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2014年4月29日火曜日

Nikon1 V3 プレミアムキットと 1NIKKOR 32mm f1.2 レンズのファーストレビュー

高速連写系の性能が高く、AF が速いという事を聞いて、小型ミラーレスのベースを Nikon1 に置き換えてみた。Nikon1 V3 用の EVF とグリップと標準ズームが同梱のプレミアムキットを導入。三井師匠(Sasurau さん)アドバイスによりとりあえず揃えた交換レンズは3本。その中でも期待をしていたのがこの 1NIKKOR 32mm f1.2 の単焦点ポートレイト・レンズ。


なにしろ 1NIKKOR レンズ初のナノクリスタルコーティング採用でゴーストやフレアを低減、SWM (Silent Wave Motor)で静粛に駆動する上に、ひんやりとした金属外装の質感。超小型レンズながらフルサイズ換算約 85mm で f1.2 という明るさ。1NIKKOR の中でも最もドキドキするレンズである。


早速装着して GW 最中のフォトウォーク。山手通り近くの中野氷川神社を訪れてみる。Nikon1 は初代の V1 が最初の導入機だったが、初心者用に作った特殊なUI、モードダイヤルも無いシンプルすぎるボタン・ダイヤル構成が気に入らず、程なく手放してしまった。しかし V3 になって、カメラ愛好家向けの機能を多く搭載して来た。モードダイヤルは勿論、ファンクションボタンも合計3つ。薄型背面液晶は可動式で、様々なアングルの撮影に対応。EVF は初期型に外れにくいという欠点も出ていた様だが、当方のものは付け外ししているうちに問題なく脱着出来る様になった。EVF もこの大きさにしてはしっかりと見えて、そしてボディ、EVF、グリップ、レンズがすべてカチッと高品位な仕上がりになっているのは流石 Nikon である。


f1.2 なので、被写界深度が狭い。ピントが合う範囲が、ごく薄い。このレンズでは NIKON1 V3 の高速 AF でピントを合わせてから、細かい最終ピント調整はレンズ先端のリングを回転させる事で微調整が出来る。合焦後にリングをまわすと自動で EVF 内が拡大画像となり、ピントの山もつかみ易い。


マクロレンズほど寄れる訳ではないが、食べ物撮影でもこれぐらいには寄れる。揚げたて胡麻団子のサクサクとした質感が浮かび上がる。


SIGMA 50mm f1.4 DG HSM を利用した後(こちらの詳細レビューは追って)なので、ボケ味のインパクトはさすがにフルサイズには及ばないが、1インチのCMOS にしてはなかなかがんばっている。背景ボケのとろけ方も当方の好きな感じである。


Sasurau 師匠からの指摘ではっと気づいたのだが、この組み合わせの特色は、デジタルシャッターで最高速の 1/16000 を利用すると、明るい日中でも f1.2 の開放絞りを利用する事が可能となる点。この使い方はカタログを見ているだけではわからなかった。さすが師匠。


上記以外の本レンズでの作例写真は、こちらの flickr album を参照頂き度い。

これ以外の 1NIKKOR レンズでは、18.5mm f1.8 の標準(フルサイズ換算 50mm)レンズ、そして望遠ズームの 30-110mm (フルサイズ換算約 80-300mm) f3.8-5.6 も入手したので、追ってレポートする。

カメラ・プラットフォームの全移行は久しぶりで多少の不安もあったのだが、本試写によりその不安も払拭。Nikon1 システムだからこその小型レンズ群で、楽しみが広がりそうです。




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