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2017年8月6日日曜日

[レビュー] 新登場フルサイズ・デジイチ Canon EOS 6D MarkII は 6D 初代ユーザーにもメリットの大きい新機種と実感

5年ほど前に発売された Canon EOS 6D 初代は、アクシデントで壊れる事があっても再び導入した位、気に入って使っていたフルサイズ・デジタル一眼レフだった。レンズ交換可能なデジタルカメラは、殆ど全てのカメラ・メーカーのものを利用してみたのだが、結局仕事でも使える、本体重量が軽くて使いやすい機種は 6D だった。多くのデジカメが、その機能検証を終えて手元を去って行く中で、いぶし銀の単独トップとして、デジタル・ベアーズ・デジカメプロチームの核として、活躍を続けてくれていた。

しかしその一方で、他社の最新フラッグシップ機種が撮影に便利な最新機能を物理的にも、ソフトウェア的にも数ヶ月単位で追加し、バージョン・アップを重ねる中で、6D 初代を仕事上で使い続けるには、いくつか問題も出て来ていた。最も困っていたのは、背面液晶を利用したライブビュー撮影時のピント合わせ。6D 初代発売当時は、光学デジイチでライブビュー撮影が可能なだけで凄い、という評判だったが、今となっては致命的に遅い合焦スピードが、撮影時に苦になっていた。昔のデジカメ AF の様に、フォーカスを前後にゆっくり行ったり来たりさせて、ピント合わせに数秒(!)を要するというのは、さすがに撮影現場では厳しい。殆どの撮影は光学ファインダーで行うにしても、ハイアングル撮影など、どうしても背面液晶で撮影せざるを得ないシーンというのは、生じてしまうのである。

そして先日発売開始された Canon EOS 6D MarkII は、漸くその遅さを改善してくれた。最近の Canon デジイチに導入が進む、撮像面位相差AF技術デュアルピクセルCMOS AF が採用された事で、高速かつスマートなピント合わせが可能になった。スマート、というのは、デフォルト設定の顔+追尾優先 AF で撮影すると、写したい対象をタッチ液晶(これも嬉しい変更の一つだ)上で指先でクリックするだけで、すぐに自動追尾撮影を始めてくれるのである。Canon のコンパクト・デジカメでは当たり前だった機能が、可動液晶画面とともに上級機である 6D MarkII にも移植された事で、本機が狙う広いユーザー層を理解する事ができる。

物理ボタンの配置も、一見初代と同じに見えるが、実は変更がいくつか行われている。当方が気に入ったのは、シャッターボタン左横に小さく、測距エリア選択ボタン、が移されたこと。これまで親指で押す背面にあったボタンが、一部機能は背面に残しつつ、人差し指で操作出来るこの場所に移されたことで、AF エリア変更が非常にやり易くなった。他社製デジイチは背面にジョイスティックを装備する事で AF エリア変更を可能としていて、これはこれで便利ではあるが、実はシャッター横で人差し指で操作できるとそれはまた軽快に扱えるのだ。6D MarkII の場合、45点のピント範囲が中央に寄っている事もあり、このボタンとその横のダイヤル操作で、光学ファインダー上に赤い液晶表示でオーバーレイさせる AF ポイントやピント範囲を、自由に移動させる事が可能になる。これはぜひ手に取って試して頂きたい部分だ。

手が大きめの当方としてもうひとつ嬉しいのはグリップの大型化。初代より深いグリップになって、片手で持ち易くなった。それでも SIGMA の明るい 24-70mm f2.8 DG ART レンズ(当該レンズのブログ・レビューは以前のエントリーをご参照)装着では重さも感じるが、軽いレンズを装着すると、デジイチオペレーションが気軽にシングル・ハンドで行える様な、握りの良さなのである。(手が小さめの方には、やや大きすぎると感じられる事もあるかもしれないが。)

外見では気がつきにくいが嬉しい変更は、何といっても映像エンジンが最新 DIGIC7 になったこと。これで常用感度 ISO 40,000 までの対応が可能になった。連写速度もフルサイズで秒6.5 コマに。高速なレースカーでも撮影しないのであれば、連写機能はこれで十分。内蔵マイクも初代のモノがステレオ対応になって、動画は 4K 対応はタイムラプス動画しかないものの、HD 60コマ・秒には対応し、十分実用的。個人的に驚いたのは、レンズ光学補正機能を試してみると、SIGMA が最近発売した 24-70mm f2.8 DG ART の補正にも対応していた事。

ジェットダイスケさん指摘で、実は初代もその機能があるはず、と初代にも装着してみると、これまた同レンズへの対応が初代 6D の背面液晶画面でも表示された。ふむ、と思って 今度は同じ SIGMA 社製の単焦点 24mm f1.4 ART を装着してみると、これは焦点距離は認識されるものの、各種光学補正には非対応の表示。それは初代 6D でも MarkII でも同じだった。ということは、レンズ側で対応・非対応の設定が変わるのだろうか。24mm もファームアップすれば認識されるのだろうか。メーカーからの正式発表はまだ無い様だが、ここはもうちょっと調べてみたい。いずれにせよ、他社製交換レンズの光学補正にも対応してくれるなら、それはそれで嬉しい事なのだが。

