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2018年1月23日火曜日

大雪の東京を Canon PowerShot G1X Mark3 で記録する

 4年ぶりの大雪警報が東京23区内に。そんな日は、家路を急ぐ人も多いが、カメラマン達は妙に血が騒ぎ出す。いつも見慣れた東京の街の風景が、雪の白いベールを纏って、美しく輝き出すのだ。滅多に無いシャッターチャンスを逃す手は無い。大手町のオフィスを少し早めに出て、皇居を見ながら東京駅前へと急ぐ。ビル街は雪と風が強く、折りたたみ傘は風に煽られて反り返る様な、厳しい天候。陽が落ちて、気温もグンッと下がって来た。

しかしそんな状況でも、「行幸通りには、三脚とカメラを構えているカメラマン達がきっと集まっているのだろうな」と想像していたら、その通りの風景が展開していた。当方も、その群れに加わる事に。ポケットに収まる APS-C CMOS のルーキーデジカメ、Canon PowerShot G1X MarkIII は、こんな日に大活躍してくれる。


さすがに通勤に、重量級のデジタル一眼レフを持っていくのは辛い。でも、それなりの写真クオリティで、暗いシーンにも強いカメラで撮影したい.....。G1X MarkIII は、そんなカメラマン・ニーズにもしっかり応えてくれるのだ。一見、タフな外装には見えないのだが、実は防塵・防滴構造になっていて、こんな細かな雪が吹き付ける日でも、安心して撮影を続ける事が出来る。低温での撮影だが、電池が弱る事も無く、順調に雪の中の撮影は進む。本日撮影した写真は、こちらの flickr アルバムからご覧頂きたい。大型 CMOS の APS-C らしい写りを確認頂けるはずだ。

一通り G1X MarkIII で撮影した後で、最後は iPhoneX の出番。流石に APS-C コンデジを持っているので静止画撮影ではなく、iPhoneX の機能のひとつ、「スローモーション」撮影の出番だ。雪の日はこのスローモーションが、強く吹き付ける雪の動きを止めてくれる。暗くなって来たので、街灯が雪に反射する場所を選んで、背景には東京駅を配して。雪の東京駅動画が、手軽に出来上がった。夜半になって、雪が止んだ。明日はまた、朝陽に輝く白銀世界を楽しめるはずだ。

2018年1月21日日曜日

Canon PowerShot G1X mark3 にピタリのケース Hakuba Outdoor Camera Pouch 03

新しい酒には新しい皮袋を。新しいデジカメには、新しいカメラケースを。しかしここ数年各種デジカメ用ケースを実際に購入し、試して来ての学びは、「専用ケースは、高い値付けになっている事が多い」こと。特にハイエンド・コンデジ向けは、製造数も限られるせいか、ケースだけで1万円以上の価格になることもしばしば。一方で、綺麗に使って下取りに将来出しても、レンズやカメラ本体と違って専用ケースは二束三文の評価にしかならない。

今回購入した Canon PowerShot G1X MarkIII 用の専用ケース CSC-G10 の例で見ると、使い勝手の良さそうなデザインでしっかりした造りにはなっているが、価格は 11,000 円以上になってしまう。長い年月使えれば良いのだが、デジカメの場合はアナログカメラ時代と違って技術の陳腐化も早く、高級なケースを購入しても見合わない場合が多い。そこで、実機を手に、丁度良いケースを探して量販店のカメラ・ケース・コーナーを物色することになる。

今回の Canon PowerShot G1X MarkIII は、一般のコンデジよりやや大きく、小型のミラーレスよりやや小さい、という微妙なサイズ。なかなか丁度良い大きさが無く、大き目のレンズケースで代用するか、とあきらめかけた頃に量販店の棚で出会ったのが、Hakuba アウトドア・カメラポーチ03なる小型ケース。測った様にぴったりとレンズを収納した本体が収まる大きさで、しかも小さな前面ポケットが2つあり、この中に予備電池やレンズキャップを入れて置く事が出来る。当方はスナップ撮影の速写性を活かすべく、レンズキャップは外して、しかしレンズ保護の為に 37mm の無色フィルターを着けている。レンズキャップもたまには使う事があるので、ケース前面のポケットはその為にも便利だ。

そして価格も財布に嬉しい2千円以下の実売税込価格。これなら、G1X MarkIII 用に連れ出すにも気軽に使える。色もスタンダードな黒以外に、青、オレンジ、赤、エンジなどがあり、好みに合わせて選ぶことが出来る。本体に付属するハンドストラップは、外してしまう事も可能で、他のカメラ用のストラップに利用することも可能だ。(G1X MarkIII のストラップ穴は小さめで、こちらに利用することは不可能だった。)ケース裏にはベルト通しのストラップがあるので、ベルトへ固定することも出来る。底面にもしっかりクッションが効いた素材が入っている。小型で機動性が高いスナップカメラ G1X MarkIII を連れ出して速写対応するには、十分な性能のケースで、おすすめです。


