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2017年11月24日金曜日

[Review] BOSE SoundSport Free Wireless は耳から外れない左右独立型 BT ステレオイヤホン

Apple の技術の結晶とも思えた通称「耳からうどん」の左右独立型 Bluetooth 接続ワイヤレス・ステレオ・イヤホンの AirPods、これは凄い便利と使ってみたのだが、すぐに個人的問題点が明らかに。そう、つるつるした表面塗装とその薄い形状が、当方の耳には合わず、数分つけていると自然と外れてしまうのだ。とても機能的には気に入っているのに、結局何度か落としそうになって、外出時はあまり使わなくなってしまった。

iPhone7 Plus や iPhoneX は、丸型イヤフォンジャックが廃止になってしまい、同梱されてはいるが付け外しがやや面倒なライトニング・コネクタとの変換器を利用しないと有線イヤフォンも使えない、ということで、しばらく外出時は音楽無し、の日々が続いていた。

しかしそこに、いくつか有力な代替候補が登場。まず発売されたのは、Sony WF-1000X。左右独立、ブルートゥース無線接続であるのはもちろん、なんとノイズキャンセリング機能まで。宇多田ヒカルさんの広告も雰囲気が良く、これにしようかな、と思って居たところで、強力なライバルが登場。BOSE SoundSport Free Wireless。 繊細で万人受けしそうな Sony のものと比べると、充電の為の専用ケースも、イヤホン本体も大柄で米国製らしい造りではあるのだが、BOSE イヤフォンの低音再生の迫力への期待と、充電後の再生利用時間が Sony 3時間に対して5時間と長時間。そして一番決定的な要因としては、Sony のものは小型で良い感じではあるが、使用中に耳から外れそうな感じは AirPods ほどではないが、スポーツ用途よりもノイズキャンセルに力が入っているのでやはりある。BOSE は特殊構造の内耳にひっかける突起があり、簡単には外れなさそうだ。それなら、ということで、BOSE を購入。

ケースに入れて2時間ほどの USB 充電後、早速 iPhoneX と接続して、利用開始してみる。BOSE Connect というアプリをダウンロードすると、その指示に従うだけであっという間に Bluetooth でのペアリングは終了、すぐに利用可能な状態に。(ちなみにアプリは、AirPods 同様、イヤホンを落とした時に探す機能もある)操作も非常にシンプルで、殆どの再生操作は、右耳側イヤホン上部のボタンで可能。音量操作は小さいが独立したボタンで。その間にある比較的大きなボタンを一度押すと再生、もう一度押すと停止。さらにダブルクリックで一曲送り、トリプルクリックで一曲戻し。

左耳側イヤホンにもひとつボタンがあるが、これは長押しで青 LED を点灯させると、 Bluetooth 経由で他の機器にペアリングを変える事が出来るものだ。ということで、日々の再生関連基本操作は右耳で、と考えていたが、もうひとつ方法があった。そう、Apple Watch 3 の再生画面で操作するのである。iPhoneX を鞄にしまっていても、BOSE SoundSport Free Wireless の接続は途切れる事なく安定しているが、曲名がすぐにわからないという欠点が。そこでこの Apple Watch。曲名を Watch 画面上で見ながら選択したり、音量調節出来るので非常に具合が良い。

一番の目的だった、耳からの外れにくさ、も文句なし。試しに走ったり、飛んだり跳ねたりしてみるが。まったく問題なく安定した装着感だ。そして、期待通りの迫力ある重低音。AirPods と聴き比べてみると、さすが BOSE、とここも納得の部分である。価格は張るが、この安定感には代え難い。良い買い物が出来た。

(追記)そういえば Apple Watch3 からの直接接続も可能かな、と、左耳イヤホン上ボタン長押しで、iPhoneX との BT接続を一旦外し、Apple Watch3 上の設定(ギアマークアイコン)→ Bleutooth からペアリングしてみると、問題なく BOSE SoundSport Free Wireless も Apple Watch3 と直結。これで iPhoneX 持たずとも BT 無線オーディオ再生を満喫出来る。さあ、一走りしてくるか....