GPS は日本のみちびき、そして米・ロシア3種類の衛星に対応して精度をアップ、カメラ本体時計の時刻合わせも行える様になった。電源オフ時でも一定間隔で作動させる事が可能な GPS ロガー機能は、実は初代にも装備されていた様なのだが、GPS 機能は電池を食うだろう、ということで初代では殆どオフにしていた。3種の衛星対応で位置精度も上がったとの事なので、次の旅では活用してみたい。電池は初期キャンペーンではストラップ、SD カードとともに無料で頂ける様なので、予備電池の心配もしなくて済みそうだ。

その他、細かい変更では左肩のモードダイヤルのモード表示が単なる印刷でなく凹凸のあるものになったり、前面の EOS ロゴ表示は逆に白い印刷文字に変わったり。背面のマルチ電子ロックスイッチも、初代の横スライドスイッチから、レバー型に変更されている。HDR 機能は初代では強さを調整するだけだったが、MarkII ではグラフィック、油彩、ビンテージといった画像効果も加えられる様になった。これも今後実利用で試して行く事にしたい。

とりあえずはいつもの中野の裏路地夜景撮影と、昼間は「阿佐ヶ谷七夕まつり2017」の様子を撮影してみたので、EOS 6D MarkII と SIGMA 24-70mm f2.8 DG ART の作例写真として、こちらの flickr アルバムを参照頂きたい。まだ2日間の利用だが、初代 6D を使っていたユーザーには、そのままの操作感+高速な AF で、存分に活用できる新型、という事を実感出来た。







2017年3月26日日曜日

[Review] 散歩・旅行カメラの真打ち、Canon PowerShot G9X markII

散歩用、旅行用カメラ選びとなると、手軽に撮影出来て仕上がりが美しく、スマホには出来ない仕様を備えているコンデジを物色することになる。しばらくの間 Canon PowerShot G7 X MarkII を利用していて、その機能性の高さには満足していたが、もう少しカメラ重量が軽ければ、と感じる事も多かった。シャツのポケットに入れると、319g の G7X MarkII は少し重く、厚みがある。自撮りをし易い反転可能な背面液晶を備えている事もあり、必要な重さなのではあろうが、もう少し薄くて軽いカメラが欲しい...その要望を満たすべく、今年の CP+ で PowerShot G9 X MarkII がデビューを果たした。206g の薄いボディーは、毎日の携行でも気にならないサイズだ。

事前に銀座の Canon ショウルームで下見を行なっていた事もあり(事前調査に関しては、こちらのブログ記事をご参照下さい)、発売日と重なる CP+ 初日に中野フジヤカメラで予約購入。色についてはシルバー、ブラックそれぞれ良いのでかなり悩んだが、やはりカメラは黒、というカメラ師匠からの以前のアドバイスもあり、ブラックに決定。それから1ヶ月ほど、出張先や旅行先のスナップ撮影で利用したので、やっとレビューを書ける状態に。本機で撮影した作例写真は、こちらの flickr album に撮り溜めて行くのでよろしければご覧頂き度い。

以前実は G9X の旧機種を使っていたこともあるのだが、それと比較しても動作はキビキビ、撮影画像も G7X Mark II とかなり近い感覚。新映像エンジンの DIGIC7 の搭載効果は十分に感じられる。1インチ CMOS らしい解像感、そして Canon らしい鮮やか目の発色も良い。G7X Mark II では 24mm だった広角端が 28mm に、望遠端は同 100mm が 84mm になったが、通常撮影でのズーム域に不便さは感じられない。

一点気になったのは、G7X Mark II にはある背面4方向ボタンが G9X Mark II には無いので、メニューの切り替えは背面液晶の画面タッチに頼らざるを得ない事。シャッターまわりのズームリングと、レンズ周囲のコントローラーリングの組み合わせでもメニュー項目の移動は可能だが、最終決定にはタッチが必要。ダイヤルとボタンのみでのメニュー操作に慣れていると、液晶利用のタッチ操作は多少煩わしく感じられる。

液晶に触れるだけで撮影できるタッチシャッターも、誤操作で撮影してしまう事が多く、これは結局オフにしている。スマホはタッチで撮影するが、カメラはシャッターを切りたい、そのあたりにはカメラ好きとしてはこだわってしまうポイント。

スマホとの無線接続はしかし、かなり便利になった。Canon Camera Connect という専用アプリの最新版を iPhone にインストールすると、Bluetooth での常時接続も可能となり、鞄の中にカメラをオフにしてしまっていても、スマホからの操作のみでカメラとの無線接続が可能だ。iPhone の場合は例の WiFi 接続を都度マニュアルでこなさねばならない面倒さはあるが、Always On の Bluetooth でのリモート操作はやはり便利である。

一通りスマホとの接続設定を終えてしまえば、後は気軽にパシャパシャとスナップ撮影。当方はもっぱら P モードで、コントローラーリングで +/- の露出補正をしながら撮影している。あまり設定をいじり過ぎず、ひたすらスナップ。これがこのカメラの性格には合って居る気がする。細かい設定をいじる本格撮影はデジイチの Pentax KP や、ハイブリッドファインダーを備えたFUJIFILM X100F で。そうでない気軽なスナップ撮影は、PowerShot G9X Mark II とスマホの iPhone 7 Plus におまかせ。

