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2015年1月27日火曜日

[カメラ実験工房] Canon PowerShot G7X に最適な背面液晶ファインダーは SIGMA LVF-01 だった!

以前当方ブログでもそのレビューを載せた Canon PowerShot G7X、その後いくつか1インチ以上の CMOS を持つアッパー・コンデジを買い揃えたのだが、結局出番が一番多いカメラは G7X。ポケットやカバンに常時入れていても邪魔にならない小型サイズは、やはり何にも代えがたい強みを持っている。しかしそんな G7X の唯一の弱点は、ライバルの Sony RX100 Mark III と比較し、View Finder が無い事。

背面液晶はそれなりに輝度も高く見易い Canon PowerShot G7X だが、強い太陽光の下では、液晶画面が見にくくなる事も。View Finder があれば、撮影時に被写体を見る集中力も増し、両手とあわせた3点支持でブレ低減にも繋がる、というものである。しかし上級機の G1X Mark II 等と異なり、EVF を装着する端子を持たない G7X。そんな時、ふと行きつけの中野の某カメラ店で見比べているうちに、発見してしまったのである。昨年12月末に発売されたばかりの背面液晶を 2.5 倍に拡大可能な SIGMA Quattro dp シリーズ用 LCD View Finder LVF-01が、もしかすると装着できるのでは、という事を。Quattro シリーズの背面液晶サイズは、3インチ、92万画素。一方で Canon PowerShot G7X の背面液晶も同じ3インチで、画素数はより高密度な104万画素。これはもしかしたら!?しかし、LVF-01 の三脚穴位置は、果たしてぴたりと合うのか...これは実機で試してみるしか無い!!

早速、親切な某カメラ店店員さんにお願いして、恐る恐るの装着テスト。すると、おおぉぉぉ、多少 LVF-01 のネジ取り付け範囲に前後の余裕があるおかげで、装着可能では無いか!!ぴたりとつけてしまうと、上記写真の通り、背面右側のボタンやダイヤル類の盛り上がりで、多少右サイドが浮いてしまうのだが、少しカメラ背面と間を空けて、LVF-01 を液晶画面と並行になる様に後ろにずらして固定すると、完璧な組み合わせに。早速ファインダーを覗いてみると...

うおおぉぉ!背面液晶の蹴られもなく、全画面がしっかりと見えるではないか!LVF-01 には視度補正もしっかりついているので、老眼が効き始めている当方でも、はっきり背面液晶全体を見渡せる。これは素晴らしい。G7X のカチッとできた Body の質感と、同じく外付け背面用ビューファインダーの中では超高品質な仕上がりの LVF-01 が、まるで純正品の様なハーモニーを奏でているのである。これには装着を試した当方も店員さんもびっくり。

「せっかくの PowerShot G7X の超小型筐体の良さが失われるじゃないの」、「アッパーコンデジ本体の半分近い価格の液晶ファインダーだと!?」、「どうみても前後バランスが...」、「背面右手のボタン、ダイヤル類の操作が不能に...」...という建設的御意見は当然として、G7X の撮影に集中してみたい、という時には、こうした変態的とも言える組み合わせも、その筋の方にはアリ、かもしれない!?(苦笑)。半信半疑の方は、是非、中野フジヤカメラ店頭でお試しを。

そして、この秀逸なファインダーを手に入れてしまうと、dp1 / dp2 Quattro、そしてきっと CP+ あたりで発表されるであろう dp3 Quattro まで手に入れたくなってしまう、というのは、アッパーコンデジ・ファンの宿命とも言えるのかもしれない(苦笑)。今年もパシフィコ横浜で開催される国内最大のカメラ関連製品展示会、CP+ への参加が楽しみです。




2015年1月20日火曜日

UAG Scout Folio はタフネスと日々の実用性を両立する iPhone6 Plus ケース

先日のブログ・ポストでご紹介した、iPhone6 Plus と組み合わせて使うと便利なスリムキーボードの Logicool Keys-to-go、そして同時購入したケース、Tunewear TuneFolio360。ケースがそのままスタンドになる上、縦型でも横型でも使える薄型フレキシブル便利ケースなのだったが、ひとつだけ欠点が。



縦・横回転する際に、クリックで90度で止まる機構などが無い為、軸を中心に自由に回ってしまう。すると、カメラ撮影の際に、ケースのカメラ窓がしっかりrレンズ枠と合わずに、ケースがレンズ の一部に被さってきちんと撮影ができないケースが頻発。それを避ける為、わざわざ本体を90度回し、ケースのカメラ穴から外して撮影する等、試みてみたが、そうなると安定したカメラ・グリップが出来ず、結局困る事が多かった。キーボードとの相性は良かったのだが、カメラ撮影用には、TuneFolio360 は最適ではなかったのだ。