[Review] Canon PowerShot G1X Mark3 の高画質と機動性は上級ミラーレスに肉薄


最近のコンデジは以前より大型の1インチ CMOS (撮像素子)を装備しているものが増えてきた。一方で、デジタル一眼レフ並の更に大きな APS-C サイズの CMOS (ちなみに、1インチ CMOS と面積比較をすると、APS-C は約3倍弱にもなる)を内蔵した機種というのは、RICOH GXR のレンズユニットあたりから始まり、FUJIFILM X100 シリーズや RICOH GR シリーズで受け継がれたものの、ズーム・レンズを備えた APS-C 小型機は、なかなか登場せずにいた。

APS-C サイズに対応するレンズ・ユニットの開発やコストの問題だと思われるが、むしろ、各カメラ・メーカーが注力する領域が交換レンズの売上も期待できる、レンズ交換式小型ミラーレス・カメラが中心となった事もあって、固定レンズの APS-C コンデジというのは、忘れ去られたかに見えていた。

しかし、Canon PowerShot G1X MarkIII が、APS-C 小型機分野のホープとして、昨年11月末、不死鳥の様に現れた。固定レンズの焦点距離 24-72mm 相当で f2.8-5.6 というレンズ・スペックは、ハイエンド・コンデジとしてはもう少し明るさを期待したいところもあるが、ボディ内に収まる沈胴式の小型レンズとするには、とりあえずこの辺りが無理の無い設計が出来る範囲だったのではないだろうか。


APS-C サイズの CMOS を積んで、電池・SD カードまで含めた装備重量はわずかに 399g。当方が普段利用しているフルサイズ・デジタル一眼レフの EOS 6D (装備重量 755g) + SIGMA 24-70mm f2.8 ART レンズ (1,020g) の合計が 1,775g にもなるので、レンズ込み 1/4 以下の総重量だ。Canon 製の二つのカメラを並べてみると、親カメ・子カメ、といった雰囲気。G1X MarkIII はこの大きさで、EOS 7D MarkII の 2,020 万画素を上回る 2,420 万画素の CMOS を内蔵している、というのだから、技術の進歩には目を見張るものがある。ボディやレンズの塗装も手を抜かず、しっかり仕上がっているところはさすが Canon。流麗なデザインも今風。握りやすいグリップの効果もあって、手にした時の安心感は、小型機ながらかなりのものだ。

実際に各所で撮影してみると流石に、f2.8 通しの素晴らしいフルサイズ対応のレンズ描写力には及ばない(ちなみに EOS6D と SIGMA 24-70mm f2.8 DG Art レンズの作例写真はこちらの当方 flickr アルバムでご確認を)ものの、コンデジでここまで写るのか!!、という撮影結果は、昼夜の撮影でも十分確認できた。G1X MarkIII の作例写真は、ぜひ当方の flickr アルバムでご覧頂きたい。

困った事に、この大きさ・重さで手軽に撮影出来てしまうと、これまで使って来た m4/3 や APS-C CMOS のレンズ交換式ミラーレス・デジカメの出番が今年は随分減ってしまうかもしれない。24-600mm まで撮影可能な 1インチ・デジカメの Sony CyberShot RX10 MarkIV あたりには「小型で超望遠」という他に無い武器があるので何とか厳しいデジタルベアーズ・デジカメチームのポジション争いを生き延びそうだが、突然 G1X MarkIII の様な軽量で機動性の高いルーキーが参加すると、そのポジションを奪われるカメラも今年は続出するかもしれない。まずは G1X MarkIII をしっかり活用してみるとしよう。今年最初の1台、とりあえずそのパフォーマンスの高さに満足です。

2017年3月26日日曜日

[Review] 散歩・旅行カメラの真打ち、Canon PowerShot G9X markII

散歩用、旅行用カメラ選びとなると、手軽に撮影出来て仕上がりが美しく、スマホには出来ない仕様を備えているコンデジを物色することになる。しばらくの間 Canon PowerShot G7 X MarkII を利用していて、その機能性の高さには満足していたが、もう少しカメラ重量が軽ければ、と感じる事も多かった。シャツのポケットに入れると、319g の G7X MarkII は少し重く、厚みがある。自撮りをし易い反転可能な背面液晶を備えている事もあり、必要な重さなのではあろうが、もう少し薄くて軽いカメラが欲しい...その要望を満たすべく、今年の CP+ で PowerShot G9 X MarkII がデビューを果たした。206g の薄いボディーは、毎日の携行でも気にならないサイズだ。