この役割分担が、それぞれの機種を使い進めるほどにしっくりくる事が良くわかった。PowerShot G9X Mark II の DIGIC7 映像エンジンは、スマホでは再現しにくい微妙なディテールや質感、色の再現を、シャッターひと押しで行なってくれる。掌中サイズの EOS、と言っても良いぐらい、満足行く画像を薄くて軽い1インチ CMOS コンデジで得る事が出来る。3.5 段相当の手ぶれ補正も、片手撮影を気軽に行う上で役立って居る。

USB 充電も勿論可能で、旅デジカメとして万全の体制。スナップカメラはやはり携行する気にさせるサイズ感が最重要、それを再認識させる一台。買って正解、でした。


















2017年2月19日日曜日

CP+ 2017 で注目の Pentax KP、FUJIFILM X100F、Canon PowerShot G9X MarkII を一挙に下見

さて、今年も国内最大のカメラ製品展示会 CP+ 2017 がパシフィコ横浜で来週から開幕。事前の情報を見ていて、新登場デジカメの中で気になった3機種は全て CP+ 開幕日の2月23日に発売。CP+ 会場内では新製品展示の前では相当長い列が出来るという経験則もあり、これは事前に都内のカメラメーカーショウルームを巡って各機種を触って置いた方が良かろう、と、まずは新宿西口センタービルの RICOH (Pentax) Imaging Square へ。

最初に触ってみたデジカメは、暗所性能を高めたデジイチ、Pentax KP 。残念ながらショウルームに暗い場所が無くその高感度特性を調べる事は出来なかったが、コンパクトボディながらマグネシウム合金でカチッとした耐久性は十分実感出来た。カメラ本体で 703g (電池・SD込み)とそれなりに重みはあるのだが、Pentax お得意のパンケーキ型レンズを装着すれば総合重量は軽々。十分街角スナップでも取り回しが効くという印象。ボディを小さくしても、ダイヤル類は大きく操作し易いデザインとなっていて、撮影時のパラメーター変更も楽々。

嬉しいのは、とんがり頭の兄貴分 Pentax K-1 (K-1 のレビューはこちらの当方ブログご参照)ライクなペンタ部には、フラッシュがきちんと内蔵されている事。高く跳ね上がるので、大きめのレンズでも蹴られが生じる事は無さそうだ。フラッシュは多用する訳ではないが、瞳のキャッチライトや日陰で主題を際立たせる為に使う事が時々ある。中上級機ではフラッシュ非内蔵も増えているが、別になっていると持ち歩かなくなるので、きちんと内蔵されているのは有難い。


背面液晶は、上下・前後にだけ動くチルト式。横に開くバリアングル式よりこちらの方がシンプルで好み。下部に装着するバッテリーグリップ D-BG7 は、前ダイヤルや露出補正ボタンもあって、使いやすい印象。これを組み合わせるには、取り替え可能なグリップのうち、グリップ L が必要になる(KP に標準装備されるのはグリップ S)。防塵防滴耐寒、タフなアウトドア・モデルとして、長期に利用を続けられそうなミドルクラス・デジイチとの印象で、息長く売れるのでは無いか、との予感。Pentax らしいカメラ作りが、随所に光っている。

そして次は、六本木の FUJIFILM Square へ。ミッドタウンにあるフジのショウルームは、写真展スペースも広く、明るく、説明員の方も新型カメラに詳しく、他社の同様施設と比較し天井も高く居心地が良い。ちょうど GFX や X100F などで撮影した写真展、X Photography が開催中。新型カメラの大型作例写真も多数なので、カメラを見るついでに是非お寄り頂きたい。写真展での撮影・SNS 投稿も約束を守れば自由となっていて、さすがフジは世の中の動きをしっかり理解している、と感心もする。

目指すカメラは FUJIFILM X100F。前機種の X100T は以前利用していたのだが(レビューはこちらの当方ブログご参照)、描写は情緒的で素晴らしいものの、AF 速度が少し遅く感じられて手放していた。新機種のファインダーを覗くと、最近の X シリーズ同様に AF 速度はきびきびとしていて、十分な印象。EVF/OVF の転換もスムーズかつ安定していて、さすが熟成されたモデル。そして一番の注目は、背面の、最近の X シリーズ上級機に採用されているジョイスティック。これでフォーカス位置を変更出来るのは、Panasonic Lumix で EVF を覗いたまま液晶画面を指でなぞって変更する方法よりもスマートで、指先のわずかな移動でフォーカスポイントを動かせるので大変効果的。これを使うと他の方法には戻れない程、便利。

同じ展示コーナーに X-Pro2 グラファイト・エディションと同色の 23mm f2 レンズの展示もあって、カラー的には惚れ惚れする美しさ。X100F にもきっと数ヶ月待てば同様の限定カラーモデルが出るのだろうが、現行 X100F も X-Pro2 + 23mm レンズの組み合わせと比較し、CMOSサイズ、映像エンジン、レンズ焦点距離・明るさは全く同じ。そして価格はほぼ半分近い。フルサイズ換算 35mm 画角のこのレンズをつけっぱなしで使うとしたら、より小型軽量の X100F は日常スナップの為に持ち歩くには、より便利、という事になる。

