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2016年5月22日日曜日

[Review] Panasonic Lumix GX7 Mark II、L. Monochrome の誘惑

Panasonic から Lumix GX7 Mark II (mk2)  が発表された時には衝撃を受けた。

Olympus PEN-F を導入してしまったばかりで、そのライバル機を後出しで、しかもコンパクトにまとめた良機を出して来たからだ。本体重量は実はあまり変わらないのだが、PEN-F には無い握りやすいグリップを装備し、背面液晶もシンプルな縦チルトのみ。(当方は、光軸とズレる、横に開くタイプのバリアングル式があまり好きでは無い。)そして、小さいながらもフラッシュを内蔵している点もグッド。

小型機になるとフラッシュを内蔵するスペースをデザインし切れ無いせいか、同梱の超小型付属品にするケースが多い(PEN-F もそうだ)のだが、まず持ち歩かないし、持ち歩いてもどこぞのカメラケースのポケットに入れて忘れてしまう事が多い。

高感度が強くなった昨今のデジカメではフラッシュは要らない、という人もいるかもしれないが、逆光の時や、アイキャッチの光を入れたい時、そして非常に暗い室内ではフラッシュが欲しい時がある。小さいながらも内蔵してくれている GX7 Mark II はその点でも嬉しいのである。PEN-F より先にコレが発表されていたら待っていたのに、と悔しがったのだった。

そして5月半ばとなり、遂に GX7 Mark II 正式発売。まずは機能詳細を理解したい、と思っていたら、近所のカメラ店で恒例のタッチ&トライのセミナーが開かれるとの事。講師は論理的な解説を得意とされる塙(はなわ)真一先生という事で、事前予約して本日日曜午後参加。

直前にカメラ店店頭で GX7 MarkII を触り、コンパクトさ、シンプルなボタン配置等にも惹かれたのだが、右手親指で操作する起動ボタンがやや固めで突起が小さく操作しにくい点、そして PEN-F と比較してややピントの山を見つけにくい EVF が気になり、購入するかどうか微妙な気持ちを抱きつつ、セミナーに参加した。しかし、本日のセミナー参加で、気づいていなかった本機の良さにも気づかされ、結局は GX7 MK2 をデジタル・ベアーズ1軍カメラ・チームに迎え入れる決断をしたのだった。


今回、セミナー後半のポートレート撮影を実践しながら、その効果を実感したのが、「顔・瞳認識 AF」。ピント範囲が薄い、大口径の明るいレンズを使った場合など、右・左どちらの瞳にピントを合わせるか、かなりシビアな選択になるのだが、本機では顔認識と同時に、どちらの瞳にピントが合っているか、顔認識の四角の中に縦横の線が現れ、視覚的にわかりやすくピントが合っている方の目を教えてくれる。そして、ピントを左右の目で変えたい時にも、背面液晶から目の上をなぞるだけで簡単にピントを合わせたい方の目に合わせてくれるのだ。これはポートレート撮影では効果を発揮する強力な仕組み。

更に、当方のカメラ愛を直撃した新機能はやはり、本機から採用の階調豊かな白黒写真表現が可能となる L. モノクローム。撮影メニューの一番最初にある「フォトスタイル」で、デフォルトの「スタンダード」から数えて右に5番目にこのメニューがある。この「L」については、Leica の L ではないか、など、諸説ある様だが、実際に作例をいくつか撮影してみると、陰影の出方にやはり味がある。作例写真に、中野の夕刻街角風景を中心に、多数の L. モノクロームでの撮影結果を入れてみたので、まずはこちらの flickr album をご覧頂き度い。白黒なので写真への好みは分かれるかもしれないが、当方はかなり気に入った。


そして、セミナーの最後で、その便利さを再認識させられたのが、Lumix TX1 でも採用されている 4K Photo 機能の 4K プリ連写。普通の 4K Photo 機能は使っていたのだが、実はこのプリ連写機能はあまり、使った事が無かった。シャッターの前後1秒を 4K ムービーで記録し、8百万画素・2秒で合計60コマの静止画をムービーの中から切り出して写真として記録出来る。忙しく動き回る被写体や意外な動きをする被写体の場合、例えば犬・猫・鳥の飛翔の瞬間撮影などでは、便利に使える機能だろう。こちらの作例写真は、当日モデルを務められた、片岡ミカさんが髪を跳ね上げられた瞬間前後のプリ連写の1枚。使ってみると、特に画面追随のスピードが光学ファインダーより遅い EVF (電子ビューファインダー)内蔵カメラでは便利な機能だと実感出来た。