事前に銀座の Canon ショウルームで下見を行なっていた事もあり(事前調査に関しては、こちらのブログ記事をご参照下さい)、発売日と重なる CP+ 初日に中野フジヤカメラで予約購入。色についてはシルバー、ブラックそれぞれ良いのでかなり悩んだが、やはりカメラは黒、というカメラ師匠からの以前のアドバイスもあり、ブラックに決定。それから1ヶ月ほど、出張先や旅行先のスナップ撮影で利用したので、やっとレビューを書ける状態に。本機で撮影した作例写真は、こちらの flickr album に撮り溜めて行くのでよろしければご覧頂き度い。

以前実は G9X の旧機種を使っていたこともあるのだが、それと比較しても動作はキビキビ、撮影画像も G7X Mark II とかなり近い感覚。新映像エンジンの DIGIC7 の搭載効果は十分に感じられる。1インチ CMOS らしい解像感、そして Canon らしい鮮やか目の発色も良い。G7X Mark II では 24mm だった広角端が 28mm に、望遠端は同 100mm が 84mm になったが、通常撮影でのズーム域に不便さは感じられない。

一点気になったのは、G7X Mark II にはある背面4方向ボタンが G9X Mark II には無いので、メニューの切り替えは背面液晶の画面タッチに頼らざるを得ない事。シャッターまわりのズームリングと、レンズ周囲のコントローラーリングの組み合わせでもメニュー項目の移動は可能だが、最終決定にはタッチが必要。ダイヤルとボタンのみでのメニュー操作に慣れていると、液晶利用のタッチ操作は多少煩わしく感じられる。

液晶に触れるだけで撮影できるタッチシャッターも、誤操作で撮影してしまう事が多く、これは結局オフにしている。スマホはタッチで撮影するが、カメラはシャッターを切りたい、そのあたりにはカメラ好きとしてはこだわってしまうポイント。

スマホとの無線接続はしかし、かなり便利になった。Canon Camera Connect という専用アプリの最新版を iPhone にインストールすると、Bluetooth での常時接続も可能となり、鞄の中にカメラをオフにしてしまっていても、スマホからの操作のみでカメラとの無線接続が可能だ。iPhone の場合は例の WiFi 接続を都度マニュアルでこなさねばならない面倒さはあるが、Always On の Bluetooth でのリモート操作はやはり便利である。

一通りスマホとの接続設定を終えてしまえば、後は気軽にパシャパシャとスナップ撮影。当方はもっぱら P モードで、コントローラーリングで +/- の露出補正をしながら撮影している。あまり設定をいじり過ぎず、ひたすらスナップ。これがこのカメラの性格には合って居る気がする。細かい設定をいじる本格撮影はデジイチの Pentax KP や、ハイブリッドファインダーを備えたFUJIFILM X100F で。そうでない気軽なスナップ撮影は、PowerShot G9X Mark II とスマホの iPhone 7 Plus におまかせ。

この役割分担が、それぞれの機種を使い進めるほどにしっくりくる事が良くわかった。PowerShot G9X Mark II の DIGIC7 映像エンジンは、スマホでは再現しにくい微妙なディテールや質感、色の再現を、シャッターひと押しで行なってくれる。掌中サイズの EOS、と言っても良いぐらい、満足行く画像を薄くて軽い1インチ CMOS コンデジで得る事が出来る。3.5 段相当の手ぶれ補正も、片手撮影を気軽に行う上で役立って居る。

USB 充電も勿論可能で、旅デジカメとして万全の体制。スナップカメラはやはり携行する気にさせるサイズ感が最重要、それを再認識させる一台。買って正解、でした。


















2017年2月19日日曜日

CP+ 2017 で注目の Pentax KP、FUJIFILM X100F、Canon PowerShot G9X MarkII を一挙に下見

さて、今年も国内最大のカメラ製品展示会 CP+ 2017 がパシフィコ横浜で来週から開幕。事前の情報を見ていて、新登場デジカメの中で気になった3機種は全て CP+ 開幕日の2月23日に発売。CP+ 会場内では新製品展示の前では相当長い列が出来るという経験則もあり、これは事前に都内のカメラメーカーショウルームを巡って各機種を触って置いた方が良かろう、と、まずは新宿西口センタービルの RICOH (Pentax) Imaging Square へ。