縦・横両方向で使えるケースは TuneFolio360 以外には見当たらなかった為、縦利用の際には軽い外付けスタンドを使う事にして、新たな iPhone6 Plus 用ケースを物色。ヨドバシアキバの相当数のケース在庫を1時間じっくり見て選択したのは、「UAG (Urban Armor Gear) Scout Folio」。

せっかく薄い iPhone6 Plus がこのケースを装着すると2倍ほどの厚さになってしまうのだが、その分ケースはがっしりと出来て居り、耐ショック性能に優れる構造。衝撃に強いケースで、しかもクレジットカードや名刺が入るポケットもある、という日常利用まで考慮した製品はこれまであまり無かったのだが、UAG Scout Folio には液晶を覆う頑丈な蓋があり、その内側には交通系カードや複数の名刺を収納可能なポケットを備えている。これは非常に便利。

表面のラバーコーティングも、手から滑り落ちにくく細かい蜂の巣模様+縦線の立体的なグリップ構造でデザインされていて、蓋のマグネットは、ケースの裏側にまで届く長いフックで留められて居り、簡単には開かない構造で安心して日々携行出来る。

価格はその分4千円ほどするが、iPhone6 Plus を落としてガラスを割ってしまった時の修理代はかなり高額になるはずなので、これぐらいの投資をしても良いのかもしれない。

アウトドア志向で、大きい手の iPhone6 Plus ユーザーにオススメします。

Waytools 社の TextBladeは、手のひらに収まる超小型モバイル・フルキーボード

ロサンゼルス近郊の海沿い、サンタモニカ周辺には近年スタートアップが林立し、「シリコン・ビーチ」とも称される。どちらかというとコンテンツ系企業や EC 系企業(ハリウッド女優のジェシカ・アルバが共同創業者となっている The Honest Company などが有名)が多い印象があった。しかし、同地域を本拠とするWayTools 社は、素晴らしく洗練されたデザインの、手のひらに収まるスマホ用、超小型モバイル・キーボードを開発するハードウェアベンチャー企業。WayTools 社が新たに開発した注目製品は、「TextBlade(テキスト・ブレード)」。

3層に分かれた、チューイング・ガム・サイズの超小型ブレードをマグネットで組み合わせると、スペース・キー上の LED 点灯後、両手・両指でゆったり使えるフルサイズ・キーボードが出現する仕掛け。デザイン上のポイントは、キータッチはしっかり実現しながら、複数のキー(3−6個)をひとつのキー上に集約し、それを組み合わせている事。これにより、超小型ながらフルサイズ、という矛盾する要求を解決している。ブレードを収納するケースが、スマホスタンドとして使えるデザインも、良く考えられている。

気になるキータッチだが、これは実製品を試してみるしか無かろう。大きなキーが複数キーを兼ねるデザインは、もしかすると実利用では違和感もあるかもしれない。しかし、発表以来人気を呼んでいる様で、本日(1月20日)注文しても、出荷は3月下旬と2ヶ月待ちの状況。日本へも Shipping する様なので、新製品故に当方もまだ試しておらず自己責任で、とはなるが、興味のあるガジェット好き方面は同社の Web を参照戴き度い。本体は99米ドル、日本への郵送費用は15米ドル。革新的な製品にしては、直売にしているせいもあってか、納得出来る価格帯に収まっている様だ。




Philips Fidelio NC1L ヘッドホンは、ノイズキャンセル用の電池不要

NVCC の Chikara Shimizu さんに教えて頂いた、CES で発表のフィリップス・ノイズキャンセリングヘッドホン Fidelio NC1L。ライトニングコネクタ接続で給電、電池いらず。こういうのが欲しかった。春の発売が待ち遠しい。US$ 299。


2015年1月11日日曜日

激動の2014年を、500枚の flickr 写真で振り返る

昨年から始めた、1年間撮り貯めた flickr 写真の中から500枚を選択して、その1年を振り返るアルバムに纏める、という 恒例行事。

海外での仕事としてはいつもの通りサンフランシスコ、ニューヨークに複数回出張し、昨年はボストンへも足を伸ばしている。(仕事関係の写真は載せられないので、街の風景が中心になるのだが。)