せっかくフジのショウルームに来たから、ということで、中判デジカメの GFX 50S も実機を試写。EVF を覗いたとたん、その高精細な画像と、GF 63mm f2.8 レンズのボケ味の美しさに、ほおっとため息が漏れる。普段利用しているデジイチと比較すると多少大きめではあるが、十分携行出来るサイズ。上下左右にチルト可能な EVF は、ぜひ通常のデジイチにも採用して欲しい便利さ。右肩の小さな液晶ディスプレイの表示も読みやすく、操作系統は X シリーズになれたユーザーなら迷いは無いはず。プロ用で本体・レンズ込みで百万円もするので手は出ないが、触ると APS-C や フルサイズ CMOS のデジイチとの違いが良くわかる...と、色々見たが、X100F は今後の街角スナップメイン機として非常に良い、という感触を強く持つ事が出来た。

さて最後は、銀座・三越裏のキヤノンデジタルハウスへ。こちらで見るべきものは、最近発表になった新機種ラインナップのうち、206g と軽量ながら1インチ CMOS を搭載した小型コンデジの Canon PowerShot G9X MarkII。兄貴分の PowerShot G7X MarkII も使い勝手が良く登板が多いコンデジだった(詳細は、こちらの当方ブログレビューご参照)が、少し重くかさばる、という事で、同じ DIGIC7 映像エンジンが導入されたことをきっかけに、より薄くて軽い G9X MarkII への乗り換えを図る事にした次第。

まずは本体カラー比較。茶色の革張りの様なグリップ部のデザインで、シルバー色もかなり魅力的。Pentax KP や X100F はブラックを選びたいが、小型の本機種はかなり色で迷う。だが、以前ぶらぶらカメラ師匠から「プロカメラマンは、窓ガラスなどへ写り込んでしまうリスクのある色を避けて黒ボディーを選ぶのである」と教わった事を思い出し、やはり G9X MarkII も黒で行こう、と決心する。ぶらぶらカメラ師匠、三井公一カメラマンによる G9X MarkII レビューは、こちらの日経トレンディのサイトをご参照頂きたい。

三井さんのレビューで殆ど良い点も語られているので付け加える事も無いのだが、前モデルのG9X (実はそれも使っていた事がある)では暗い場所でフラッシュ撮影をした際、フォーカスがずれる事もあったので、それが治っている事を願っている。当方はこのカメラは広角端で使うことが多くなると思われるので、FUJIFILM X100F の 35mm 相当 でf2 のレンズとあわせ、28mm f2 のレンズが 209g で手に入るというのは交換レンズを揃えるより手軽で良かろう、という判断。

今回の CP+ 2017 前の新機種見学都内フォトウォーク(その他の写真は、こちらの flickr album でどうぞ)では、一部機種のみを見に行ったが、来週の本番ではより多くのデジカメ新機種と周辺機器掘り出し物を見聞できるはず。SIGMA も新しいレンズ発表を準備しているとの観測記事もあり、楽しみ楽しみ。来週は、横浜でお会いしましょう。






2016年12月11日日曜日

[Review] Panasonic Lumix G8 のカメラボディに、万能 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO レンズを装着してみた

久しぶりのブログ投稿、久しぶりのレビュー。

Panasonic Lumix G8 のカメラボディに、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO レンズを装着。コラボさせると小型軽量システムでオールマイティ&完全フィールド対応の防塵・防滴。マグネシウムボディもかっちり。

もうすぐ登場する Olympus EM-1 Mark II ほどの画面が消失しない連写能力は無いものの、静かな電磁シャッターで9コマ/秒連写が可能、4K フォトなら 30コマ/秒で連写を続けられる(この場合、8百万画素のファイルサイズにはなるが)。

Lumix GH シリーズの陰に隠れていつの間にか進化していた Lumix G シリーズと、これ1本あれば交換レンズ持ち歩かなくても大抵の撮影は大丈夫感の高い mZuiko 12-100mm レンズの組み合わせはメリットが高し。まだ利用は正味1日だが、以下雑感。

<レンズ・ボディ利用雑感>

・mZuiko レンズは、フルサイズ換算 24-200mm の広いズーム領域にもかかわらず、マクロ設定などすることなくレンズ先端から 1.5 cm、CMOS 面から 15cm まで寄れるレンズは素晴らしい。

・レンズコーティングも流石プロレンズ、太陽が反射したガラスのあるビル壁面の撮影でもしっかり描写。

・Olympus PRO レンズの特色である、先端のフォーカスリングを手前に引くだけで AF が MF(マニュアルフォーカス)になる、MF クラッチ機能は、マクロ撮影時も、望遠で合わせにくい被写体の微妙なピント合わせをする際にも非常に便利。

・Panasonic お得意の、EVF を覗きながらピント位置を指で変更できるタッチパッド AF 機能はやはり便利。近接撮影時に特に威力を発揮。

・5軸手ブレ補正のカメラは起動に少し時間がかかる印象があったが、G8 は EVF でも背面液晶利用でも即立ち上がり、撮影可能。この速写性はスナップ派の当方にはとても嬉しい。

・236万ドットの有機 EL 電子ビューファインダー (EVF) はとても見やすい。色調も素直で撮影に集中できる。EM-1 Mark II は、オリンパスプラザで試した際、蛍光灯・白壁の室内でやや緑がかって EVF が見えることがあった。最終製品ではどうなっているか注目。

・露出補正は、デフォルトでは Fn1 キーを押してからでないと動作しない。これはダイヤル設定から「露出補正のダイヤル割当」で前または後方ダイヤルに設定するとダイレクトに操作できる様になる。これにより使い勝手が非常に良くなった。EVF では露出補正結果をリアルタイムに撮影しながら確認出来るので便利。

