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2016年12月11日日曜日

[Review] Panasonic Lumix G8 のカメラボディに、万能 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO レンズを装着してみた

久しぶりのブログ投稿、久しぶりのレビュー。

Panasonic Lumix G8 のカメラボディに、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO レンズを装着。コラボさせると小型軽量システムでオールマイティ&完全フィールド対応の防塵・防滴。マグネシウムボディもかっちり。

もうすぐ登場する Olympus EM-1 Mark II ほどの画面が消失しない連写能力は無いものの、静かな電磁シャッターで9コマ/秒連写が可能、4K フォトなら 30コマ/秒で連写を続けられる(この場合、8百万画素のファイルサイズにはなるが)。

Lumix GH シリーズの陰に隠れていつの間にか進化していた Lumix G シリーズと、これ1本あれば交換レンズ持ち歩かなくても大抵の撮影は大丈夫感の高い mZuiko 12-100mm レンズの組み合わせはメリットが高し。まだ利用は正味1日だが、以下雑感。

<レンズ・ボディ利用雑感>

・mZuiko レンズは、フルサイズ換算 24-200mm の広いズーム領域にもかかわらず、マクロ設定などすることなくレンズ先端から 1.5 cm、CMOS 面から 15cm まで寄れるレンズは素晴らしい。

・レンズコーティングも流石プロレンズ、太陽が反射したガラスのあるビル壁面の撮影でもしっかり描写。

・Olympus PRO レンズの特色である、先端のフォーカスリングを手前に引くだけで AF が MF(マニュアルフォーカス)になる、MF クラッチ機能は、マクロ撮影時も、望遠で合わせにくい被写体の微妙なピント合わせをする際にも非常に便利。

・Panasonic お得意の、EVF を覗きながらピント位置を指で変更できるタッチパッド AF 機能はやはり便利。近接撮影時に特に威力を発揮。

・5軸手ブレ補正のカメラは起動に少し時間がかかる印象があったが、G8 は EVF でも背面液晶利用でも即立ち上がり、撮影可能。この速写性はスナップ派の当方にはとても嬉しい。

・236万ドットの有機 EL 電子ビューファインダー (EVF) はとても見やすい。色調も素直で撮影に集中できる。EM-1 Mark II は、オリンパスプラザで試した際、蛍光灯・白壁の室内でやや緑がかって EVF が見えることがあった。最終製品ではどうなっているか注目。

・露出補正は、デフォルトでは Fn1 キーを押してからでないと動作しない。これはダイヤル設定から「露出補正のダイヤル割当」で前または後方ダイヤルに設定するとダイレクトに操作できる様になる。これにより使い勝手が非常に良くなった。EVF では露出補正結果をリアルタイムに撮影しながら確認出来るので便利。

・表示が無いので最初は気づかなかったが、後方ダイヤルの中心にある黒ボタンを押すと、後方ダイヤルで ISO、前ダイヤルで WB をすぐに補正できる。露出補正と並んでいじる事が多い機能なので、EVF を覗きながら操作出来て便利。(ちなみに ISO/WB は背面の4方向キーにも設定がある。)

・近景から遠景まで、一度の撮影で多くの場所にピントを合わせるフォーカスセレクトは、ピントが微妙なマクロ撮影には便利。一方、それを合成して近景・遠景全てにフォーカスが合うというフォーカス合成機能は、マクロ撮影では輪郭がボケてしまったりするので、まだ発展途上か。面白い機能ではある。

・EM-1 Mark II で評判が高い、遅いシャッター速度での手持ち夜間撮影、G8 では2秒は苦しいが、1秒なら撮影可能であった。これはレンズ-ボディの手ブレ補正が連動しない Olympus レンズ - Panasonic ボディの組み合わせもあり、純正 Pana レンズにすると、Dual I.S. 2 の5段分の手ブレ補正効果を使える事になるのだが。

・残念な点を言えば、これはGシリーズだから仕方無いのだろうが、これが1600万でなく2千万画素 CMOS だったら、もっと高精細な写真を撮影出来たかもしれない、という事。拡大するとちょっと悲しい。もちろん m4/3 の限界もあるが、これは GX8 の様なフラッグシップで無い故か。次の GH5 には動画機能を含め大きく期待出来るはず。まあ、パソコンで扱うには丁度良いファイルサイズになるのは 1600万画素の利点。

まだ利用1日だが、機能も含めすっかり手に馴染み始めた。中野・大手町でロケした写真は以下でどうぞ。作例写真は、こちらに貯めて行きます。