最初に触ってみたデジカメは、暗所性能を高めたデジイチ、Pentax KP 。残念ながらショウルームに暗い場所が無くその高感度特性を調べる事は出来なかったが、コンパクトボディながらマグネシウム合金でカチッとした耐久性は十分実感出来た。カメラ本体で 703g (電池・SD込み)とそれなりに重みはあるのだが、Pentax お得意のパンケーキ型レンズを装着すれば総合重量は軽々。十分街角スナップでも取り回しが効くという印象。ボディを小さくしても、ダイヤル類は大きく操作し易いデザインとなっていて、撮影時のパラメーター変更も楽々。

嬉しいのは、とんがり頭の兄貴分 Pentax K-1 (K-1 のレビューはこちらの当方ブログご参照)ライクなペンタ部には、フラッシュがきちんと内蔵されている事。高く跳ね上がるので、大きめのレンズでも蹴られが生じる事は無さそうだ。フラッシュは多用する訳ではないが、瞳のキャッチライトや日陰で主題を際立たせる為に使う事が時々ある。中上級機ではフラッシュ非内蔵も増えているが、別になっていると持ち歩かなくなるので、きちんと内蔵されているのは有難い。


背面液晶は、上下・前後にだけ動くチルト式。横に開くバリアングル式よりこちらの方がシンプルで好み。下部に装着するバッテリーグリップ D-BG7 は、前ダイヤルや露出補正ボタンもあって、使いやすい印象。これを組み合わせるには、取り替え可能なグリップのうち、グリップ L が必要になる(KP に標準装備されるのはグリップ S)。防塵防滴耐寒、タフなアウトドア・モデルとして、長期に利用を続けられそうなミドルクラス・デジイチとの印象で、息長く売れるのでは無いか、との予感。Pentax らしいカメラ作りが、随所に光っている。

そして次は、六本木の FUJIFILM Square へ。ミッドタウンにあるフジのショウルームは、写真展スペースも広く、明るく、説明員の方も新型カメラに詳しく、他社の同様施設と比較し天井も高く居心地が良い。ちょうど GFX や X100F などで撮影した写真展、X Photography が開催中。新型カメラの大型作例写真も多数なので、カメラを見るついでに是非お寄り頂きたい。写真展での撮影・SNS 投稿も約束を守れば自由となっていて、さすがフジは世の中の動きをしっかり理解している、と感心もする。

目指すカメラは FUJIFILM X100F。前機種の X100T は以前利用していたのだが(レビューはこちらの当方ブログご参照)、描写は情緒的で素晴らしいものの、AF 速度が少し遅く感じられて手放していた。新機種のファインダーを覗くと、最近の X シリーズ同様に AF 速度はきびきびとしていて、十分な印象。EVF/OVF の転換もスムーズかつ安定していて、さすが熟成されたモデル。そして一番の注目は、背面の、最近の X シリーズ上級機に採用されているジョイスティック。これでフォーカス位置を変更出来るのは、Panasonic Lumix で EVF を覗いたまま液晶画面を指でなぞって変更する方法よりもスマートで、指先のわずかな移動でフォーカスポイントを動かせるので大変効果的。これを使うと他の方法には戻れない程、便利。

同じ展示コーナーに X-Pro2 グラファイト・エディションと同色の 23mm f2 レンズの展示もあって、カラー的には惚れ惚れする美しさ。X100F にもきっと数ヶ月待てば同様の限定カラーモデルが出るのだろうが、現行 X100F も X-Pro2 + 23mm レンズの組み合わせと比較し、CMOSサイズ、映像エンジン、レンズ焦点距離・明るさは全く同じ。そして価格はほぼ半分近い。フルサイズ換算 35mm 画角のこのレンズをつけっぱなしで使うとしたら、より小型軽量の X100F は日常スナップの為に持ち歩くには、より便利、という事になる。

せっかくフジのショウルームに来たから、ということで、中判デジカメの GFX 50S も実機を試写。EVF を覗いたとたん、その高精細な画像と、GF 63mm f2.8 レンズのボケ味の美しさに、ほおっとため息が漏れる。普段利用しているデジイチと比較すると多少大きめではあるが、十分携行出来るサイズ。上下左右にチルト可能な EVF は、ぜひ通常のデジイチにも採用して欲しい便利さ。右肩の小さな液晶ディスプレイの表示も読みやすく、操作系統は X シリーズになれたユーザーなら迷いは無いはず。プロ用で本体・レンズ込みで百万円もするので手は出ないが、触ると APS-C や フルサイズ CMOS のデジイチとの違いが良くわかる...と、色々見たが、X100F は今後の街角スナップメイン機として非常に良い、という感触を強く持つ事が出来た。