塙先生の説明の通り、GX7 Mark II はボタンやダイヤルの設定を変えやすい点も特筆出来る。ファンクションボタンは長押しすることで、設定機能を直接変える事が出来るのである。また、押し込む事で露出補正を変更できる背面右上のダイヤルも、Menu から「カスタム - ダイヤル設定 - 露出補正のダイヤル割当」、で背面ダイヤルを選ぶと、押し込まずとも普通にダイヤルを左右に回すだけで露出補正を変える事が可能となった。通常撮影時は最も設定をいじる部分が露出補正なので、ワンプッシュが無いだけでも操作が楽になる。こういうショートカットはセミナーで教えてもらわないと自分では気づきにくいので大変有難い内容だった。

ということで本日のセミナーで GX7 Mark II の良さを実感、ずっと悩んでいた導入の決断に踏み切れたのでありました。主催のフジヤの皆様、協賛のパナソニックの皆様、お疲れ様でした。







2016年3月19日土曜日

[REVIEW] Panasonic Lumix TX1 はスマホにもう一台加えるべき 1インチ CMOS トラベル・デジカメ決定版

このデジカメも、CP+ 2016 で登場し気になって、結局またいつものわが町のカメラ店で導入決定した一台なのだが、1インチ CMOS コンデジの Panasonic Lumix TX1。Panasonic らしく、4K Photo / Video の機能はもちろん、EVF (電子ビューファインダー)は 116万ドットのポップアップ不必要な内蔵型。25-250mm と無理をしない LEICA VARIO-ELMARIT の10倍ズーム・レンズに、ハイブリッド5軸の Power O.I.S. 手ぶれ補正。1/16,000 秒と秒間 50コマ連写を備えた電子シャッター。ともかく機能はてんこ盛り。書ききれないので、詳細はメーカーの機能説明ページをぜひ。

これだけ備えて装備重量 310g はとても軽い。最近、出張や旅行に出かけても、その手軽さからスマホだけで写真撮影機会の大半をカバーしてしまう事が多いのだが、スマホの苦手領域は3つ。望遠撮影、夜間撮影、瞬時の露出補正。これを補完するカメラなら、出先で常時持ち歩く価値がある。望遠は 250mm まで効くので言わずもがな。夜間撮影は、スマホで改良は見られるものの、まだ暗がりではノイズが乗りやすい。LED ライトも、本格カメラのフラッシュと比較すると使いにくい。そして意外に重要なのは、最後の露出補正。

「iPhone だって最近の iOS なら、撮影対象にピントを合わせてその横を指でなぞればすぐ暗さ・明るさを調節できるでしょ?」というあなたはかなりスマホを使いこなしている。その通り。一方で、スナップ撮影をしていると、この操作はやや面倒かつ、撮影の集中力を欠いてしまう。EVF を覗き込んで画面で光量を確認しつつ、露出補正ダイヤルで瞬時に補正量を変える、という使い方は、デジカメを活用する上でアナログカメラと違う使い方ができる大きな利点。TX1 は、この使い方が出来る。

おすすめの設定は、MENU ボタンを押して、カスタム - リング/ダイヤル設定 - そこで図示される後ダイヤル(シャッター斜め右後ろの大きなダイヤル)を露出補正専用にする事。これで、OLYMPUS PEN-FFUJIFILM X70 等と同じく、右親指のかかるダイヤルで瞬時に露出補正がすべてのモードで行える様になる。更に TX1 が良いのは、露出補正がデフォルトで上下5段まであること。この補正の広さとダイヤル操作を組み合わせると、幅広い光量条件での撮影が行える様になる。PEN-F や X70 の、プラマイ数値が記されたアナログ補正ダイヤルだけでは、表示面積の限界から上下3段がデフォルトになっているので、それ以上の使い方が TX1 では出来る事になる。

