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2014年11月9日日曜日

[Bグルメ] ネバネバでつるつる。納豆は麺類である。

 納豆は熱々ご飯にかけて頂くもの、と長年かけて脳裏に焼き付けられていた習慣が「それだけじゃないんだ....」と変わったのは、代々木八幡で人気の和風スパゲティ専門店、ハシヤで「ミートソース納豆」に出会ってから。ミートソースと納豆はそれは色は似ているけれど、さすがにこの食べ合わせは無いでしょう、洋と和だし...しかし、一口食べて、もうその虜(とりこ)に。合うのだ、恐ろしく、アルデンテで歯ごたえのあるスパゲティの麺、ミートソースのやさしいトマト味、そしてこのネバネバが。それ以来、麺と納豆の魅力にとりつかれてしまった。

最近は、初めての麺の店に行って納豆系のメニューがあると、とりあえずは頼んでみる事にしている。ハシヤに次いでこれは美味い、美味すぎる、と納得したのは、新宿ビックカメラ西口店裏の満来の納豆ラーメン、そして納豆ざる。満来のデフォルト人気はチャーシューたっぷりのチャーシュー麺、そしてチャーシューざる(チャーざる)なのだが、年齢を重ねるとあの豚量はもう肉食トレーニングでしか無い。なんとか食べ終わる事だけが目的になってしまう。そこで体に優しい組み合わせがこの、納豆ラーメン、そして納豆ざるなのである。上記の納豆スパゲティ同様、多少かきまぜて泡立った状態で出てくるところがミソ。これはラーメン 界のカプチーノ、と呼んでも良いかもしれない。ミルクの泡ならぬ、納豆の黄色い泡で口の周囲をネバネバにしながら頂くのである。海苔をたっぷり効かせて、これも非常に美味しい。

そして、最後はまあ正統派と言えるかもしれないが、丸の内は新丸ビル5階にある石月の冷やし納豆蕎麦。これは秋冬というより春夏向けメニューではあるが、白いとろろの下に上品に潜む納豆が、日本料理の侘び寂びを体現している。かやくご飯と一緒に頂くと、これまた無上の喜び。どんな種類の麺とも合う納豆、今後ともメニュー発掘に勤しみたい。


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