プライベートの海外行では25年振りに、商社勤務時代の駐在場所、東マレーシア・ボルネオ島の表玄関、コタキナバルへの家族旅行を実現。マレーシア航空機が行方不明になった直後に MH で往復、という不幸な偶然はあったが、25年を経て大きな産業発展、観光地としての充実を見せるコタキナバルの街に強い感銘を受けた。近年世界遺産となったキナバル国立公園で、初めてラフレシア、世界最大の花、を見学する事も出来た。写真には無いが、長男、長女もそれぞれスコットランド、オーストラリアでのホームスティ、短期留学を初めて体験し、国際人への第一歩を歩み始めた。

国内では、2014年前半は、ほぼ毎週末長野に出かけて、長年の懸案だった山小屋のリフォームを完了。古びた屋根も張り替え、内装も新しい材木で一新して、ようやく使える状態に復旧。2015年はようやく活用出来そうだ。長野の往復そのものを楽しむ為、愛車も思い切ってオープンカーのコペンに切り替えた。「4輪のバイク」的な軽快さで、関越で外気を感じながら走れる様になった。

そして個人的に最も嬉しかった出来事は、大分県宇佐出身の高祖父、三大疎水技術者の南 一郎平(みなみ いちろべい、後年、「尚」(ひさし)に改名)の足跡を京都、大分・宇佐と複数回尋ねる事が出来た事。(南一郎平に関しての詳細は、こちらの大分県の PDF 資料を参照頂きたい)

2014年春は、その後2015年新年に復活した「ブラタモリ」でも偶然採り上げられていた京都の琵琶湖疎水に関して、南禅寺の境内を貫く「水路閣」や「琵琶湖疎水記念館」を訪ね、高祖父が記した最初の調査報告書、「琵琶湖水利意見書」の写しを見る事が出来た。琵琶湖疎水の完成により、水力発電、工場への電気の供給、市電の開通等へ繋がった歴史を、京都の街を南禅寺から銀閣へと流れる琵琶湖疎水沿いを散歩しつつ、現場で感じられた事は、大きな収穫であった。

そして昨年12月には、2013年秋から予備調査を行っていた、大分県・宇佐での高祖父による広瀬井出疎水工事の 足跡を、家族で訪ねる事が出来た。残念ながら大分県立歴史博物館は年末休みで閉館していたが、その近くにある南尚神社、その前を流れる広瀬疎水を見学。その後、宇佐神宮の大鳥居左手にある、広瀬井出疎水事業に関する、高祖父の顕彰碑を家族全員で見る事が出来た。長男・長女が今後成長し社会人として、自分の人生を賭して何を成すべきか、を懸命に考える段階で、高祖父が全財産を投じて難工事を完成させた疎水、そして周囲の台地に今も広がる豊かな農地の有様を自分の目で確かめた事を思い出してくれたら、と願う次第。宇佐への旅は、我々南家のルーツを探る旅となった。

2014年の500枚の写真は、そうした家族の思い出と、丸の内の四季折々の美しい変化を織り交ぜて構成した。よろしければこちらの flickr album を御覧下さい。

(尚、一昨年の、2013年の500枚、はこちらの flickr album からどうぞ。)



Happy 8th Birthday, original iPhone! 初代 iPhone が発表されてから8年が経過

そうか、Steve Jobs がジーンズのポケットから世界を変えるプロダクトを取り出してから8年が経過していたのか。懐かしく色々思い出して、初代 iPhone を久しぶりに充電してみる。

8年前に良く聴いていた楽曲(ちなみに音楽再生アプリの名前は、今は「ミュージック」だが、当時は「iPod」だった)、8年前のスケジュール、8年前の家族写真の数々(初代 iPhone 背面カメラの解像度はわずかに2百万画素だが、ちゃんと写っている)。古い iOS のまま、初代 iPhone に格納されていた。

米国のみで販売された初代 iPhone を求めて、米国の知人に Palo Alto の Apple Store で購入してもらったり、色々苦労しながら入手したが、何故か当方の周囲には日本未発売の iPhone 初代を所有している友人が多数。神田で急遽開催された iPhone Owner Meetup に参加した事も、今では良い思い出だ。

iPhone が登場してから、当方のガジェット・ライフも大きく変わった。それまで愛用していた Palm OS ベースの端末や、京セラのキーボード付き PHS も結局使わなくなってしまった。その後、ライバルの Google Android 端末が Nexus シリーズ他多数発売され、Apple iPad、Microsoft Surface 他 Windows 8 対応機など大型タブレットも登場してそちらも各種利用してみたが、iPhone6 Plus というスマホとタブレットを兼ねる「ファブレット」端末が登場すると、結局ファブレット利用頻度が高まり、他のモバイル端末をあまり使わなくなってしまった。2014年末、使わない端末は一挙に手元を去っていった。他に残っているのは、読書用の Kindle と、アプリテスト用の nexus5 だけ、となった。

