そうか、Steve Jobs がジーンズのポケットから世界を変えるプロダクトを取り出してから8年が経過していたのか。懐かしく色々思い出して、初代 iPhone を久しぶりに充電してみる。
8年前に良く聴いていた楽曲(ちなみに音楽再生アプリの名前は、今は「ミュージック」だが、当時は「iPod」だった)、8年前のスケジュール、8年前の家族写真の数々(初代 iPhone 背面カメラの解像度はわずかに2百万画素だが、ちゃんと写っている)。古い iOS のまま、初代 iPhone に格納されていた。
米国のみで販売された初代 iPhone を求めて、米国の知人に Palo Alto の Apple Store で購入してもらったり、色々苦労しながら入手したが、何故か当方の周囲には日本未発売の iPhone 初代を所有している友人が多数。神田で急遽開催された iPhone Owner Meetup に参加した事も、今では良い思い出だ。
iPhone が登場してから、当方のガジェット・ライフも大きく変わった。それまで愛用していた Palm OS ベースの端末や、京セラのキーボード付き PHS も結局使わなくなってしまった。その後、ライバルの Google Android 端末が Nexus シリーズ他多数発売され、Apple iPad、Microsoft Surface 他 Windows 8 対応機など大型タブレットも登場してそちらも各種利用してみたが、iPhone6 Plus というスマホとタブレットを兼ねる「ファブレット」端末が登場すると、結局ファブレット利用頻度が高まり、他のモバイル端末をあまり使わなくなってしまった。2014年末、使わない端末は一挙に手元を去っていった。他に残っているのは、読書用の Kindle と、アプリテスト用の nexus5 だけ、となった。
あたらめて初代 iPhone と最新の iPhone6 Plus を比較すると、こんなにも大きさは違っている。しかし、初代からの iOS ユーザー・インターフェースの直感的なわかり易さ、シンプルさ、操作の心地よさという DNA は受け継がれ、そして8年を経てさらに洗練されて来ている。色々な端末を使ってみるが、結局は iPhone に戻って来てしまう。
Macbook と iPhone6 Plus があれば、殆どのモバイル作業ができてしまう。iPad Air は会社の VPN 接続で使わざるを得ないので持っているのだが、それ以外の用途ではあまり必要無い。荷物を減らしたい出張には、Macbook Air 11インチ + SIM Free iPhone6 Plus さえあれば、ほぼ問題無い。
8年経って、iPhone は Macintosh 的な使い易い UI を備えた便利な携帯電話から、IoT (Internet Of Things) をコントロールする、ネットのリモート・コントローラーとしての地位も、確保しつつある。自宅オフィスに導入した Balmuda Smart Heater は、iPhone での遠隔地からの電源オン・オフ、タイマー設定も可能だ。最近購入するカメラは、アクション動画カメラの GoPro HERO4 を含め、全て iPhone からの無線コントロールが出来る様になっている。iPhone のモーションセンサーを利用し、鳥型の超小型ドローンbionicbird を掌中の iPhone の挙動の通りに無線操作する事さえ可能な時代になった。
最近、薄型でキータッチの良い Logicool Keys-to-go キーボードを追加して、iPhone6 Plus のモバイル・テキスト入力環境も増強された。iPhone6 Plus の手放せない感は、高まるばかり。
今年は春の Apple Watch の登場も、待ち遠しい。初代 Apple Watch は米国のみでまず発売、という噂もある昨今、iPhone 初代を手に入れたガジェッター各位は、今から入手戦略を練っているに違い無い。楽しみに、かつ用意周到に、その登場を待つとしよう。前評判は色々とある Apple Watch だが、発売後そのアプリケーション連携、iPhone を介してのネットサービス連携の深さが理解されるほどに、人気が高まるに違い無い。
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