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2014年6月9日月曜日

[レビュー] ASUS VivoTab Note8 M80TA の手書きは本当に使えるのか

Apple iOS 系では iPad mini と iPad Air、そして Android OS 系では Nexus7 に Sony Xperia Z Ultra とタブレット端末としては一番良いものを選んで使って来ているのだが、いつまでたっても PC の代替として使う事が出来ないジレンマを抱えて来た。

海外出張の時でも、いろいろ荷物を減らそうと悩んだあげく、結局タブレット + Note PC の両方を持って行ってしまう。Bluetooth に頼らず、直接本体に結線したキーボードを使って高速文字入力をしたい、となると、どうしても Note PC が手放せないのである。最近それをなんとかしようと、iPad Air の Lightning アダプタを備えて直結出来るキーボードも手に入れて、Bluetooth よりは入力が幾分ましにはなったのだが、やはり満足は出来ない。

タブレット+無線接続外部キーボードの入力スピードには、まだまだ限界があるのだと悟り、最近は全く別のアプローチを始めた。そう、タブレットではひたすら手書き入力を極めてみよう、というもの。

そもそもタブレットの形状は、キー入力用ではなく手書き入力に適したはずの平たい板。これで手書き入力を気持ち良く行うには、と、これまた iPad Air を中心に各種アプリを迷わず試してみた。

7 Note に Note Anytime、お洒落な木製 Bluetooth ペン 53 とのコンビで使える Paper など、それぞれとても良く出来ている。が、どうしてもやはり、満足は出来ない。

iPad の手書き入力では、ペン先のみをタッチパネルに触れさせて書く努力が求められる。それぞれのソフトで、拳底部をソフトウェア的に Opt-out させて、拳を触れさせながら書ける様に各社努力はしているのだが、どのソフトも当方の拳を完璧に「無きものにする」ことは出来ず、ペン入力の挙動が結果安定しない事が多かった。

そうした試行錯誤を経てたどり着いた最初のタブレットが、実は Microsoft の Windows 8 対応タブレット、Surface Pro だった。Wacom 製の筆圧感知専用スタイラスを備え、拳を画面上に置きながらの手書きが、問題無く行える。これは良い、としばらく使っていたが、いかんせん(初期型ということもあり)、Surface Pro の電池の持ち時間、発熱、そして本体重量が問題になった。タブレットという名前はついているものの、実際には PC 並の重さがあったのだ。これもいつしか、常時持ち歩く端末では無くなってしまっていた。

究極の手書きタブレットを求める長い旅路はもうここで終わりか、とあきらめかけていた頃、量販店店頭で偶然手にした端末が、 ASUS VivoTab Note8 M80TA だった。付属のスタイラスペンの書き味が、大変良いではないか!!よくよくスペック見ると、Surface Pro 同様に、Wacom のペン技術を導入している。8インチタブレットで、重さも 380g と持ち運びし易く、OS は Windows 8.1。これは、スマホのお兄さんタブレットではなく、PC の弟タブレットで、そして手書きも完璧。良いではないか!!

早速購入しようしたら、しばらくするとフルセグテレビ対応版が出る、との情報で、M80TA ホワイト色の8千台限定版を待っていて、5月末にようやく登場した。早速入手。とりあえずは必要なアプリを導入し、手書き入力の使い勝手を調べている段階だが、初期の感触はかなり良い。

スペックを見るだけでも、11.8 時間の駆動時間、500万画素背面カメラ、背面ステレオスピーカー搭載、最速 1.86GHz の Atom Z3740 チップの搭載....と、申し分無い。アプリによっては負荷の高い作業を行うと多少固まったりする事があるが、概ね動作は良好だ。

当方が評価するのはやはり手書きの滑らかさ。一番のニーズはお絵描き、というよりは、会議の際にメモを手元を見ずにささっと取りたい、という単純なものなのだが、MS OneNote と VivoTab Note8 の背面に内蔵出来る小型スタイラスの組み合わせで、普通のノートの様にサクサクと書く事が出来る。これは実に快適。勿論、拳の底面を画面上に置いても何ら問題無い。文字入力は、ペン先の動きだけを追ってくれる。

これ迄、出張時には、タブレット、NotePC、そして紙のメモ帳を必ず持って行っていたが、これでようやく1台に纏める事が出来そうだ。手書きを重視するタブレットユーザーの方は、一度チェックする価値のある端末である。

そしてこのホワイト色にのみキャンペーンで付属した、Pixela PIX-DT300 デジタルテレビチューナー。ワンセグとフルセグを、自動切り替え可能で、USB メモリサイズの超小型、である。とりあえずはワンセグの受信を試してみたが、良好に受信出来た。ブラジルワールドカップサッカーが始まる事もあり、このテレビ視聴機能は嬉しいオマケ、である。8千台限定、というセットの様なので欲しい方は急いだ方が良いかも!


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