2017年11月18日土曜日

[Review] スマートスピーカー Google Home Mini をまずは設定してみる

ライバルの Amazon Echo の招待がいつまで待っても来ないので、とりあえずは Google Home Mini から利用開始する事に。冷たい雨が降る日はこういう新ガジェット設定には好適。初期設定は iPhone で Google Home アプリをダウンロードして、Google アカウント設定や利用場所の指定をするだけで簡単。音楽サービスはとりあえず繋が無い。

Mini は小型だが可愛い丸型で声に反応する感度も良く、隣の部屋からでも音声コマンドを聞き分けてくれる。日本だと「OK Google」より「ねぇ Google」が自然なので、ついついそれで話しかける事になる。Web 検索で、現在 Google Mini が対応可能なサービス種類をいくつか確認して、音声認識と動作テストを繰り返す。

今のところ実用的なものは、目覚まし時間設定・音声でオフ、ベッドから暗闇でも時間確認(「ねぇ Google、 今何時?」)、天気予報(「ねぇ Gogle 、明日の千代田区の天気は?」)、Google Calendar 連携によるスケジュールチェック(「ねぇ Google、月曜日の予定は?」、経路(「ねぇ Google、〇〇駅までの経路は?」、で最寄駅の電車出発時間も教えてくれる)、株価チェック(「ねぇ Google、〇〇の株価は?」)、自動翻訳(簡単な単語なら、複数言語に翻訳し発声。「ねぇ Google、美味しいを中国語で」)、ニュース(「ねぇ Google NHK ニュース?」で NHK 最新ラジオニュースを Stream)などなど。

食べログなど外部アプリも、アプリ名を指定してから駅名と食べ物ジャンルを伝えると人気の店を数店教えてくれるが、テキストの逐次読み出しに時間がかかるので、これはディスプレイが欲しいところ。買い物リストへの商品追加はかなり正確だが、音声では削除などリスト編集出来ない欠点も。

もう少し対応範囲が広がると面白いのだろうけど、対応できるサービス種類は日本語版ではまだ限定的。一方、日本語音声認識の精度の高さには今更ながら驚かされる。Alexa 日本語版と早く比較してみたい。ただ、この engadget 記事によるとまだ amazon echo 日本語版も漢字読み上げに難がある様で、このあたりはスマホや PC 向けエージェントサービス提供により、日本語音声認識・かな漢字テキスト読み上げの歴史が長い Google や Apple の方が得意なのかもしれない。

他方、当方メイン利用の音楽サービスは Apple 系、なので、来年に発売が伸びたとの報道があった Apple HomePod も気になるところ...気づくと3社分の Smart Speaker が揃ってしまいそうで、今から使い分けをどうするか悩ましい次第。



2017年11月15日水曜日

[Review] ネオ一眼 Sony CyberShot RX10 Mark IV は iPhoneX を補完する万能デジタルカメラ


広角から超望遠迄の幅広い焦点域をカバーする高倍率ズーム・レンズを備え(銀塩フィルム換算 24-600mm)、しかもそのレンズは全域で明るく (f2.4-4) 、複数の重いレンズを持ち運ぶ必要が無い「ネオ一眼」と呼ばれるジャンルのカメラ。

最近品数が増え始めていて、欧米ではブームになりつつあると聞いていた。当方は複数機種を試しては購入の決断にまでは至らず、という状況が続いていたのだが、思い入れを持てない理由はレンズの品質と AF の不完全さにあった。

AF スピードと確実性に確信が持てず、そして CMOS サイズや映像エンジン性能による画質の不十分さもまだまだあった。それはあくまで、上級モデルのデジタル一眼レフや最新のミラーレスカメラとの比較によるものだったのだが。