・表示が無いので最初は気づかなかったが、後方ダイヤルの中心にある黒ボタンを押すと、後方ダイヤルで ISO、前ダイヤルで WB をすぐに補正できる。露出補正と並んでいじる事が多い機能なので、EVF を覗きながら操作出来て便利。(ちなみに ISO/WB は背面の4方向キーにも設定がある。)

・近景から遠景まで、一度の撮影で多くの場所にピントを合わせるフォーカスセレクトは、ピントが微妙なマクロ撮影には便利。一方、それを合成して近景・遠景全てにフォーカスが合うというフォーカス合成機能は、マクロ撮影では輪郭がボケてしまったりするので、まだ発展途上か。面白い機能ではある。

・EM-1 Mark II で評判が高い、遅いシャッター速度での手持ち夜間撮影、G8 では2秒は苦しいが、1秒なら撮影可能であった。これはレンズ-ボディの手ブレ補正が連動しない Olympus レンズ - Panasonic ボディの組み合わせもあり、純正 Pana レンズにすると、Dual I.S. 2 の5段分の手ブレ補正効果を使える事になるのだが。

・残念な点を言えば、これはGシリーズだから仕方無いのだろうが、これが1600万でなく2千万画素 CMOS だったら、もっと高精細な写真を撮影出来たかもしれない、という事。拡大するとちょっと悲しい。もちろん m4/3 の限界もあるが、これは GX8 の様なフラッグシップで無い故か。次の GH5 には動画機能を含め大きく期待出来るはず。まあ、パソコンで扱うには丁度良いファイルサイズになるのは 1600万画素の利点。

まだ利用1日だが、機能も含めすっかり手に馴染み始めた。中野・大手町でロケした写真は以下でどうぞ。作例写真は、こちらに貯めて行きます。





2016年5月22日日曜日

[Review] Panasonic Lumix GX7 Mark II、L. Monochrome の誘惑

Panasonic から Lumix GX7 Mark II (mk2)  が発表された時には衝撃を受けた。

Olympus PEN-F を導入してしまったばかりで、そのライバル機を後出しで、しかもコンパクトにまとめた良機を出して来たからだ。本体重量は実はあまり変わらないのだが、PEN-F には無い握りやすいグリップを装備し、背面液晶もシンプルな縦チルトのみ。(当方は、光軸とズレる、横に開くタイプのバリアングル式があまり好きでは無い。)そして、小さいながらもフラッシュを内蔵している点もグッド。

小型機になるとフラッシュを内蔵するスペースをデザインし切れ無いせいか、同梱の超小型付属品にするケースが多い(PEN-F もそうだ)のだが、まず持ち歩かないし、持ち歩いてもどこぞのカメラケースのポケットに入れて忘れてしまう事が多い。

高感度が強くなった昨今のデジカメではフラッシュは要らない、という人もいるかもしれないが、逆光の時や、アイキャッチの光を入れたい時、そして非常に暗い室内ではフラッシュが欲しい時がある。小さいながらも内蔵してくれている GX7 Mark II はその点でも嬉しいのである。PEN-F より先にコレが発表されていたら待っていたのに、と悔しがったのだった。

そして5月半ばとなり、遂に GX7 Mark II 正式発売。まずは機能詳細を理解したい、と思っていたら、近所のカメラ店で恒例のタッチ&トライのセミナーが開かれるとの事。講師は論理的な解説を得意とされる塙(はなわ)真一先生という事で、事前予約して本日日曜午後参加。

直前にカメラ店店頭で GX7 MarkII を触り、コンパクトさ、シンプルなボタン配置等にも惹かれたのだが、右手親指で操作する起動ボタンがやや固めで突起が小さく操作しにくい点、そして PEN-F と比較してややピントの山を見つけにくい EVF が気になり、購入するかどうか微妙な気持ちを抱きつつ、セミナーに参加した。しかし、本日のセミナー参加で、気づいていなかった本機の良さにも気づかされ、結局は GX7 MK2 をデジタル・ベアーズ1軍カメラ・チームに迎え入れる決断をしたのだった。


今回、セミナー後半のポートレート撮影を実践しながら、その効果を実感したのが、「顔・瞳認識 AF」。ピント範囲が薄い、大口径の明るいレンズを使った場合など、右・左どちらの瞳にピントを合わせるか、かなりシビアな選択になるのだが、本機では顔認識と同時に、どちらの瞳にピントが合っているか、顔認識の四角の中に縦横の線が現れ、視覚的にわかりやすくピントが合っている方の目を教えてくれる。そして、ピントを左右の目で変えたい時にも、背面液晶から目の上をなぞるだけで簡単にピントを合わせたい方の目に合わせてくれるのだ。これはポートレート撮影では効果を発揮する強力な仕組み。

更に、当方のカメラ愛を直撃した新機能はやはり、本機から採用の階調豊かな白黒写真表現が可能となる L. モノクローム。撮影メニューの一番最初にある「フォトスタイル」で、デフォルトの「スタンダード」から数えて右に5番目にこのメニューがある。この「L」については、Leica の L ではないか、など、諸説ある様だが、実際に作例をいくつか撮影してみると、陰影の出方にやはり味がある。作例写真に、中野の夕刻街角風景を中心に、多数の L. モノクロームでの撮影結果を入れてみたので、まずはこちらの flickr album をご覧頂き度い。白黒なので写真への好みは分かれるかもしれないが、当方はかなり気に入った。