あたらめて初代 iPhone と最新の iPhone6 Plus を比較すると、こんなにも大きさは違っている。しかし、初代からの iOS ユーザー・インターフェースの直感的なわかり易さ、シンプルさ、操作の心地よさという DNA は受け継がれ、そして8年を経てさらに洗練されて来ている。色々な端末を使ってみるが、結局は iPhone に戻って来てしまう。

Macbook と iPhone6 Plus があれば、殆どのモバイル作業ができてしまう。iPad Air は会社の VPN 接続で使わざるを得ないので持っているのだが、それ以外の用途ではあまり必要無い。荷物を減らしたい出張には、Macbook Air 11インチ + SIM Free iPhone6 Plus さえあれば、ほぼ問題無い。

 8年経って、iPhone は Macintosh 的な使い易い UI を備えた便利な携帯電話から、IoT (Internet Of Things) をコントロールする、ネットのリモート・コントローラーとしての地位も、確保しつつある。自宅オフィスに導入した Balmuda Smart Heater は、iPhone での遠隔地からの電源オン・オフ、タイマー設定も可能だ。最近購入するカメラは、アクション動画カメラの GoPro HERO4 を含め、全て iPhone からの無線コントロールが出来る様になっている。iPhone のモーションセンサーを利用し、鳥型の超小型ドローンbionicbird を掌中の iPhone の挙動の通りに無線操作する事さえ可能な時代になった。

最近、薄型でキータッチの良い Logicool Keys-to-go キーボードを追加して、iPhone6 Plus のモバイル・テキスト入力環境も増強された。iPhone6 Plus の手放せない感は、高まるばかり。

今年は春の Apple Watch の登場も、待ち遠しい。初代 Apple Watch は米国のみでまず発売、という噂もある昨今、iPhone 初代を手に入れたガジェッター各位は、今から入手戦略を練っているに違い無い。楽しみに、かつ用意周到に、その登場を待つとしよう。前評判は色々とある Apple Watch だが、発売後そのアプリケーション連携、iPhone を介してのネットサービス連携の深さが理解されるほどに、人気が高まるに違い無い。








2015年1月5日月曜日

[レビュー] 2015年最初の一台、FUJIFILM X100T のクラシッククロームは、懐かしくて新しい

新年が明け、お正月休み期間中に手に入れる最初のデジタルカメラは、本年1年しっかり使えるカメラにしたいと思う事が多い為、選択にもじっくり時間をかける事が多い。今回セレクトした一台も、初代モデルからしっかり使い込み、その熟成を知って舞い戻る事にした富士フィルムの X100T。外観こそ、初代 X100 やその後継機種である X100S から大きく変わらない様に見えるが、実際に操作すると、富士フィルムカメラ技術者の職人芸的に、各種機能の熟成が丁寧に図られている様子を理解出来る。

初代では「水平」を出す事から苦労していたアナログファインダーの撮影枠も、今ではリアルタイムに距離に応じて変化し、今回は右下に小さなデジタル表示迄付け加えて、細かいピントをアナログ光学ファインダーに小さく重ねてデジタルに確認出来る様になった。富士フィルムでは、このハイブリッドを「電子レンジファインダー」と呼ぶ事にしたらしい。このあたりは、目に見えやすい変化である。

それ以外にも、富士フィルムのサイトでも説明されている様に、ポジティブな改善が複数箇所。レンズ交換機 X-T1 譲りの、EVF (電子ビューファインダー)を見ながら縦型に構えると情報画面が縦用に自動変化する機能も奢られ、USB 端子から充電も可能になった。最近はスマホ用の充電器を常時携行している人も多いはずで、Sony の小型カメラは USB 対応が順次図られているが、富士もその便利さに気づいた様で嬉しい変化だ。是非業界全体でこの方向を進めて頂きたいものである。屋外での充電時のみならず、帰宅をしても電池を抜き差しする必要無く、USB ケーブル一指しで充電出来るのは便利である。

当方が最も気に入った本機種からの付加機能は、フィルムシミュレーションの「クラシック・クローム」。アナログ・カメラのリバーサルフィルムの様な色合いを再現してくれる。当方の flickr 作例写真中、空の色が少しエメラルド色になり、暗部も雰囲気を残して写り込んでいるものは、このクラシック・クロームで写した写真だ。アナログ・カメラ時代を思い出し、非常に気に入って、本日はこのモードを中心に撮影している。