しかし最近になって、Panasonic Lumix FZH1 が登場したあたりから、風向きが変わって来た。既存の中・上級デジタル一眼レフ・ユーザーでも満足が行く程の光学・デジタル仕様を兼ね備えた本気の上級モデルのネオ一眼が、市場に出始めたのである。価格的にも、上級モデル相当ではあるのだが。当方も店頭でテストを重ね、ついに手に入れてしまったが最新機種の Sony CyberShot RX10 Mark IV。早速ブログ・レビューを行ってみたい。

電子ビューファインダー(EVF)を覗いた時の、ミラーレス・カメラ上級モデルに近い視野の広さ(0.7倍)と高精細な236万画素の OLED 液晶は表示の遅さも感じられない。

Zeiss Vario Sonnar T* レンズは6枚の非球面レンズを装備。そして何と言っても最新モデルの Mark IV に奢られた AF スピードとその性能に感銘を受けた。コントラスト AF と像面位相差 AF を組み合わせた「ファストハイブリッド AF」は、なんと 0.03秒で AF 合焦できる世界最速を誇る。

315点と多数の AF センサーで、高速に動く被写体も逃さない。Sony のショウルーム説明では、「AF は当社の α9や α6500 に負けない性能です(きっぱり)」。実際店頭で EVF を覗いてテストしてみると、確かに凄まじく高速であることを実感。これなら良かろうとついに「あなたの街のカメラ店、フジヤカメラ」で購入を決断。

早速撮影テストの為、本機を連れ出した先は葛西臨海公園・鳥類園。京葉線の駅から徒歩すぐの場所で、水辺の鳥を気軽に撮影出来るディズニーランド手前の埋立地の公園だ。

荷物を詰め始めて、ネオ一眼の利点にはすぐに気付く。これまで野鳥撮影には EOS 6D に 70-300mm レンズと SIGMA の 24-70mm f2.8 ズーム、或いは FUJIFILM X-E3 に 18-55, 55-200mm ズームレンズの二本、といった重量感のある組み合わせで出かける事が多かったのだが、これが1台で済んでしまう。しかも 24-600mm と、超望遠域までこのコンパクトさでカバー出来てしまうのである。

長時間、ぶらぶら撮影や旅行に行く時には、この身軽さが武器になる。電源オフ時にレンズが沈胴し、本体側に重さのバランスが来るので、肩や首にかけても持ち運びが苦にならない。長くて重い通常の望遠ズーム・レンズとはここが大きな違い。長いレンズは、持ち運びで嵩張るし、重心バランスの取り方が難しい。

もちろん、デジイチやミラーレス専用のレンズはそれぞれ素晴らしく作り込まれているし、仕上がり画質は申し分無い。だが、良いシャッターチャンスというものは突然、広角側に来たり、望遠側に来たり。その都度レンズを交換するのは非常に面倒。交換時に埃が入る可能性にも慎重にならざるを得ない。それに比べると、ネオ一眼は、本当に気軽なのである。

コンパクトで、しかも高性能を兼ね備えてしまえば、ネオ一眼を使わない手は無い。超望遠端の 600mm は、遠くに居る野鳥撮影には少し足りない部分もあるが、1インチ CMOS と大きめの CMOS 装備なので、トリミングをしてもそれなりに画像を楽しめてしまう。ここに載せた鳥や飛行機の写真は、オリジナルから切り出して居る。




左手に見えるディズニーランドを 24mm の広角レンズで葛西臨海公園の浜辺からまず撮影し、それを 600mm 超望遠で引き寄せると、豆粒ほどだったシンデレラ城の様子が詳細にわかる。