さて最後は、銀座・三越裏のキヤノンデジタルハウスへ。こちらで見るべきものは、最近発表になった新機種ラインナップのうち、206g と軽量ながら1インチ CMOS を搭載した小型コンデジの Canon PowerShot G9X MarkII。兄貴分の PowerShot G7X MarkII も使い勝手が良く登板が多いコンデジだった(詳細は、こちらの当方ブログレビューご参照)が、少し重くかさばる、という事で、同じ DIGIC7 映像エンジンが導入されたことをきっかけに、より薄くて軽い G9X MarkII への乗り換えを図る事にした次第。

まずは本体カラー比較。茶色の革張りの様なグリップ部のデザインで、シルバー色もかなり魅力的。Pentax KP や X100F はブラックを選びたいが、小型の本機種はかなり色で迷う。だが、以前ぶらぶらカメラ師匠から「プロカメラマンは、窓ガラスなどへ写り込んでしまうリスクのある色を避けて黒ボディーを選ぶのである」と教わった事を思い出し、やはり G9X MarkII も黒で行こう、と決心する。ぶらぶらカメラ師匠、三井公一カメラマンによる G9X MarkII レビューは、こちらの日経トレンディのサイトをご参照頂きたい。

三井さんのレビューで殆ど良い点も語られているので付け加える事も無いのだが、前モデルのG9X (実はそれも使っていた事がある)では暗い場所でフラッシュ撮影をした際、フォーカスがずれる事もあったので、それが治っている事を願っている。当方はこのカメラは広角端で使うことが多くなると思われるので、FUJIFILM X100F の 35mm 相当 でf2 のレンズとあわせ、28mm f2 のレンズが 209g で手に入るというのは交換レンズを揃えるより手軽で良かろう、という判断。

今回の CP+ 2017 前の新機種見学都内フォトウォーク(その他の写真は、こちらの flickr album でどうぞ)では、一部機種のみを見に行ったが、来週の本番ではより多くのデジカメ新機種と周辺機器掘り出し物を見聞できるはず。SIGMA も新しいレンズ発表を準備しているとの観測記事もあり、楽しみ楽しみ。来週は、横浜でお会いしましょう。






2016年4月25日月曜日

[Review] Canon PowerShot G7X Mark II vs G7X、先代より新機種が激しく進化していて驚かされる

満を持して発売された、Canon PowerShot G7 X Mark II。1インチ CMOS を備えた小型ハイエンド・コンデジの中でも大ヒット製品となった G7 X の二代目が、横浜 CP+ での展示を経て、遂に登場した。以前G7 X ユーザーだった当方としても、非常に気になる新機種、早速近所のカメラ店店頭で、その進化ポイントを現場でチェックしてみることにした。

新旧二台を並べて気づくのは、なんとロゴ位置の変更。G7 X のロゴが、先代ではフロント下部に、新機種 Mark II では上部に。同じ機種名を持つ新旧世代間のロゴ位置変更は珍しいのではないだろうか。一方で、Mark II の文字は前面には見当たらず、天井部に薄く記述されているだけである。控えめといえば控えめな、新機種アピール方法。

そして外見上、誰でも最初に目に入る大きなデザイン変更は、グリップの追加。以前の機種でも、当方は両面テープで装着する小さなゴムグリップを取り付けて利用していたので、この変更は嬉しいところ。更に良く見ると、コーナーの面取りが変わっている。狭い丸型のコーナー・デザインが、広めの面取りに変わり、これも全般的な握り易さに貢献しそうだ。エルゴノミクス・デザインが新機種では多く採り入れられた、ということだろうか。この変化に伴い、ボディ表面の材質も変わっている。先代の方が高級感ある素材にも見えるが、Mark II は滑りにくさ、では上と言えるだろう。ぱっと見では以上の変化が施されている事が、わかるが、詳細に眺めると更に多くの発見が。




上から見ると、いくつかまたデザイン変更点が。上記の面取り変化にあわせて、フラッシュ形状は左上角が丸くなる形に。さらにポップアップしてみると、少しフラッシュ位置が前進している。これは発光時の光の蹴られを防ぐ対策なのだろうか。そして理由は不明だが、軍幹部右手に、マイク部分を少し盛り上げる様に斜めの線が引かれた。指先でその下の電源ボタン位置を探すには、良い導線となっている。

更に、当方的には地味な変更なれど一番注目したのだが、右手のモードダイヤル・露出補正ダイヤル設置位置が、新機種では若干後ろ目になっている。ダイヤルのクリック感も、ややスムーズ目となり、親指の腹での回し易さが著しく改善した。フロント部にグリップを搭載したので、後ろの部分の構造は逆にスリム化し、握り易さアップ。これは是非新機種テスト時に触ってチェック頂きたい重要な変化だ。撮影時、最もハイアマチュア・ユーザーが利用しそうな露出補正ダイヤルの使い勝手に大きな改善が加えられているのは有難い。