例えば、月の表面を撮影する時には、補正をマイナス5段まで行うと、月表面のディテールを撮影時に確認できる。ズーム望遠端は10倍(250mm) なので、月を撮るには弱く見えるが、1インチ CMOS なので、撮影画像をトリミングしても結構使える画像になる(左のスクエアに切り出した写真、ご参照)。1/2.3 インチ CMOS で30〜40倍ズームのカメラも良いが、CMOS 面積が4倍になる 1インチ CMOS の本機なら、そういう使い方も出来る。Panasonic の m4/3 の最新ミラーレス上級機同様に、EVF を覗きながら、背面液晶を指でなぞる事で、EVF 上の AF ポイントを移動させられるのも便利。EVF 利用が、本格的に行えるコンデジなのである。

f2.8 通しの明るいレンズを備えた Lumix FZ300 も優れたデジカメだが、筐体が大きいと結局あまり持ち歩かない。TX1 に乗り換えてしまった理由はここにある。


ルーキー Panasonic TX1 を採用すると、デジタル・ベアーズ1軍の現在のコンデジ主力選手、FUJIFILM XQ2FUJIFILM X70 が不要になってしまうのでは!?という恐れもあったが、さにあらず。より小型・軽量の XQ2 は常時通勤カバンに入れて置くのも可能で秀逸なドリブラーのミニ・コンデジ、X70 は APS-C CMOS と単焦点 28mm レンズでここ一番を決める撮影をしたい時のワイド・シューター。ただ、1週間以上の、荷物を減らしたい出張や旅行に「スマホ以外のカメラを1台だけ持って行こう」、となると、オールマイティな TX1 が選択される可能性が高くなりそうである。

とりあえず、TX1 で撮影した写真は、こちらの flickr album に追加して行くので、御参考頂ければと。

[その他の TX1 作例写真(クリックで拡大)]

























































































2016年3月13日日曜日

[REVIEW] PEN-F と Pana - LEICA VARIO-ELMAR 100-400mm 超望遠ズームで新宿御苑の春鳥を撮る(実践編)


デジタル・ベアーズ1軍チームに有望超望遠ズーム・レンズの Panasonic LEICA DG VARIO - ELMAR 100-400mm f4-6.3 ASPH を配備したものの、シュート・チャンスを与えねばその実力を図りかねる。なにしろ 200-800mm 相当のロング・シューターなので、遠い被写体を選ばねば意味が無い。たまたま新宿へ、公開されたばかりの映画「エヴェレスト 神々の山嶺」を見に行った(余談だが、主人公が操るカメラは当方も特別な想いを抱く Canon F-1 だ)その帰り、早速フィールドへ、ということで、小雨がぱらつく新宿御苑へ。

元は内藤家のお屋敷だった東京都心では珍しい広大な敷地を転じた植物公園は、遠景の被写体に恵まれている。超望遠レンズを試すにはもってこいの場所だが、当初は「遠くに見える新宿の高層ビルと苑内の花でも写すかな」位の気持ちで訪れた。

少し雨がぱらついて曇っていた事もあり、超望遠を試す絶好のコンディションとは言い難い撮影条件。しかし早咲きの桜が咲いているところに、春を告げる小鳥たちが集まっているのを発見し、題材を決めた。

そうだ今日は、野鳥を中心に撮影しよう、と。OLYMPUS PEN-F に、やはり OLYMPUS製のオプション、 EE-1 を装着し、苑内の木から木へと、花咲かクマさんの如く撮り歩く事に。

実質 200 - 800mm の焦点距離となる本ズーム・レンズの画角は、12 度から 3.1 度とかなり狭い。せっかく木の上に小鳥を見つけて手持ち撮影で臨んでも、EVF (電子ビューファインダー)を覗きながら探すとファインダー内に撮影対象が収まらない事もしばしば。そこで威力を発揮するのが EE-1 ドットサイト照準器である。まずは準備用の被写体を見つけて、EE-1 の蓋を開け、現れた光学ファインダー上に赤い LED で浮かび上がるターゲットマークを、背面液晶画面に映る撮像を見ながら、上下左右にダイヤルで動かして微調整。それが被写体とマッチしたところで調整完了だ。

撮影手順は、木の上に鳥を見つけると、まずは EE-1 でターゲットを抑え、そこで定まった角度のまま EVF を覗くと、無事被写体が EVF 内に収まっている、という寸法だ。もちろん背面液晶にリアルタイムで被写体を映せば、そのまま EVF を覗かずに撮影も出来るが、当方的には EVF で見る方が、額でカメラを固定できる事もあり、より安定かつファインダーに集中して撮影出来るので、この段階を踏む方法で撮影している。VARIO-ELMAR の様に、手持ち撮影可能な超望遠レンズで機動的に被写体を追う場合、EE-1 との組み合わせは非常に有効なのである。