さてその後は、午後3時発の水上バスで、葛西臨海公園からお台場経由、隅田川を遡って両国まで、1時間半のゆったり船旅。ここでも、CyberShot RX10 Mark IV はいかんなくその実力を発揮してくれた。このあたりを船で走ると、なぜかカモメがついてくることが多いのだが、揺れる甲板の上から飛翔するカモメに 600mm 超望遠レンズでピントをしっかり合わせるのは、通常のカメラではなかなか大変。しかし RX10M4 のAF は、特に気合いを入れる必要も無く、Continuous AF モードで動体に追随、難なく撮影をこなしてくれる。偶然交差した飛行機との一瞬の構図も、バッチリ決まるのである。これには恐れ入った。運動会他の動く被写体撮影機会でも、これならそれほど肩に力を入れず、リラックスして撮影をこなせるはずだ。

iPhone8 や iPhoneX の登場で、日常の広角から標準画角の撮影はもっぱら高性能なスマホに任せる事が出来る様になった昨今、スマホとは圧倒的に違う画角、迫力のある写真を、しかしスマホを扱う様なライトな気持ちで超望遠域まで拡大して撮影出来るカメラとして、ネオ一眼はスマホだけに飽き足らないユーザーに受け入れられて行く様に思う。最後に超望遠の圧縮効果の写真をサンプルに置くが、船の科学館、レインボーブリッジ、東京タワー、六本木ヒルズを1画面に寄せるというのはスマホ画角ではなかなか難しいのである。

ここ一番の、失敗出来ない記念撮影をしたい時にはデジタル一眼レフを引っ張り出すことになるが、当方もそれ以外はスマホとネオ一眼で。腰にも優しい、良い時代になったものだ。

(追記)夜景作例写真など、Sony CyberShot RX10 Mark IV で撮影した写真は、こちらの flickr album に貯めていくので、興味ある方は時々見てみてくださいね。

2017年10月8日日曜日

[REVIEW] FUJIFILM X-E3 は現行機種最高レベルの小型ミラーレス・デジカメだった

ここしばらく、FUJIFILM の Xシリーズは、X100F があれば良い、と考えて、レンズ交換式カメラはフルサイズの Canon 6D Mark II に集中し、交換レンズの補強はそちらで行って来た。しかし、揺り戻しはやはり起こるもの。FUJIFILM の画質を、様々な交換レンズで、かつ小型ボディで存分に楽しみたい、そういう気持ちが少しずつ膨らみつつある頃に登場したのが、FUJIFILM X-E3。

スペック的には X-Pro2 が凄く良いと思って何度も近所のカメラ店の店頭で触って背面フォーカスレバーの感触を試していたのだが、ややボディサイズが大きくて遂に手が出なかった。一方で、大きさ的に丁度良い X-T20 は、操作性を良くするフォーカスレバー設定が無く、スタイルも旧来のペンタプリズム型。しっくりこないままに悶々としていたら、ピタリと当てはまるスペック、スタイルを備えた X-E3 が登場したのである。ひとまわり大きい前モデル X-E2 の後継がしばらく登場せず、このスタイルの小型機はもう出ないのでは、とあきらめかけていただけに、嬉しさひとしお、で万難を排して手に入れた次第。ボディの大きさは X100 シリーズにかなり近い。

ペンタプリズムを必要としないミラーレスカメラが、旧来の真ん中が盛り上がったカメラ・スタイルを踏襲する理由は、これまでのアナログ一眼カメラユーザーを違和感無く取り込む意味合いが強く、そしてその場所は内蔵フラッシュの収納場所に使われる事が多かった。X-E3 では、内蔵フラッシュを外付けに割り切り、頭部が「シュッとした」LEICA のレンジファインダー・カメラの様なスタイルになっている。もうそろそろ、ミラーレスカメラはこのスタイルで良いのではないかと思う。そして右目で EVF を見るスタイルの場合、左端に EVF が寄せられているこの形状は、鼻がファインダーにぶつかる事もなく、気持ちよく撮影出来る。