Mark II の進化はまだまだ続く。先代では上にしか開かなかった背面液晶が、引き出して、下向きにも動く様になった。ハイアングルからの撮影が、これで非常に実行し易くなっている。この改善を行いながら、レンズ先端部までの厚みで比べると、それほど大きくなっていない点は流石だ。ここまで違うと、Mark II というよりは G8 X と呼びたい位の進化があると言って良いのかもしれない。


新旧本体をいじり回しているうちに、もうひとつ大きな変更に気づいた。レンズ下の、この斜めに切られたボタンは何だろうか!?操作してみてわかったのだが、レンズ周囲にあるコントローラーリングのスムーズ / クリックを切り替えるスイッチだった。フォーカスリング的に使う際にはクリック感をなくしてスムーズに。絞り優先モードで絞りを変える際には、あえてクリック感を持たせて。この操作感変更をシンプルに行える機構は素晴らしい。そして、コントローラーリング周囲のローレット(ギザギザ)も、より細かく、高級感のあるデザインに変更されているのである。各所なかなか、芸が細かい。

大きな変更点は以上でほぼカバーしたが、右側面にもマイナーだがデザイン・チェンジを発見。これは、新機種が USB 充電に対応した(ブラボー!)事にもよるのだろうが、USB 部分の端子だけを開けられる別蓋構造になった。利用頻度が多い蓋部分なので、これも良い変更と言えるだろう。そして、その下の WiFi 起動ボタンのデザインが、スマホ・マークから、電波を模したマークに変更。スマホだけではなく、固定 WiFi 基地局につなぐ事もあるだろうから、この変更が正しいのだろう。側面から見ると、控えめな突起に見えるグリップ部だが、その握り心地は非常に良い。いやしかし、よくまあこれだけの改善を Mark II に与えたものである。全く新しい筐体を作り上げた、と断言しても良いだろう。

進化は外見だけに留まらず、勿論中身にも。夜景撮影に便利な裏面照射型の CMOS に変更され、映像エンジンも DIGIC 6 から DIGIC 7 にアップグレードされている。夜景でのノイズ除去能力が向上し、手振れ補正の効きも3段から4段分に。試しに開放 f1.8 の広角端で、先代と新機種 Mark II を撮り比べてみたが、ボケ味の出方も全く違う。これも映像エンジンによるものなのだろうか。それともレンズに多少の変化が加えられたのだろうか。開放絞りでの新機種のボケ味が、あきらかに味わいの高いものに変わっている。これも店頭チェック時には是非 A モード(絞り優先モード)にセットして、確かめて頂き度い部分だ。

そして、実際に撮影してみると分かるのだが、シャッターボタンにも外見だけではわからない大きな改善が加えられている。比較的弱い圧力でシャッターを押し下げても、パシャっと稼働する。半押しの感覚がその分先代より薄くなっているが、このフェザータッチなシャッターボタンは、スナップを連続撮影するには強い味方だ。シャッターチャンスを逃しにくくなる。AF が高速であるからこそ出来る変更であると言えよう。

以上、まずは店頭で目に付いた変更点を探ってみたが、正直驚くほど良くなっている。発表されたばかりで、まだ税込実売7万円台半ばの値付けだが、7万円を切ったあたりで相当人気が出てきそうな予感がする。PowerShot G7 X Mark II という名前の、実は全くの新機種。これにはCanon 技術者のデザイン魂を感じた次第。買って損は無い感じです。




2016年2月28日日曜日

SIGMA ブース大盛況の CP+ 2016 で新製品 sd Quattro と 30mm f1.4 DC DN に触って来ました

例年通り、今年もパシフィコ横浜で開催の日本最大のカメラと写真の展示会、 CP+ 2016 へ。 何度も行っていると、だんだんコツがわかって来るのだが、空いているのは二日目(初日は初物を見たいプレスでごった返すし、最後の二日は週末)、入場登録はあえて皆がランチを食べに出る11時半以降...ということで二日目にゆったり出かけたら、会場前で黙々と歩いている時にいきなり名前を呼ぶ方が!誰かと思えば SIGMA の山木さん。

これはもう、今年も SIGMA 縛りで見なければいかん、という事で、SIGMA ブースでの講演をベースに会場を練り歩き。シグブラsasurau 三井師匠による、Foveon と Quattro の魅力に迫る作例満載講演(なぜか某中野のカメラ店の方が作例にw)、山木さん自らの sd Quattro 他 SIGMA 新製品に関する Innovative な講演(2日目講演のマックお宝探偵団さんによる動画はこちら)、