手持ちでも、VARIO-ELMAR の POWER O.I.S. のレンズ側手ぶれ補正は、しっかり効いていて、EVF を通じて安定した画像を確認出来る。レンズ側面のスイッチで POWER O.I.S. を OFF にすると、今度は PEN-F 側の5軸手ぶれ補正が稼働し、いつもの「サー」音が聞こえ始めるのだが、POWER O.I.S. の場合はほぼ無音で動作するので、静かな場所ではレンズ側で補正した方が良さそうだ。この様に手ぶれ補正は、メーカーが異なる分、レンズのみ、或いは本体のみ、となるのだが、相当暗い場所でなければレンズ側のみで十分その効果は享受出来る、ということが、曇天の新宿御苑で良く理解出来た。最短撮影距離 1.3m を活用すると、接写を行う事すら可能だ。背景のボケ具合も良い塩梅、である。

苑内で木の上の鳥を撮影する際に気をつけたのは、シャッタースピードと、背景が曇天とはいえ明るい空なので、露出補正をプラスに振って、その効果を EVF で確認しつつ撮影した事。そして、花の蜜を吸う鳥の動きの次を読んで待ち構えるシャッターチャンスの狙い方。

動画で確認すると良くわかるが、メジロなど蜜を吸う小鳥の動きは秒速で変化する。これを画面で止めるには、動きを先読みしながらの撮影が必須となる。また、EVF では決定的シーンが見えた瞬間にシャッターを押しても次の瞬間が撮影され、遅延を実感する事が多い。シングル撮影でやや先読みしつつシャッターを早めのタイミングで押すか、高速連写を数秒ずつ小刻みに使う撮影も有効であることが良くわかった。

以下に、新宿御苑の鳥達の写真作例を。Detail がわかる様に大きめの写真で。

[シジュウカラ]




















[メジロ]






















[ヒヨドリ]












[マガモの雌]









[カイツブリ]

[千駄ヶ谷門で見送ってくれたヒヨドリ]











その他の作例写真は、こちらの flickr album をご覧頂ければと思います。








[REVIEW] OLYMPUS PEN-F に、Panasonic LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm f4-6.3 超望遠ズームの作例写真

正直、かなりの迷いがあった。5軸手ぶれ補正を備えた OLYMPUS PEN-F に組み合わせる超望遠レンズとして、実質 600mm を6段分の補正効果で手持ちで楽しめるという m.Zuiko 300mm f4 IS pro が話題になっている中で、あえてメーカーが異なる PANASONIC LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm f4-6.3 ASPH レンズを選ぶべきなのか、否か。レビューを見ても、その描画性能は完璧に見える 300mm f4 pro。普通のオリンパスユーザーなら、こちらに流れてしまう事が多いのでは無いだろうか。

しかし多様性を最も重要視するのが、デジタル・ベアーズ・デジカメ1軍チームのルーキー採用方針。日独ハイブリッドで、その機動性がかなり高いと思われる後者の PANA-LEICA レンズを、某近所のカメラ店通称「舟町の親分」様からの強い推奨も有り、かつ尊敬するぶらぶらカメラマンこと sasurau 師匠の評価の高さも有り(こちらの日経トレンディ記事ご参照)、迷った末に選択することに。

最終的に決め手になったのは、その重量、大きさの違い。m4/3 プラットフォームを選択しているカメラマンであれば、コンパクトさを最重視する傾向が強いはず。超望遠レンズでも、より小型軽量で機動性が高い方が嬉しいのである。

300mm f4 pro は三脚台座抜きの手持ち重量 1,270g。これが Pana-LEICA 100-400mm f4-6.3 では 1kg を切る 985g だ。銅鏡全長も、前者がフード収納時 227mm、後者が 171.5mm。圧倒的に Pana-LEICA が小型・軽量なのである。この違いは、手持ち撮影を長時間続けるとジワリと効いてくるはずだ。それでいて、ズーム望遠端の最大焦点距離は、35mm 換算 800mm。良くまあここまで小型化したものだ、と感心するしかない。手持ち撮影中心での利用となる為に最も心配していた手ぶれ補正の効き具合も、実際に展示品レンズ側面のスイッチ、POWER O.I.S. をオンにしてみると、EVF 画像の揺れがピタリと静止する。これなら十分使える、と判断して、導入に踏み切った。そして、その判断の正しさは、新宿御苑での春の鳥たちの撮影(当方ブログエントリーご参照)で、十分証明されることになる。