このカメラで当方が気に入ったポイントはいくつかあるのだが、まずは何度も指摘の通り、X100F に続いて、小型ボディにフォーカスレバー(ファインダーを覗いたままで、右親指でジョイスティックの様に操作して AF ポイントを自由に変更出来る)が組み合わされた、という部分。そして、もうひとつは、撮影画質が上級機種と遜色無いものになっている点も見逃せない。大きさ・重さ故に上級機の X-T2 / X-Pro2 を諦めていたユーザーには、大変フィットするカメラとなるはずである。ミラーレスは、やはり小型軽量であればあるほど、持ち出し機会も増えるというものだ。

早速近距離ドライブで持ち出して、忍野八海の透き通った湧き水の里や、丸の内界隈の夜景の写真を、こちらの flickr アルバムに作例写真として載せているので、FUJIFILM らしいフィルムライクな色具合と、夜景でもしっかり撮影出来ている様子はじっくりご覧頂きたい。アドバンストフィルターでのダイナミックトーンを利用したコントラストの強い写真や、ACROS フィルムシミュレーションで階調が豊かな白黒写真も撮影しているので、作例をぜひ眺めて頂き度い。

・FUJIFILM X-E3 + XF 18-55mm f2.8-4 R LM OIS 作例写真 (flickr)

フォーカスレバーの設定により、前機種では存在した背面の4方向ボタンが無くなったが、その代わりにタッチ式の背面液晶を上下左右にスワイプすることで、4方向ボタンに普通は設定される機能がスワイプ方向に応じて現れる様になった。

しかし、これが、若干使いづらい。背面液晶はふと触れてしまう事が多いので、意図せずそれぞれの機能が表示されてしまうのだ。何度かそれが続いたので、結局この機能はオフにすることにした。MENU - セットアップ - 操作ボタン・ダイヤル設定 - ファンクション(Fn)設定、それにより設定画面を出して、T-Fn1~4 をオフ設定にすると、後は問題になることは無い。必要な機能は他のファンクションボタンに割り振る事で、より使い易くなる。この設定で、不要に画面が変化することは無くなった。

おそらく将来のアップデートで機能追加される事を期待したいが、ファンクションボタンに動画の録画開始機能を割り振る事が出来ると、更に動画撮影の使い勝手は良くなる様に思う。現状では背面の Drive ボタンを押してからでないと、動画モードに移行出来ない。その移行もややスムーズではないので、ついつい動画撮影をする気持ちが薄れてしまうのだ。せっかく 4K や HD での 60FPS にも対応して動画機能がアップしているので、操作面は改善してもらえると有難い。メニュー階層が深いのは、アドバンストフィルターも同様に、ドライブボタンの奥にある。こちらもファンクション・ボタンへの割り振りが出来ると便利になる。

とまあ、多少の改善要望もあるが、全般には非常に良く出来た、使い易いカメラに仕上がっている。動画やフィルターの操作も、通常の静止画中心に撮影する分には問題とはならない。何より、仕上がる写真がしっかりと撮影時の空気感を伝えてくれる、フジの発色が嬉しいカメラである。各社から多くのミラーレスカメラが発売されている昨今、当方がオススメする No.1 の小型ミラーレスは現状 X-E3 が最高得点、である。













2017年1月22日日曜日

[Review] OLYMPUS mZuiko 30mm f3.5 は小型で使い易いマクロレンズ

結局、マイクロフォーサーズのメイン・カメラは OLYMPUS E-M1 Mark II ではなくPanasonic G8 に落ち着いたのだが、なぜかレンズは OLYMPUS 製を多用している。広角から望遠まで1本で済む 12-100mm f4 は手放せない便利さ(以前の当方のブログをご参照)だが、それ以外にも、17mm f1.8 など、数本を使い続けている。



最近当方ラインナップに追加となった新レンズが、30mm f3.5 マクロレンズ。マイクロフォーサーズらしい超小型レンズで、重さもわずかに 128g。11月に発売されて、OLYMPUS の新宿・オリンパスプラザショウルームで E-M1 Mark II の展示を見に行った際に発見したのだが、小型軽量で値段も手頃なのに、その実力は確かなものだった。