Island Gallery 石島さんによる、超広角で歪みが無い dp0 Quattro を活用した、等倍鑑賞を楽しむ都市夜景の撮り方などなど....どれを拝聴しても為になるものばかりで、ブースも毎回満員御礼。すべて無料でこれが聞けてしまうのは申し訳ない様な、素晴らしいレクチャーの数々。会場では、気になっていた直前発表の新ボディ SIGMA sd Quattro と m4/3 用の明るい新レンズ、30mm f1.4 DC DN をじっくりと触ってその出来栄えを確認。

sd Quattro の Touch & Try 待ち列は、前日の初日より短く、20分程度で触る事が出来た。想像より軽量で、グリップも握り易く、EVF の出来はまだ完成途上の様だけれど AF は噂通り高速に決まる(三井師匠が驚く程)。EVF の位置は背面やや右側で、光軸とは少しずれがある。軽量ボディだが高性能ガラスを利用するが故にやや重量がある SIGMA の単焦点系レンズを装着しても、前後の重量バランスは悪く無い。シャッターボタン近くの Lock スライドスイッチは、ボタン類の誤操作を防ぐ為のもの、との説明。視度補正のダイヤルは、上に引き上げて回すタイプ。発売時期は未定としながらも、3900万画素相当 APS-C の sd Quattro は7月頃には出したい、と山木さん。5100万画素相当のQuattro-H は年内のリリースを予定、とのこと。SIGMA ファンの皆さん、首を長くして待つべし。

一方の m4/3 用 30mm f1.4 は、とても軽量な小型レンズで好感。このレンズが装着できるなら、と、近々導入予定の新規小型ミラーレスボディは Olympus PEN-F に心を決める事が出来た。少し気になっていた C(Contemporary) シリーズ表記については、SIGMA の場合すべて光学対応で絵作りをするレンズのみが Art シリーズになる、との説明で一安心。30mm f1.4 は高性能レンズながら、m4/3 フォーマット故に電子的な補正も入るので、C シリーズ、との説明が山木さんの講演で。こちらは近々利用可能という事で、3月18日の発売日が楽しみ。

その他展示品では、やはり事前情報で気になっていた Pentax 初のフルサイズ・デジイチ、K-1 をじっくり試す。こちらも待ち列は二日目なら20分も無いぐらいで、実機を触る事が出来た。4本のステーで自在にグリグリ動く背面液晶は素晴らしく良く出来ている。レンズ接合部、SD カード収納部、操作ボタンを照らす様に各所に配置された LED も、ユーザーの事を考えて設計されていると感心。Nikon 同様、APS-C サイズ用の既存レンズも、そのままこのボディで使える配慮も嬉しい。

フルサイズカメラボディは Canon 6D でシステムを揃えてしまっているのでおいそれと移れないのだが、今からフルサイズを買うとすると、七十万円以上もする Nikon や Canon のフラッグシップよりも、K-1 を買いたい、と強く感じた次第。蛇足ながら、当方は Marc Newson デザインの一文字違い、Pentax K-01 ユーザーなのだが、発売当初定価 27,000 円もした K-01 専用の四角い牛革ケースが、アウトレット会場の Ricoh / Pentax ブースで 2,000 円と大安売り。ミラーレスにパンケーキレンズを付けている方にもピタリのサイズなので、ぜひ購入をお勧めしたい。

Canon ブースでは、当方が愛用している富士山撮影専用(笑)カメラ、高倍率ズームコンパクトの PowerShot SX700HS の後継、PowerShot SX720HS をお試し。30倍ズームが 40倍になり、天井部がフラットになって少し小型化、地味だが進化している。5軸手ぶれ補正を備えた本機は小型ながら手持ち撮影でも高倍率望遠で撮れる本格派なので、旅の荷物を軽くしたい向きにはお勧めの一台。これで EVF が付くと文句無いのだが、それを加えると Panasonic の Lumix TZ85 ぐらいのサイズになってしまうのだろうか、現状の技術では。

Canon ブースでは新型中級機の EOS 80D も展示されていて何気なく触ってみたら、その AF の速さと正確さに驚愕。聞けば45点のクロスで測距していると。速い訳だ。光学ファインダーの視野も、上級機と同じ 100%。そして、愛機の EOS 6D の背面液晶と比較して、クリスプで明るい液晶画面。液晶ライブビュー状態での AF の速さは、もはや 6D と比べるべくも無い...。これは売れる。