そして、セミナーの最後で、その便利さを再認識させられたのが、Lumix TX1 でも採用されている 4K Photo 機能の 4K プリ連写。普通の 4K Photo 機能は使っていたのだが、実はこのプリ連写機能はあまり、使った事が無かった。シャッターの前後1秒を 4K ムービーで記録し、8百万画素・2秒で合計60コマの静止画をムービーの中から切り出して写真として記録出来る。忙しく動き回る被写体や意外な動きをする被写体の場合、例えば犬・猫・鳥の飛翔の瞬間撮影などでは、便利に使える機能だろう。こちらの作例写真は、当日モデルを務められた、片岡ミカさんが髪を跳ね上げられた瞬間前後のプリ連写の1枚。使ってみると、特に画面追随のスピードが光学ファインダーより遅い EVF (電子ビューファインダー)内蔵カメラでは便利な機能だと実感出来た。

塙先生の説明の通り、GX7 Mark II はボタンやダイヤルの設定を変えやすい点も特筆出来る。ファンクションボタンは長押しすることで、設定機能を直接変える事が出来るのである。また、押し込む事で露出補正を変更できる背面右上のダイヤルも、Menu から「カスタム - ダイヤル設定 - 露出補正のダイヤル割当」、で背面ダイヤルを選ぶと、押し込まずとも普通にダイヤルを左右に回すだけで露出補正を変える事が可能となった。通常撮影時は最も設定をいじる部分が露出補正なので、ワンプッシュが無いだけでも操作が楽になる。こういうショートカットはセミナーで教えてもらわないと自分では気づきにくいので大変有難い内容だった。

ということで本日のセミナーで GX7 Mark II の良さを実感、ずっと悩んでいた導入の決断に踏み切れたのでありました。主催のフジヤの皆様、協賛のパナソニックの皆様、お疲れ様でした。







2016年4月25日月曜日

[Review] Canon PowerShot G7X Mark II vs G7X、先代より新機種が激しく進化していて驚かされる

満を持して発売された、Canon PowerShot G7 X Mark II。1インチ CMOS を備えた小型ハイエンド・コンデジの中でも大ヒット製品となった G7 X の二代目が、横浜 CP+ での展示を経て、遂に登場した。以前G7 X ユーザーだった当方としても、非常に気になる新機種、早速近所のカメラ店店頭で、その進化ポイントを現場でチェックしてみることにした。

新旧二台を並べて気づくのは、なんとロゴ位置の変更。G7 X のロゴが、先代ではフロント下部に、新機種 Mark II では上部に。同じ機種名を持つ新旧世代間のロゴ位置変更は珍しいのではないだろうか。一方で、Mark II の文字は前面には見当たらず、天井部に薄く記述されているだけである。控えめといえば控えめな、新機種アピール方法。

そして外見上、誰でも最初に目に入る大きなデザイン変更は、グリップの追加。以前の機種でも、当方は両面テープで装着する小さなゴムグリップを取り付けて利用していたので、この変更は嬉しいところ。更に良く見ると、コーナーの面取りが変わっている。狭い丸型のコーナー・デザインが、広めの面取りに変わり、これも全般的な握り易さに貢献しそうだ。エルゴノミクス・デザインが新機種では多く採り入れられた、ということだろうか。この変化に伴い、ボディ表面の材質も変わっている。先代の方が高級感ある素材にも見えるが、Mark II は滑りにくさ、では上と言えるだろう。ぱっと見では以上の変化が施されている事が、わかるが、詳細に眺めると更に多くの発見が。




上から見ると、いくつかまたデザイン変更点が。上記の面取り変化にあわせて、フラッシュ形状は左上角が丸くなる形に。さらにポップアップしてみると、少しフラッシュ位置が前進している。これは発光時の光の蹴られを防ぐ対策なのだろうか。そして理由は不明だが、軍幹部右手に、マイク部分を少し盛り上げる様に斜めの線が引かれた。指先でその下の電源ボタン位置を探すには、良い導線となっている。

更に、当方的には地味な変更なれど一番注目したのだが、右手のモードダイヤル・露出補正ダイヤル設置位置が、新機種では若干後ろ目になっている。ダイヤルのクリック感も、ややスムーズ目となり、親指の腹での回し易さが著しく改善した。フロント部にグリップを搭載したので、後ろの部分の構造は逆にスリム化し、握り易さアップ。これは是非新機種テスト時に触ってチェック頂きたい重要な変化だ。撮影時、最もハイアマチュア・ユーザーが利用しそうな露出補正ダイヤルの使い勝手に大きな改善が加えられているのは有難い。


Mark II の進化はまだまだ続く。先代では上にしか開かなかった背面液晶が、引き出して、下向きにも動く様になった。ハイアングルからの撮影が、これで非常に実行し易くなっている。この改善を行いながら、レンズ先端部までの厚みで比べると、それほど大きくなっていない点は流石だ。ここまで違うと、Mark II というよりは G8 X と呼びたい位の進化があると言って良いのかもしれない。