Panasonic G8 と組み合わせても、その実力は十分発揮される。最近、古いガジェットやら時計やらをアーカイブの為撮影したので、こちらの flickr アルバムをご覧頂きたい。作例写真をご覧頂くと、このレンズの良さをおわかりいただけるはず。



マイクロフォーサーズ・カメラのユーザーは、導入しておいて損の無い1本だと思います。







2017年1月15日日曜日

[Review] iPhone 7 Plus 用の RAKUNI ケースはスマホ・カメラマン必携

コグレマサトさんに教えてもらった iPhone 7 Plus 用の、名刺や交通カードが裏側にしまえる本革多用の RAKUNI のケースが今朝早速、amazon から届いた。(amazon は小さい商品発送には薄いダンボールケースを採用する様になった様だ。ナイス。)

スマホ・カメラマン的には、一般的な手帳型で液晶側が開くタイプのケースは、開かざるを得ない蓋部分が撮影時にぶらぶらしてやや使いにくかったので、開く必要無く撮影が可能な新ケースは、ホールド感も含め使い勝手が向上。めでたい。

名刺も、開いた部分のポケットに余裕があるのでかなりの枚数を入れられる。2017年はこれで行こう。





<追記>
ストラップと本体を繋ぐリングが少し大きいなと思っていたので外して、ストラップの金具を直接繋いだら、さらに良い感じになりました。




2016年6月20日月曜日

[Review] HUAWEI P9 は LEICA アナログレンズのソフトウェア化を進める尖兵スマホだった

いつかは来るだろう、と想像していたカメラの近未来が、予想よりも少し早く到来してしまった。その突然の登場は、カメラ好きにとっては、Google に買収された DeepMind 社の人工知能囲碁プログラム AlphaGo が囲碁名人に勝ってしまった時に近い衝撃、と言っても過言では無いのかもしれない。

LEICA の伝統的な人気アナログ・レンズ、SUMMARIT (ズマリット)の LEICA らしいボケ味を、ソフトウェア的に実現してしまった。いつか LEICA の著名レンズ(SUMMARIT、SUMMILUX、ELMAR、SUMMICRON、NOCTILUX.....)の光学的特徴を、デジタルでリアルタイムに模倣するソフトウェアが開発され、「LEICA レンズがソフトウェア化する」未来が訪れる様な気がしていたが、それを LEICA 自身が先へ進めてしまったのだ。

HUAWEI P9 は、中国の HUAWEI 社とドイツの LEICA 社共同技術開発の、LEICA SUMMARIT 27mm f2.2 レンズが搭載され、カメラ機能が洗練された 5.2 インチ Android スマホである。

発表時に Dual Lens を備えた本端末を初めてメディアで目にした時には、てっきり 3D 撮影機能でもあるのだろうか、と思い込んでいたが、違った。二つのレンズは、正確な測距目的と、RGB のカラー CMOS センターが取り込む色の情報と、白黒専用 CMOS センサーが取り込む光と影の情報を分離するところに目的があったのだ。

この二眼の仕組みにより、焦点が合った部分の正確な把握が出来る様になり、それを利用して合焦されていない部分を人工的にぼかして、デジタル一眼レフの様な写真の仕上がりを可能としたのである。

カメラ以外にも、背面からの液晶操作機能まで備えた指紋センサーや指関節のタップ やジェスチャーを利用した操作機能など、各種先進機能を備えた最新スマホであるが、デジクマ・ガジェットレビュー的にはあくまで、カメラ機能に 限って見ていく事にしたい。

P9 という超薄型カメラ(あえてスマホとは呼ばない)は、購入時から LEICA との共同開発をアピールする。固めの 紙で成型された純白の箱の表面には、赤い LEICA ロゴと金色の製品ロゴが踊る。中に入っているのは本体と、USB Type-C の充電器とケーブル、そしてプラスチック製のクリアケース。まだあまりケースの種類が多く無い P9 なので、ケース付きで提供されるというのは有難い。