Canon はやはりこの手の商品作りが上手だ。APS-C 光学ファインダーのデジイチをこの春買うなら、これはお勧め。新規開発されたキットレンズの EF-S 18-135mm f3.5-5.6 IS USM も超音波で静音・小型軽量、4段分の手ぶれ補正が効いて申し分無し。7D Mark II も素敵だけど 910g のボディはちょっと重いよね、と感じていた向きには、730g の 80D がグッと来るはず。

そして、m4/3 ユーザーとして、予想せず会場で見つけてびっくりぽん、になったのは、Z Cam E1。m4/3 マウントで、背面液晶もついた超小型カメラ。ドローン搭載も、アクション・カメラの様な利用も可能で、16百万画素。静止画も、4K 動画撮影も対応。Olympus Air のボディ部が四角になって、液晶が付いた様なそのフォルム。現在日本では WiFi の認証取得中で、2ヶ月ほどで Sightron から発売予定、との事。GoPro の様な m4/3 カメラ、国内価格は十万円程度になる、という事で安くは無いのだが、「Olympus Air に液晶がついていたらな」、と思っていたあなたには注目の一台。

結局2日目金曜日、3日目土曜日と年に一度のカメラ好きの祭典 CP+ を満喫して、カメラケースなど革製のカメラ用品で新進気鋭の COTTA ブースでアンケートに答えるともれなくもらえる、手作りで高品質な小型革製コインケースを頂いて、横浜そごうの B2 階で 聘珍楼の肉まんをお土産に帰路についたのであった。

実は CP+ は、展示会の後に寄ると楽しめる横浜の名物スポットが各所に。地下鉄で中華街に行くのは定番だが、それ以外の楽しみもいくつかここ数年で開拓したので、次回エントリでご紹介










2015年7月27日月曜日

[Review] Canon PowerShot G3X の高倍率光学25倍ズーム、広角・望遠比較

24 - 600mm の高倍率ズーム、1インチ と大きな CMOS、防塵防滴、と強力なスペックを備えた Canon PowerShot G3X は売れ行き好調の様で、発売当初は品切れカメラ店も続出。

当方は事前予約していたので無事手に入れる事が出来た。EVF 付きのキットがプラス数千円で5千セット限定発売されたが、こちらの方が断然お得。高精細な236万画素の EVF は、キャンペーン中に手に入れて置く方が良い。

先に発売された高級コンパクト PowerShot G7X (当方ブログレビューはこちらからどうぞ)と同様、各所に品質の高い部品を活用しているが、光学25倍と更にズーム比率が大きいレンズを備えた本機はサイズも大柄で、装備重量は 733g。夏休みに旅行に持ち出す1台としては、ちょっと重さ・大きさは気になるかもしれない。追ってレビューするが、気軽に旅行に持ち出すズーム機としては、実売価格が3万円強とこなれた Lumix TZ70 あたりも、CMOS は 1/2.3 インチと小型になってしまうが、超小型 EVF を内蔵していて扱いやすいのでオススメである。

多少大きめでも、高精細画像をオールインワンで撮影出来る G3X を選択するか、最近増えてきた、小型コンデジ・サイズながら EVF を内蔵した機種を選んで気軽に旅に持ち出すか、は個々のニーズによりけり、と言える。G3X は Canon 技術陣が望遠ズームに必要な技術やノウハウを相当注ぎ込んでいるので、その撮影画像のクオリティの高さは出色だ。結果、重量的にはミラーレス一眼や小型デジイチと同等レベルになってしまうので、その点は注意して選ぶべき機種で、万人向け、では無いかもしれない。しっかり本体を実際に手に持ってから購入決定して欲しい一台、である。

では早速、G3X を街に持ち出して、その広角端(24mm - )と望遠端( - 600mm) で撮影できる画像を対比してみよう。広角端ではほとんど画面内で認識出来なかった様な画像が、600mm 超望遠では画角わずか4度の範囲内でくっきりと浮かび上がる様子は、壮観ですらある。作例写真はこちらのflickr album にまとめているが、そのうちいくつか、こちらに掲載するのでクリック→拡大で画像を比べて頂き度い。

<24mm 広角>
中野駅前の docomo のアンテナタワーの黒いビル。



















<600mm 望遠>
最上階の円形アンテナもくっきり。



















<24mm 広角>
中野駅北口の歩道橋から、中野通りを北に見る。














<600mm 望遠>
望遠では、中心部の早稲田通りとの交差点付近まで見通せている。














<24mm 広角>
恵比寿の駅ビル、アトレ。














<600mm 望遠>
アトレの文字部分を拡大。















<24mm 広角>
恵比寿駅前の、ビル工事現場。



















<600mm 望遠>
肉眼では全く見えなかったクレーン上の文字が、はっきり見える。

















いやはや、高倍率ズームのパワー、恐るべし、であります。

以上