様に手書きの絵ソックリにはならないので、その点は実機で確かめて頂き度い。

いくつか HDR で撮影したが、その効果を最も実感出来るのは、相当な暗がりとあかりが混在するシーン。こちらの作例写真の flickr アルバム中、裏路地で提灯を撮影した写真を比較すると、標準で撮影した場合と、HDR (ナチュラル・自動)で撮影した場合の違いを、明確に実感頂けると思う。

こちらの作例写真アルバムでは、動画撮影も試してみているので、是非そちら(電車の動画)も視聴頂きたい。重いファイルになる 4K 動画機能は、普通に PC/Mac で再生する分には必要無いかも、という気持ちになりつつある。






[レビュー] 新登場フルサイズ・デジイチ Canon EOS 6D MarkII は 6D 初代ユーザーにもメリットの大きい新機種と実感

5年ほど前に発売された Canon EOS 6D 初代は、アクシデントで壊れる事があっても再び導入した位、気に入って使っていたフルサイズ・デジタル一眼レフだった。レンズ交換可能なデジタルカメラは、殆ど全てのカメラ・メーカーのものを利用してみたのだが、結局仕事でも使える、本体重量が軽くて使いやすい機種は 6D だった。多くのデジカメが、その機能検証を終えて手元を去って行く中で、いぶし銀の単独トップとして、デジタル・ベアーズ・デジカメプロチームの核として、活躍を続けてくれていた。

しかしその一方で、他社の最新フラッグシップ機種が撮影に便利な最新機能を物理的にも、ソフトウェア的にも数ヶ月単位で追加し、バージョン・アップを重ねる中で、6D 初代を仕事上で使い続けるには、いくつか問題も出て来ていた。最も困っていたのは、背面液晶を利用したライブビュー撮影時のピント合わせ。6D 初代発売当時は、光学デジイチでライブビュー撮影が可能なだけで凄い、という評判だったが、今となっては致命的に遅い合焦スピードが、撮影時に苦になっていた。昔のデジカメ AF の様に、フォーカスを前後にゆっくり行ったり来たりさせて、ピント合わせに数秒(!)を要するというのは、さすがに撮影現場では厳しい。殆どの撮影は光学ファインダーで行うにしても、ハイアングル撮影など、どうしても背面液晶で撮影せざるを得ないシーンというのは、生じてしまうのである。

そして先日発売開始された Canon EOS 6D MarkII は、漸くその遅さを改善してくれた。最近の Canon デジイチに導入が進む、撮像面位相差AF技術デュアルピクセルCMOS AF が採用された事で、高速かつスマートなピント合わせが可能になった。スマート、というのは、デフォルト設定の顔+追尾優先 AF で撮影すると、写したい対象をタッチ液晶(これも嬉しい変更の一つだ)上で指先でクリックするだけで、すぐに自動追尾撮影を始めてくれるのである。Canon のコンパクト・デジカメでは当たり前だった機能が、可動液晶画面とともに上級機である 6D MarkII にも移植された事で、本機が狙う広いユーザー層を理解する事ができる。

物理ボタンの配置も、一見初代と同じに見えるが、実は変更がいくつか行われている。当方が気に入ったのは、シャッターボタン左横に小さく、測距エリア選択ボタン、が移されたこと。これまで親指で押す背面にあったボタンが、一部機能は背面に残しつつ、人差し指で操作出来るこの場所に移されたことで、AF エリア変更が非常にやり易くなった。他社製デジイチは背面にジョイスティックを装備する事で AF エリア変更を可能としていて、これはこれで便利ではあるが、実はシャッター横で人差し指で操作できるとそれはまた軽快に扱えるのだ。6D MarkII の場合、45点のピント範囲が中央に寄っている事もあり、このボタンとその横のダイヤル操作で、光学ファインダー上に赤い液晶表示でオーバーレイさせる AF ポイントやピント範囲を、自由に移動させる事が可能になる。これはぜひ手に取って試して頂きたい部分だ。

手が大きめの当方としてもうひとつ嬉しいのはグリップの大型化。初代より深いグリップになって、片手で持ち易くなった。それでも SIGMA の明るい 24-70mm f2.8 DG ART レンズ(当該レンズのブログ・レビューは以前のエントリーをご参照)装着では重さも感じるが、軽いレンズを装着すると、デジイチオペレーションが気軽にシングル・ハンドで行える様な、握りの良さなのである。(手が小さめの方には、やや大きすぎると感じられる事もあるかもしれないが。)

外見では気がつきにくいが嬉しい変更は、何といっても映像エンジンが最新 DIGIC7 になったこと。これで常用感度 ISO 40,000 までの対応が可能になった。連写速度もフルサイズで秒6.5 コマに。高速なレースカーでも撮影しないのであれば、連写機能はこれで十分。内蔵マイクも初代のモノがステレオ対応になって、動画は 4K 対応はタイムラプス動画しかないものの、HD 60コマ・秒には対応し、十分実用的。個人的に驚いたのは、レンズ光学補正機能を試してみると、SIGMA が最近発売した 24-70mm f2.8 DG ART の補正にも対応していた事。

ジェットダイスケさん指摘で、実は初代もその機能があるはず、と初代にも装着してみると、これまた同レンズへの対応が初代 6D の背面液晶画面でも表示された。ふむ、と思って 今度は同じ SIGMA 社製の単焦点 24mm f1.4 ART を装着してみると、これは焦点距離は認識されるものの、各種光学補正には非対応の表示。それは初代 6D でも MarkII でも同じだった。ということは、レンズ側で対応・非対応の設定が変わるのだろうか。24mm もファームアップすれば認識されるのだろうか。メーカーからの正式発表はまだ無い様だが、ここはもうちょっと調べてみたい。いずれにせよ、他社製交換レンズの光学補正にも対応してくれるなら、それはそれで嬉しい事なのだが。

GPS は日本のみちびき、そして米・ロシア3種類の衛星に対応して精度をアップ、カメラ本体時計の時刻合わせも行える様になった。電源オフ時でも一定間隔で作動させる事が可能な GPS ロガー機能は、実は初代にも装備されていた様なのだが、GPS 機能は電池を食うだろう、ということで初代では殆どオフにしていた。3種の衛星対応で位置精度も上がったとの事なので、次の旅では活用してみたい。電池は初期キャンペーンではストラップ、SD カードとともに無料で頂ける様なので、予備電池の心配もしなくて済みそうだ。

その他、細かい変更では左肩のモードダイヤルのモード表示が単なる印刷でなく凹凸のあるものになったり、前面の EOS ロゴ表示は逆に白い印刷文字に変わったり。背面のマルチ電子ロックスイッチも、初代の横スライドスイッチから、レバー型に変更されている。HDR 機能は初代では強さを調整するだけだったが、MarkII ではグラフィック、油彩、ビンテージといった画像効果も加えられる様になった。これも今後実利用で試して行く事にしたい。

とりあえずはいつもの中野の裏路地夜景撮影と、昼間は「阿佐ヶ谷七夕まつり2017」の様子を撮影してみたので、EOS 6D MarkII と SIGMA 24-70mm f2.8 DG ART の作例写真として、こちらの flickr アルバムを参照頂きたい。まだ2日間の利用だが、初代 6D を使っていたユーザーには、そのままの操作感+高速な AF で、存分に活用できる新型、という事を実感出来た。