起動すると、まずはカメラ性能のチェック。マニュアルを読まずとも、複雑な機能を直感的に操作できるユーザーインターフェースには、カメラとスマホの専門2社のハイブリッド技術開発による工夫が感じられる。重要なのは、カメラとしての操作がカメラ中上級者でも満足出来る様に、充実している点。

液晶画面を上下左右にスライドすると、必要な機能が全て出てくる。その中でも重要なのが、画面を下から上にスライドすることで現れる Pro メニュー。測光モード、ISO、シャッタースピード、露出補正、AF 切り替え、ホワイトバランスを細かく設定出来る。そして、その操作もリアルタイムでサクサクなのである。スマホでここまで細かくカメラ設定出来る機種は Panasonic Lumix CM1や Nikon など一部のデジカメハイブリッドモデルにしか無かったのだが、ついに LEICA がそれを実現した。そしてその実現の仕方にかなりの本気が感じられて、驚いたのである。

HDR、白黒撮影、パノラマなどの撮影モードは、左から右へスワイプするとメニューが現れる。そしてさらに細かく、フィルムシミュレーションや解像度、RAW設定、水準器設定などを行う時には、右から左へスワイプすると設定メニューになる。

そして、本機で一番特徴的な擬似絞り設定機能「ワイドアパーチャ」は、Pro メニューではなく、通常の撮影画面上部左から二番目、に絞りマークのアイコンとして置かれている。頻繁に利用される機能ということで常時表示されているのだろう。実際、本日の作例写真撮影で最も多用したのは、この機能であった。

以下の作例では、最初の写真は f16 相当で全体にピントが合い、次の写真では f0.95 相当としてデジタル的にピントが合う範囲が狭い、撮影対象をくっきりと浮き上がらせる写真となっている。このカメラの実力は、これらの写真の対比から知る事が出来る。

尚、以下の写真以外にも多数、白黒写真を含め作例写真は flickr album に撮り溜めたので、こちらを参照頂きたい。デジタル化するレンズの実力を理解頂けるはずだ。

<f16 相当>



















<f0.95 相当>





















<f16 相当>
















<f0.95 相当>

















<f16 相当>




















<f0.95 相当>











































2016年5月22日日曜日

[Review] Panasonic Lumix GX7 Mark II、L. Monochrome の誘惑

Panasonic から Lumix GX7 Mark II (mk2)  が発表された時には衝撃を受けた。

Olympus PEN-F を導入してしまったばかりで、そのライバル機を後出しで、しかもコンパクトにまとめた良機を出して来たからだ。本体重量は実はあまり変わらないのだが、PEN-F には無い握りやすいグリップを装備し、背面液晶もシンプルな縦チルトのみ。(当方は、光軸とズレる、横に開くタイプのバリアングル式があまり好きでは無い。)そして、小さいながらもフラッシュを内蔵している点もグッド。

小型機になるとフラッシュを内蔵するスペースをデザインし切れ無いせいか、同梱の超小型付属品にするケースが多い(PEN-F もそうだ)のだが、まず持ち歩かないし、持ち歩いてもどこぞのカメラケースのポケットに入れて忘れてしまう事が多い。

高感度が強くなった昨今のデジカメではフラッシュは要らない、という人もいるかもしれないが、逆光の時や、アイキャッチの光を入れたい時、そして非常に暗い室内ではフラッシュが欲しい時がある。小さいながらも内蔵してくれている GX7 Mark II はその点でも嬉しいのである。PEN-F より先にコレが発表されていたら待っていたのに、と悔しがったのだった。

そして5月半ばとなり、遂に GX7 Mark II 正式発売。まずは機能詳細を理解したい、と思っていたら、近所のカメラ店で恒例のタッチ&トライのセミナーが開かれるとの事。講師は論理的な解説を得意とされる塙(はなわ)真一先生という事で、事前予約して本日日曜午後参加。