レンズは Pana-LEICA に落ち着いたが、オリンパスユーザーとして是非押さえたいのは、カメラ上部のホットシューに取り付けるユニークなオプションの EE-1 ドットサイト照準器。これを利用すると、狭い視野角となる超望遠レンズを利用していても、遠くの撮影対象をまるでライフルの照準器の要領でピタリと補足することが可能になる。詳しくはこちらのクチコミを参照頂きたい。



実際にレンズを使い始めて気づくのは、レンズの三脚座部分が、側面のスイッチ部分とともに回転する便利さ。縦位置の撮影でもスイッチ類は同じ左側面に配置できるので、操作の迷いが無くなる。内蔵フードが短いのは、実効的には当初どうだろうと思った部分もあるが、とりあえず撮影で不便だった事は無い。全体を短くしようとした設計者の努力の証と見るべきだろう。防塵防滴で、アウトドアでのアクティブな利用にも耐える。そして外装は高品質な金属を多用。

これまではどちらかというと広角〜標準系のレンズが中心プレイヤーだったデジタル・ベアーズに、突如参加した超望遠。その活躍ぶりは、こちらの flickr set 作例写真に撮り溜めて行くのでご参照頂ければと。ズームレンズながら侮れない描画と機動性で、満足です。


















2016年1月17日日曜日

CP+ 2016 の開幕を2月25日に控え、デジクマ的に気になって仕方が無いデジカメ3点

今年はパシフィコ横浜 + 大桟橋2会場で開催される日本最大のカメラ展示会、CP+ 2016 があと1ヶ月ちょっと、と迫っている。まだ時間があるので、直前に発表される新製品も多いと思われるが、CES (Consumer Electronics Show) の関係もあって、1月半ば時点でいくつか面白い新カメラの発売が発表された。

Nikon 党の皆様は Nikon D5Nikon D500 が気になって仕方がないだろうし、情報が少な目の Canon 党はそろそろ EOS 6D Mark II が出るのでは、と疑心暗鬼になっているかもしれない。しかし当方的には、最近デジカメでは Panasonic シフト、FUJIFILM シフトが強まっていて、この2社から発表された2月発売予定のカメラが気になる。

まずは Panasonic。満を持して発表されたのが、1インチ CMOS + EVF + 10倍ズームの Lumix TZ100 (dpreview の英語レビューはこちら)。まだ海外でしか発表されていないのだが、4K Photo / Video にも対応する、旅行にピタリの TZ70 からの進化版。CMOS が大きくなって高精細画像が期待出来る。EVF のサイズが 0.2 インチと小さいが、コンパクトなサイズに貢献している。Sony のライバル機種と比較し、EVF の引き出し動作が必要無いというのは、スナップカメラとして使い勝手が良いはず。

そして FUJIFILM からは、RICOH GR II のライバルとなる、スペックもかなり近い FUJIFILM X70 (dpreview の英語レビューはこちら)。EVF は残念ながら採用されていないが、大きくチルトが可能なタッチ液晶画面は魅力的。GR II の最大の欠点となっている WiFi 時のスマホへの画像ファイル転送の使い勝手・速度も、FUJIFILM の方にまだ分がありそうだ。最近 GR II を見限って手放したばかりだったので、X70 の登場は嬉しい誤算。早速これは予約した。

FUJIFILM からもうひとつ、フラッグシップ機として3年ぶりに新機種が登場した光学ファインダーと EVF ハイブリッドの FUJIFILM X-Pro2 も、最初はそれほど注目していなかったのだが、ACROS モードという、フィルムの Neopan ACROS に近い微粒子的な白黒フィルムシミュレーション機能があると知って俄然注目。LEICA M モノクロームと比較し(まああちらはフルサイズなので直接は比較出来ないが)、1/5 の価格で、繊細な階調の白黒撮影が出来るかもしれないと期待している。海外サイトでは、こちらこちらで、ACROS モードの作例写真が上がっているので参考にして頂きたい。

以上3機種が一番の注目機種だが、早耳カメラサイトのデジカメ Info によると、EVF 内蔵の Olympus PEN F や、LEICA の Summilux 23mm ベースの防水カメラ LEICA X-U type113 も控えているとの事で、こちらの発表も待たれるところ。

高級コンデジ中心に興味を高めている当方ではありますが、CP+ 前に、予想もしない様な更なるメーカー発表が楽しみです。黒川方面からも、もしかすると何か出てくるのでしょうか!?。どきどき。2月下旬開催の CP+ が待ちきれない今日この頃、であります。


