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2016年3月19日土曜日

[REVIEW] Panasonic Lumix TX1 はスマホにもう一台加えるべき 1インチ CMOS トラベル・デジカメ決定版

このデジカメも、CP+ 2016 で登場し気になって、結局またいつものわが町のカメラ店で導入決定した一台なのだが、1インチ CMOS コンデジの Panasonic Lumix TX1。Panasonic らしく、4K Photo / Video の機能はもちろん、EVF (電子ビューファインダー)は 116万ドットのポップアップ不必要な内蔵型。25-250mm と無理をしない LEICA VARIO-ELMARIT の10倍ズーム・レンズに、ハイブリッド5軸の Power O.I.S. 手ぶれ補正。1/16,000 秒と秒間 50コマ連写を備えた電子シャッター。ともかく機能はてんこ盛り。書ききれないので、詳細はメーカーの機能説明ページをぜひ。

これだけ備えて装備重量 310g はとても軽い。最近、出張や旅行に出かけても、その手軽さからスマホだけで写真撮影機会の大半をカバーしてしまう事が多いのだが、スマホの苦手領域は3つ。望遠撮影、夜間撮影、瞬時の露出補正。これを補完するカメラなら、出先で常時持ち歩く価値がある。望遠は 250mm まで効くので言わずもがな。夜間撮影は、スマホで改良は見られるものの、まだ暗がりではノイズが乗りやすい。LED ライトも、本格カメラのフラッシュと比較すると使いにくい。そして意外に重要なのは、最後の露出補正。

「iPhone だって最近の iOS なら、撮影対象にピントを合わせてその横を指でなぞればすぐ暗さ・明るさを調節できるでしょ?」というあなたはかなりスマホを使いこなしている。その通り。一方で、スナップ撮影をしていると、この操作はやや面倒かつ、撮影の集中力を欠いてしまう。EVF を覗き込んで画面で光量を確認しつつ、露出補正ダイヤルで瞬時に補正量を変える、という使い方は、デジカメを活用する上でアナログカメラと違う使い方ができる大きな利点。TX1 は、この使い方が出来る。

おすすめの設定は、MENU ボタンを押して、カスタム - リング/ダイヤル設定 - そこで図示される後ダイヤル(シャッター斜め右後ろの大きなダイヤル)を露出補正専用にする事。これで、OLYMPUS PEN-FFUJIFILM X70 等と同じく、右親指のかかるダイヤルで瞬時に露出補正がすべてのモードで行える様になる。更に TX1 が良いのは、露出補正がデフォルトで上下5段まであること。この補正の広さとダイヤル操作を組み合わせると、幅広い光量条件での撮影が行える様になる。PEN-F や X70 の、プラマイ数値が記されたアナログ補正ダイヤルだけでは、表示面積の限界から上下3段がデフォルトになっているので、それ以上の使い方が TX1 では出来る事になる。

例えば、月の表面を撮影する時には、補正をマイナス5段まで行うと、月表面のディテールを撮影時に確認できる。ズーム望遠端は10倍(250mm) なので、月を撮るには弱く見えるが、1インチ CMOS なので、撮影画像をトリミングしても結構使える画像になる(左のスクエアに切り出した写真、ご参照)。1/2.3 インチ CMOS で30〜40倍ズームのカメラも良いが、CMOS 面積が4倍になる 1インチ CMOS の本機なら、そういう使い方も出来る。Panasonic の m4/3 の最新ミラーレス上級機同様に、EVF を覗きながら、背面液晶を指でなぞる事で、EVF 上の AF ポイントを移動させられるのも便利。EVF 利用が、本格的に行えるコンデジなのである。

f2.8 通しの明るいレンズを備えた Lumix FZ300 も優れたデジカメだが、筐体が大きいと結局あまり持ち歩かない。TX1 に乗り換えてしまった理由はここにある。