AF(オートフォーカス)スピードは事前の期待程には体感的には速くなく、時々迷いも生じる気がするが、それでも初代 X100 よりずっと良くなっているのは間違い無い。まあ、普通に使える、という印象である。画角は X100 シリーズ伝統の、23mm、フルサイズ換算約 35mmのフジノン、f2 レンズ。初代から使われているこのレンズの描写とボケがまた素晴らしく、普通の景色を撮影しても、ポートレイトでも、味わい深く仕上がる。

昨今の APS-C 大型 CMOS 対応、単焦点高級コンデジブームの中で、X100 シリーズは SIGMA dp シリーズ等とともにその先鞭をつけ、かつ3代目迄時間をかけて熟成が進んでいる点が素晴らしいのだが、当方的なカメラジャンルの中で、このカメラは「情緒的なスナップ撮影をする」カメラと位置付けている。普通にありのままのスナップを撮影するなら、iPhone6 Plus でも、Panasonic の小型カメラでも OK だが、X100T を手にすると、クラシッククロームモードで、単なる昭和ノスタルジーだけではない、現代的かつ情緒的な写真、を撮影したいという渇望に駆られてしまう。不思議な一台である。

Nikon Df 等と同じ方向性で、クラシックなアナログ・カメラユーザーを大切にして、ダイヤル操作が主体となっているという事も、必要以上に無駄な機能が無くシンプルな点も良いのかもしれない。そして、仕上がる写真が、普通に撮影しても何故か情緒的に仕上がる。青空の色が、沈んだシャドー部に写り込んだ何かが、見るものに問いかけてくる。アナログフィルムで撮影した写真を現像が出来てから楽しみに見つめる様に、撮影画像の隅々にも種々面白い物語を後々発見出来る、そういうカメラなのである。

2015年は、不毛なデジカメ機能競争から卒業し、速く綺麗に写るだけのカメラから、X100T の様な「人間の感性に訴えかける何かアナログな温もりのあるもの」、を訴える事が出来るカメラが、更に登場するのかもしれない。実に楽しみである。

当方の FUJIFILM X100T 写真作例は、こちらの flickr album に追加して行きます。よろしければご覧あれ。









2015年1月3日土曜日

iPhone6 Plus 自撮りには Velbon Ultra Stick Selfie と Smart Holder HD-2 の組み合わせが完璧過ぎる

年末の旅行で、初めて家族でセルフィーを iPhone6 Plus で試すべく、事前に Amazon で千数百円と安いお手軽セルフィースティックを購入。しかし本番利用で大問題が!!やや緩いが故に伸縮し易いスティックは、重くて大きい iPhone6 Plus をホールドしきれず、先端に固定した iPhone6 Plus が、スマホ自体の重さで180度下にくるりと回転、スティックの下側に垂れ下がった状態になってしまうのだ。全員集合シーン撮影は結局、同時携行した 3-Way という自撮り棒・グリップ・三脚の三通りに変化する、GoPro 専用自撮り棒に頼るしか無かった。

3-Way はそれはそれで便利な道具ではあったが、iPhone6 Plus 自撮りの良いソリューションは無いものか、と新宿量販店界隈を回って発見したのが、このエツミ・スマートホルダー HD-2 と、ベルボン・ウルトラスティックセルフィー

HD-2 は、まず大きく横に開いてから、溝がラバーでカバーされた U 字で切ってあるため、iPhone6 Plus の側面と底面をまずは固定、更にオレンジ色の頭部固定部がバネで伸縮し、上からがっちり。3点ホールドなので、まずは大型スマホ本体でもしっかり固定。

更にウルトラスティックは、通常の三脚足と同様、反時計回しでロック解除して足を伸ばし、時計回しで固定。これにより、 下にグルリと軸そのものが回転してしまう事も無い。流石は三脚専業メーカー製。カッチリと出来ている。


この2つのオプションのコンビネーション(合計6千円弱)が揃うと漸く、やや大きく重い iPhone6 Plus でも、iOS 標準カメラアプリに内蔵のセルフタイマー機能を利用して簡単にセルフィーを撮影出来るのである。ちなみにあまり使われた事が無いかもしれないが、セルフタイマーは事前に大きくカウントダウン数字が画面に表示されるので、タイミングを計りやすい。Bluetooth リモコンを使うセルフィースティックもあるが、時々しか撮らないセルフィーなら、スマホのタイマー機能利用で十分だ。

以上、新年最初の新宿での買い物はまず、iPhone6 Plus セルフィー環境の改善、となったのでありました。満足。