2014年11月16日日曜日

[レビュー] Panasonic Lumix LX100 ファースト・インプレッション、まずはタイムズスクエアの暗所撮影から

発売されたばかりの Panasonic Lumix LX100、作例レビューの為に早速ニューヨーク・マンハッタンで試し撮り。4K 動画や 4K Photo を使うのに好適な被写体がまだ無いので、まずは撮って出しの暗所性能をチェック。夕食時のタイムズスクエア写真散歩で何気なく撮影してみたが、明るい大画面広告と暗い場所がミックスされた場所でも、バランス良く露出を決めてくれる、安心感有り。m4/3サイズの CMOS で、細部まで再現性も Good。

ボディの質感も高い。全体にカチッと引き締まった仕上がりで、凝縮された機能性を感じる。レンズ交換可能な Lumix GM1 / GM5 より一回り大きいボディだが、Lumix GX7 よりは厚みも無く、丁度良いサイズ感なのである。グリップの位置や大きさも最適と感じる。ワンハンドでスナップ撮影をしても安定感がある。

オプションの自動開閉キャップは、3千円以上と高めだが、これは買っておいた方が良い。レンズキャップとしても比較的こうしたものとしてはしっかり出来ていて、シャッターチャンス、スナップ時に即起動したいカメラマンには、必須の装備のはずだ。

Fujifilm の X100 シリーズや Leica X シリーズ等と同じで、このカメラには撮影モードボタンが無い。何故なら、レンズ周囲にオールドカメラと同じくf1.7からの絞り設定リングがあり、コンデジのモードダイヤルがある場所には 1/4000 からのシャッタースピードダイヤルが設定されている。それぞれ赤い「A」マークにセットすれば全自動(つまり、撮影モードでは P (Program) 状態)、どちらかのダイヤルを動かすと、絞り、またはシャッター優先撮影が可能となる。「A (Auto)」マーク位置のロックはもう少し固い方が誤操作が無くなるので嬉しいが、まぁ許せる範囲の少しだけ強めのトルク感で止まってくれる。

親指の腹で操作できる露出補正ダイヤルの指がかりとダイヤルの動きの固さは具合が良い。デジカメではある意味一番多用するダイヤルで、しかも視認性の高い EVF を備えた本機では、ファインダーを覗き込みながらこの露出補正ダイヤルで一番良い光の強弱を決める、という撮影方法が基本になる。ここの使い勝手の良さは大変重要である。

背面液晶が可動式で無い点は、最近はこのサイズのカメラでも動くものが多いので多少不満だが、タッチ液晶で無い点は当方的には気にならない、というか、Panasonic のカメラは現在タッチ液晶装備が主流だが、当方はタッチ式だと不用意なAF操作やシャッターを切ってしまうことが多いので、どちらかというと通常の液晶の方がすっきりしていて使いやすいと感じる。

クリエィティブフィルター操作は、シャッターボタン右横の小さなボタンで出来る。この位置にあると、例えばモードをラフモノクロームに設定しておいて、ワンプッシュで切り替えられるので、フィルターの利用度向上には良い UI (ユーザーインターフェース)と言えよう。ただ、フィルターを解除して通常モードに戻る方法があまりスムーズに行かない。例えば同ボタンをダブルクリックや長押しすると通常モードに戻る、といった Firmware Update をしてくれると嬉しいのだが。現在は No Effect に戻す操作が必要になる。ここの改善は是非望みたい。

本カメラから採用された、新開発のフルサイズ換算 24-75mm  f1.7-2.8と明るい LEICA Vario Summilux レンズによる LX100 作例写真は、こちらの flickr album に100枚ほどまとめたので、是非御覧頂き度い。昼間の写真や、4K Photo は、これから追加して行く予定。本日タイムズスクエアを歩いていたら、サプライズで結婚指輪の箱を彼女に差し出しているカップルが。"Will you marry me?" そんなシーンも、LX100 ならすぐに対応可能。スナップ撮影に好適な行動的なカメラとの第一印象で、出張や旅でも邪魔にならないサイズ。非常に気に入りました。



