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2014年5月31日土曜日

Sony CyberShot RX100 Mark3 ファーストレビュー、噂通り究極の全部機能入りコンデジだった


ソニーサイバーショット RX100 Mark III。数週間前にそのリリースがなされた時には目を疑った。ズーム・レンズは最も汎用性が高いレンジの広角24mm〜望遠70mm で、しかも明るさが f1.8 - f2.8のカールツァイス・バリオ・ソナー、T* コーティング。この辺りでもう、レンズ・スペックがわかる人にはグッと来るはず。コンデジでズーム望遠端迄、この明るさが実現。


そして外観で目立つ部分は、装備重量 290g のコンデジ・ボディ・サイズに、従来型の外付けではなく、ポップアップ式の EVF (電子ビューファインダー)が埋め込まれている事。コンデジでは常時 EVF を利用する訳ではないが、直射日光が強い日には、背面液晶だけでは反射が強く被写体の色味がわからなくなってしまう事も多い。そんな時には EVF が活躍。ライバル Panasonic Lumix のコンデジ・シリーズでは、既に超小型 EVF が採用されている機種も複数あるが、いかんせん解像度が低かった。RX100 Mark III 採用の EVF は、144万画素の有機 EL ファインダーに、T* コーティングまで奢られている。EVF ポップアップでスイッチオン、収納でスイッチオフになってしまう部分は、すぐに背面液晶撮影に移りにくいのではと評判が悪かったが、まあこれは慣れの問題か。このコンパクト・サイズで、クリアで見やすい EVF が内蔵されている点は非常に嬉しい。このボディ・サイズに、よくまあ実装出来たものだ、と拍手を送りたい高性能。


背面液晶はフレキシブルに動き、180度ひっくり返せば、自分撮りも容易に可能。充電は RX100 シリーズ伝統で、通常の microUSB 経由で可能な為、旅行時にも特別な充電器携行は不要。もうともかく、文句のつけようが無い程に、日常携行する小型カメラに欲しい機能が「全部入り」なのである。


凝縮感がある、小型ながら重みを感じる筐体だが、表面はツルツルなので、オプションの AG-R2 グリップを装着すると、ホールド性が抜群に上がる。これは値段も高く無いので、同時購入がおすすめ。

日常持ち歩くカメラが iPhone5s になる中で、それに加えてもう1台、カメラを携行するとなると、iPhone5s のカメラ機能を上回る付加価値機能は必須。RX100 MK3 は、その要請に完璧に応え切る最初のコンデジ、と呼べるかもしれない。

CMOS サイズが1インチ前後のミラーレス・カメラに、交換可能な小型レンズを数本持って出かける機会がこれまで多かったが、小型と言っても数本レンズを持つとかさばる為、いつしかフルサイズ 24-80mm 相当の f2.8 レンズを装着した Olympus OM-D E-M1 を持ち歩く事が増えた。しかしそこまでレンズ・ボディを集約しても、全体重量は 879g は必要となる。気軽に毎日持って行ける重さとは言いづらかった。

f1.8 - f2.8 で背景をしっかりぼかせる明るさを持ったレンズが、この大きさに収まってしまったというのは感動ですらある。まずは以下の flickr album の作例を御覧頂きたい。今後持ち歩く、日常のメインカメラは RX100 mk3 で良いかな、と思わせるだけの描写力を備えている事がおわかり頂けるはず。フォトウォークのエースとして、この夏活躍してくれる一台になってくれそうだ。




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