新旧本体をいじり回しているうちに、もうひとつ大きな変更に気づいた。レンズ下の、この斜めに切られたボタンは何だろうか!?操作してみてわかったのだが、レンズ周囲にあるコントローラーリングのスムーズ / クリックを切り替えるスイッチだった。フォーカスリング的に使う際にはクリック感をなくしてスムーズに。絞り優先モードで絞りを変える際には、あえてクリック感を持たせて。この操作感変更をシンプルに行える機構は素晴らしい。そして、コントローラーリング周囲のローレット(ギザギザ)も、より細かく、高級感のあるデザインに変更されているのである。各所なかなか、芸が細かい。

大きな変更点は以上でほぼカバーしたが、右側面にもマイナーだがデザイン・チェンジを発見。これは、新機種が USB 充電に対応した(ブラボー!)事にもよるのだろうが、USB 部分の端子だけを開けられる別蓋構造になった。利用頻度が多い蓋部分なので、これも良い変更と言えるだろう。そして、その下の WiFi 起動ボタンのデザインが、スマホ・マークから、電波を模したマークに変更。スマホだけではなく、固定 WiFi 基地局につなぐ事もあるだろうから、この変更が正しいのだろう。側面から見ると、控えめな突起に見えるグリップ部だが、その握り心地は非常に良い。いやしかし、よくまあこれだけの改善を Mark II に与えたものである。全く新しい筐体を作り上げた、と断言しても良いだろう。

進化は外見だけに留まらず、勿論中身にも。夜景撮影に便利な裏面照射型の CMOS に変更され、映像エンジンも DIGIC 6 から DIGIC 7 にアップグレードされている。夜景でのノイズ除去能力が向上し、手振れ補正の効きも3段から4段分に。試しに開放 f1.8 の広角端で、先代と新機種 Mark II を撮り比べてみたが、ボケ味の出方も全く違う。これも映像エンジンによるものなのだろうか。それともレンズに多少の変化が加えられたのだろうか。開放絞りでの新機種のボケ味が、あきらかに味わいの高いものに変わっている。これも店頭チェック時には是非 A モード(絞り優先モード)にセットして、確かめて頂き度い部分だ。

そして、実際に撮影してみると分かるのだが、シャッターボタンにも外見だけではわからない大きな改善が加えられている。比較的弱い圧力でシャッターを押し下げても、パシャっと稼働する。半押しの感覚がその分先代より薄くなっているが、このフェザータッチなシャッターボタンは、スナップを連続撮影するには強い味方だ。シャッターチャンスを逃しにくくなる。AF が高速であるからこそ出来る変更であると言えよう。

以上、まずは店頭で目に付いた変更点を探ってみたが、正直驚くほど良くなっている。発表されたばかりで、まだ税込実売7万円台半ばの値付けだが、7万円を切ったあたりで相当人気が出てきそうな予感がする。PowerShot G7 X Mark II という名前の、実は全くの新機種。これにはCanon 技術者のデザイン魂を感じた次第。買って損は無い感じです。




2015年3月1日日曜日

[レビュー] Olympus OM-D E-M5 Mark II にジャストサイズな小型軽量レンズ m.Zuiko 25mm f1.8

前回レビューした通り、ズームレンズながら PRO の称号を冠した m.Zuiko12-40mm f2.8 レンズは、ボケ味もなかなかで素晴らしい。しかしあえて欠点をあげるとするとその質量。カメラ本体が電池やメモリカードを含んで 469g に対し、レンズ重量は 382g。スペックや性能からすると決して重いとは言えないが、m4/3 システム用レンズとしては重量級である。大きさも明るさを追求しているためそれなりだ。散歩用に気軽に連れ出すデジイチと位置付ける為には、もう少し軽い常時装着用レンズが欲しい。15mm 〜 25mm の選択肢を考えて、いくつか店頭で試してみる。

以前愛用していた Pana-Leica Summilux 25mm f1.4 はボケ味では申し分ないのだが、Olympus のボディに装着すると、なぜか常時絞り羽根がカサカサと動き続けて異音を発する。静かな場所では気になるほどの音だ。もうひとつ、これまた気に入っていた(詳細は以前のブログエントリーご参照) Pana-Leica Summilux 15mm f1.7。こちらの描写もなかなかなのだが、レンズにせっかくついている絞りリングが、Olympus ボディでは連動しないことがわかった。同じ m4/3レンズでも、Pana - Olympus 間で最近は独自仕様もあるという事だ。このあたりは注意が必要。

最後に Olympus m.Zuiko 25mm f1.8 を装着すると、これは E-M5 mk2 とのバランスが非常に良い。かつてのアナログ OM シリーズのボディとレンズのマッチングを思い出させる様な外観になる。E-M5 mk2 にはペンタ部がオールド・オリンパスの様なシャープさがあり、小型レンズを装着すると、まるであの頃のカメラが蘇った様な雰囲気を醸し出す。フジヤカメラ店頭で数枚テスト撮影をしてみると、ボケ味も悪く無い。質量もわずかに 137g、iPhone6 が 129g なのであまり変わらないぐらいの軽量。ということでこのレンズに最終決定。