ルーキー Panasonic TX1 を採用すると、デジタル・ベアーズ1軍の現在のコンデジ主力選手、FUJIFILM XQ2FUJIFILM X70 が不要になってしまうのでは!?という恐れもあったが、さにあらず。より小型・軽量の XQ2 は常時通勤カバンに入れて置くのも可能で秀逸なドリブラーのミニ・コンデジ、X70 は APS-C CMOS と単焦点 28mm レンズでここ一番を決める撮影をしたい時のワイド・シューター。ただ、1週間以上の、荷物を減らしたい出張や旅行に「スマホ以外のカメラを1台だけ持って行こう」、となると、オールマイティな TX1 が選択される可能性が高くなりそうである。

とりあえず、TX1 で撮影した写真は、こちらの flickr album に追加して行くので、御参考頂ければと。

[その他の TX1 作例写真(クリックで拡大)]

























































































2016年1月17日日曜日

CP+ 2016 の開幕を2月25日に控え、デジクマ的に気になって仕方が無いデジカメ3点

今年はパシフィコ横浜 + 大桟橋2会場で開催される日本最大のカメラ展示会、CP+ 2016 があと1ヶ月ちょっと、と迫っている。まだ時間があるので、直前に発表される新製品も多いと思われるが、CES (Consumer Electronics Show) の関係もあって、1月半ば時点でいくつか面白い新カメラの発売が発表された。

Nikon 党の皆様は Nikon D5Nikon D500 が気になって仕方がないだろうし、情報が少な目の Canon 党はそろそろ EOS 6D Mark II が出るのでは、と疑心暗鬼になっているかもしれない。しかし当方的には、最近デジカメでは Panasonic シフト、FUJIFILM シフトが強まっていて、この2社から発表された2月発売予定のカメラが気になる。

まずは Panasonic。満を持して発表されたのが、1インチ CMOS + EVF + 10倍ズームの Lumix TZ100 (dpreview の英語レビューはこちら)。まだ海外でしか発表されていないのだが、4K Photo / Video にも対応する、旅行にピタリの TZ70 からの進化版。CMOS が大きくなって高精細画像が期待出来る。EVF のサイズが 0.2 インチと小さいが、コンパクトなサイズに貢献している。Sony のライバル機種と比較し、EVF の引き出し動作が必要無いというのは、スナップカメラとして使い勝手が良いはず。

そして FUJIFILM からは、RICOH GR II のライバルとなる、スペックもかなり近い FUJIFILM X70 (dpreview の英語レビューはこちら)。EVF は残念ながら採用されていないが、大きくチルトが可能なタッチ液晶画面は魅力的。GR II の最大の欠点となっている WiFi 時のスマホへの画像ファイル転送の使い勝手・速度も、FUJIFILM の方にまだ分がありそうだ。最近 GR II を見限って手放したばかりだったので、X70 の登場は嬉しい誤算。早速これは予約した。

FUJIFILM からもうひとつ、フラッグシップ機として3年ぶりに新機種が登場した光学ファインダーと EVF ハイブリッドの FUJIFILM X-Pro2 も、最初はそれほど注目していなかったのだが、ACROS モードという、フィルムの Neopan ACROS に近い微粒子的な白黒フィルムシミュレーション機能があると知って俄然注目。LEICA M モノクロームと比較し(まああちらはフルサイズなので直接は比較出来ないが)、1/5 の価格で、繊細な階調の白黒撮影が出来るかもしれないと期待している。海外サイトでは、こちらこちらで、ACROS モードの作例写真が上がっているので参考にして頂きたい。

以上3機種が一番の注目機種だが、早耳カメラサイトのデジカメ Info によると、EVF 内蔵の Olympus PEN F や、LEICA の Summilux 23mm ベースの防水カメラ LEICA X-U type113 も控えているとの事で、こちらの発表も待たれるところ。

高級コンデジ中心に興味を高めている当方ではありますが、CP+ 前に、予想もしない様な更なるメーカー発表が楽しみです。黒川方面からも、もしかすると何か出てくるのでしょうか!?。どきどき。2月下旬開催の CP+ が待ちきれない今日この頃、であります。