2014年10月19日日曜日

中野フジヤカメラ、秋の Lumix 新製品イベントで 4K Photo を学ぶ

4K Photo」 という、4K 動画から切り出す静止画機能について、本日の Panasonic Lumix 秋の新製品 Touch & Try イベント(於:中野フジヤカメラ)で講師をされた塙真一先生の説明で、良く理解出来た。
これまでのフル HD から切り出す動画は、画素数も2百万画素程度で、動画の場合は秒間30コマ撮影出来るにしても 1/50-1/60 秒程度のシャッタースピードの方が動画として自然なので、動画中から静止画を切り出してもやや眠い画像になる事が多かった。
ところがカメラメーカーで Panasonic だけが実現しているカメラのみで完結する 4K 動画は、動画シャッター速度をより高速(例えば 1/1000秒) に設定することで、切り出す静止
画のサイズがフル HD の約4倍の 8百万画素ということもあり、よりシャープな画像を切り出す事が可能となるとのこと。
本日 GH4 をベースに講義頂くとともに実際にワークショップのモデル撮影も行って、その有効性を知る事が出来た。良く理解されているプロカメラマンに噛み砕いた説明を頂き、撮影迄実践すると、短時間できちんと理解出来て有り難い。

本日の塙真一先生のワークショップで撮影した、動画から抜き出した 4K Photo のサンプルは、こちらの flickr album を御参照頂きたい。モデルの方が大きく頭を振る事で揺れる髪を撮影した動画から、静止画を切り出すとこうなる、というもの。わずか 20 秒程度の動画でも、20 秒 x 秒間 30 コマ = 600 枚の静止画の中からシャッターチャンスを切り出せるので、普通の静止画撮影では得られにくい瞬間を切り出す事が可能に。

ただ、切り出す画像は8百万画素になってしまう為、Lumix GH4 オリジナルの画素数、16百万画素の全てを 4K Photo では得る事は出来ない。全ての画素を利用する方が勿論より高精細なので、難しい瞬間を切り取る目的が無い場合には、通常の静止画撮影を利用する方がベター。16百万画素の作例も、一応こちらの flickr album にまとめているので、参照頂きたい。

11月中旬発売予定の Panasonic Lumix LX100 で 4K Photo を撮影するのが楽しみに。一方、本日ワークショップで利用した Lumix GH4 も操作性の高い素晴らしいカメラである事が理解出来た次第。

百万画素 CMOS の FZ1000 も 4K 動画撮影可能で、16倍ズームを備え、手軽な 4K 動画 Lumix として存在感を放つ。

Panasonic の 4K 動画カメララインナップから、当面目が離せません。








2014年6月1日日曜日

Panasonic-Leica DG Summilux 15mm f1.7 ASPH、ズミルックスなボケ味の誘惑再び

m4/3 レンズの中では、これまで 25mm f1.4 Summilux が一番好きなレンズだった(以前の当方ブログレビュー御参照)が、この Leica DG Summilux 15mm f1.7 ASPH レンズはずっと小型・軽量 (115g) で、Lumix GM1 の様な超小型ボディにもピッタリフィット。


何と言っても絞りリングがレンズ側にある点が超絶便利。(現在は Panasonic ボディにしか絞り連動していない様なので、Olympus ユーザーは要注意。)そして写りもクラシカルな。Summilux らしいボケ味が存分に楽しめる。
散歩カメラ用単焦点レンズは、フルサイズ換算 28mm - 40mm あたりが使い易く、これまでは 35mm 辺りを多用して来たが、少し広角に振った 30mm の本レンズはオールマイティ。いやー、良いですね。


「特筆すべきは独特の柔らかな描写でしょう。その場の光をそのまま写真に留めるような表現は、くっきり・カッチリとした描写を求める現代レンズの傾向よりも、むしろオールドレンズの世界を思わせるユルい趣」(PhotoYodobashi から

迷うべきポイントは、黒にするか、シルバーにするか。どちらも出来が良くて、小さくて軽いのに高品質。デジクマ・ガジェット道のポリシーであるところの、「超小型・高品質は正義」に沿う完璧な仕上がり。ライカの特徴あるフォントも、しっかり受け継いでいる。



全く購入予定になかったレンズだったが、ついうっかりいつもの中野フジヤカメラ店巡回で発見してしまい、某 K 店長の食い入る視線の下で購入決定。ええ、後悔はしていませんとも。w

黒か銀か。非常に迷った末に、個性的なシルバーを選択。さて、久しぶりの Summilux 写真散歩へ。作例写真はちょっと待って下さいね。

(追記: 作例写真、少しずつアップロード開始しました。こちらの flickr album でどうぞ。)