晴天となった2月最後の土曜日、早稲田から神楽坂経由飯田橋まで Photo Walk をする中で、早速レンズの実力をチェック。結果はこちらの flickr album を参照頂きたいが、焦点があった部分のシャープさと、ボケ味の豊かさが同居する、非常に使いやすいレンズだった。f1.8 なので、同じ焦点距離の Summilux 25mm f1.4 (Lumix GX7 との組み合わせ当方作例はこちらでどうぞ)ほど近接時のピントに神経質にならなくて済み、写真散歩で気軽に使えるレンズである。シャッタースピードがデジタルシャッターにすると最大 1/16,000 秒まで使える E-M5 mk2 なので、明るいレンズを日中使っても全く問題なく、開放でボケ味の良い写真を撮影可能だ。前景の白梅が、背景の神楽坂赤城神社の鳥居の程よいボケ具合で、浮き上がる様に撮影出来た。

この組み合わせは、夜景も勿論得意だ。場所を新宿西口に移して、いつもの小田急ハルクへの連絡橋の上から撮影。いろいろシャッター速度を変えて撮影してみるが、そういえば E-M5 mk2 の強力な5軸手ぶれ補正機能はどうだろうと、最大1秒のロングシャッターに挑戦してみた。橋の欄干に肘は置いたが、三脚などは使わず、手持ち撮影で1秒シャッター。その結果が左の写真である。

1秒なので信号が青に変わった直後のクルマの光跡が長くなっているが、それ以外の部分はしっかり止まっている。明るいレンズを f8 まで絞り込んでの1秒シャッター。この組み合わせ、相当夜景撮影には強そうである。

次は、4千万画素のハイレゾショットにも挑戦してみることにしたい。描写の良いレンズなので、高精細画像でもその実力を発揮してくれそうだ。




2015年2月23日月曜日

[レビュー] Olympus E-M5 Mark II のメリット・デメリット


先日横浜で開催された CP+ 2015 でお披露目となった Olympus E-M5 MarkII。当日会場では実機に触れなかったので、発売初日となった先週2月20日金曜日、量販店店頭でじっくりとチェック。組み合わせて再導入しようと考えていた、防塵防滴で明るい m.Zuiko 12-40mm f2.8 PRO レンズとのバランスも確かめてみた。

外観で前機種の E-M5 から目立つ変化は、上面で形状が変化したダイヤル二つと、大型化した背面グリップ。シャッターボタンまわりの、前面のサブダイヤルは、前機種より大型化し、少し設置位置も前進して、使い勝手非常に良くなった。そして背面の、やや右後方に突き出す形状となったグリップ。m.Zuiko レンズの中ではやや大きく重い 12-40mm レンズを装着した状態でも、この背面グリップが効果を発揮し、バランス良く保持する事が可能になった。Mark II 故に派手さは無い変化だが、着実に使い勝手の良さが改善されている点は嬉しい。内蔵 EVF も236万画素で、大きく明るく、見易くなった。

一番気に入ったのは、機構が新しくなったらしいシャッターが、非常に静音化され、そして上品な音を奏でる点。これまで各種デジイチの静音シャッターを愛用して来たが、EOS 6D 以来の素晴らしい音質ではないかと、個人的に思う。感覚的な部分だが、非常に大切。当方的には、これを確認して、購入を決定した次第。

まだ多くの撮影を行ってはいないが、週末使ってみたところでちょっと困った点も。スイッチオンから撮影可能になるまでの時間、特に背面液晶 を閉じた状態で起動すると、まずは背面液晶の利用要否をチェックする回路が働くのか、起動に2−3秒を要した 点。更に、背面液晶を閉じて EVF だけで使っていると、EVF から目を離す度にスリープし、復帰に2−3秒。スリープ時間を0にしたり、してみたが、最終的に「カスタムメニュー」内の、 「K. その他」から、「低消費電力」撮影機能がデフォルトオン、になっているところをオフにしたら勝手に EVF を消してしまう事は無くなったのだが、このあたりの設定はちとわかりにくい。

本機の起動時間については価格コム辺りでも話題になっていて、そちらを参考に、更にメニューから、「レリーズタイムラグショート、シャッターボタン半押し中手ぶれ補正オフ」の設定を行って、なんとか使えるレベルになってきたが、EVF が起動後立ち上がる迄のややイラっとする時間はどうしても無くならない。

新しい5軸手ぶれ補正のセンサー起動に時間がかかるせいなのか、コンデンサの蓄電時間なのか、理由ははっきりしないが、このあたりはシャッター・チャンスを逃す事にもつながりかねないので、ぜひ Firm-up による短縮が可能であればメーカーに早急に取り組んで頂きたい部分である。E-M1 Mark II が出れば直ります、というのだけは避けて頂きたいと...。(苦笑)

今のところ、起動時間以外には大きな問題は無く、4千万画素相当の写真を三脚に設置すれば2秒ほどで撮影出来るハイレゾショット、高速なオートフォーカス、動画撮影にも威力を発揮する5軸の手ぶれ補正機能など、コンパクトなボディに実に十分な機能がぎっしりと詰まっている。外付けとなった付属フラッシュも、垂直・回転方向のバウンスに対応する秀逸なもの。それ故に、起動時間だけは何とかして頂きたい、と 切に願う次第。オリンパスさん、よろしくお願いします。

今なら3月 末まで、12-40mm PRO レンズと組み合わせて買った際の1万円キャッシュバックキャンペーンも。それに乗せられて、当方もこの PRO レンズを再導入。なかなか良いレンズです。作例写真は、とりあえずこちらの flickr album を参照ください。