直前にカメラ店店頭で GX7 MarkII を触り、コンパクトさ、シンプルなボタン配置等にも惹かれたのだが、右手親指で操作する起動ボタンがやや固めで突起が小さく操作しにくい点、そして PEN-F と比較してややピントの山を見つけにくい EVF が気になり、購入するかどうか微妙な気持ちを抱きつつ、セミナーに参加した。しかし、本日のセミナー参加で、気づいていなかった本機の良さにも気づかされ、結局は GX7 MK2 をデジタル・ベアーズ1軍カメラ・チームに迎え入れる決断をしたのだった。


今回、セミナー後半のポートレート撮影を実践しながら、その効果を実感したのが、「顔・瞳認識 AF」。ピント範囲が薄い、大口径の明るいレンズを使った場合など、右・左どちらの瞳にピントを合わせるか、かなりシビアな選択になるのだが、本機では顔認識と同時に、どちらの瞳にピントが合っているか、顔認識の四角の中に縦横の線が現れ、視覚的にわかりやすくピントが合っている方の目を教えてくれる。そして、ピントを左右の目で変えたい時にも、背面液晶から目の上をなぞるだけで簡単にピントを合わせたい方の目に合わせてくれるのだ。これはポートレート撮影では効果を発揮する強力な仕組み。

更に、当方のカメラ愛を直撃した新機能はやはり、本機から採用の階調豊かな白黒写真表現が可能となる L. モノクローム。撮影メニューの一番最初にある「フォトスタイル」で、デフォルトの「スタンダード」から数えて右に5番目にこのメニューがある。この「L」については、Leica の L ではないか、など、諸説ある様だが、実際に作例をいくつか撮影してみると、陰影の出方にやはり味がある。作例写真に、中野の夕刻街角風景を中心に、多数の L. モノクロームでの撮影結果を入れてみたので、まずはこちらの flickr album をご覧頂き度い。白黒なので写真への好みは分かれるかもしれないが、当方はかなり気に入った。


そして、セミナーの最後で、その便利さを再認識させられたのが、Lumix TX1 でも採用されている 4K Photo 機能の 4K プリ連写。普通の 4K Photo 機能は使っていたのだが、実はこのプリ連写機能はあまり、使った事が無かった。シャッターの前後1秒を 4K ムービーで記録し、8百万画素・2秒で合計60コマの静止画をムービーの中から切り出して写真として記録出来る。忙しく動き回る被写体や意外な動きをする被写体の場合、例えば犬・猫・鳥の飛翔の瞬間撮影などでは、便利に使える機能だろう。こちらの作例写真は、当日モデルを務められた、片岡ミカさんが髪を跳ね上げられた瞬間前後のプリ連写の1枚。使ってみると、特に画面追随のスピードが光学ファインダーより遅い EVF (電子ビューファインダー)内蔵カメラでは便利な機能だと実感出来た。

塙先生の説明の通り、GX7 Mark II はボタンやダイヤルの設定を変えやすい点も特筆出来る。ファンクションボタンは長押しすることで、設定機能を直接変える事が出来るのである。また、押し込む事で露出補正を変更できる背面右上のダイヤルも、Menu から「カスタム - ダイヤル設定 - 露出補正のダイヤル割当」、で背面ダイヤルを選ぶと、押し込まずとも普通にダイヤルを左右に回すだけで露出補正を変える事が可能となった。通常撮影時は最も設定をいじる部分が露出補正なので、ワンプッシュが無いだけでも操作が楽になる。こういうショートカットはセミナーで教えてもらわないと自分では気づきにくいので大変有難い内容だった。

ということで本日のセミナーで GX7 Mark II の良さを実感、ずっと悩んでいた導入の決断に踏み切れたのでありました。主催のフジヤの皆様、協賛のパナソニックの皆様、お疲れ様でした。