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2017年11月13日月曜日

[Review] iPhoneX 内蔵カメラで撮影する秋景色(作例写真多数)

新しい iPhoneX を手に入れると、利用時間の恐らく半分はカメラとして使っている気がする昨今。iPhoneX はこれまで使って居た iPhone7 Plus と比較して多くの機能向上がある、という事だったので、大変期待を持って本日は屋外撮影に。紅葉する中野駅北口の四季の森公園の風景や、いつもの中野北口の裏道街角を撮影したので、作例写真はいつも通り、こちらの flickr アルバムをご覧頂き度い。


iPhone8 Plus 以降で導入された、ポートレート・モードでスタジオやステージ照明の効果が使える機能は色々試してみると、まだ完全では無いがなかなか面白い。ステージでは、背景がブラックアウトして、主題となる被写体がカラーや白黒でグッと強調される形になる。当方の様に髪にグレーが混じって背景が明るいと、境界が不鮮明になるので輪郭を判断しづらい様だが、黒髪の場合は、ほぼうまく切り取りが出来ていた。

背景ボケの効果も、iPhone7 Plus に導入された初期から、かなり改善されつつある様だ。この連続する提灯のボケ方も、なかなかに味わい深い。背景をぼかした写真と、普通に撮影された写真と両方が保存されるので、比較してみるとその効果を更に実感できる。iPhoneX からは、フロント・カメラでも標準画角のままでボケの効果を楽しめる様になった。二眼を備えた背面カメラで行うポートレート・モードとは違って、Face ID でも利用する赤外線カメラやドットプロジェクター等の TrueDepth のセンサーやカメラ群を活用して、主題と背景を切り分けてボケを作り出している様だ。いずれは背面カメラもこの方式に切り替わるのだろうか。

手のサイズが大きい当方には、iPhone7 Plus の大きさが、しっかりホールド出来て安心感が持てる部分もあったが、iPhoneX の一回り小型サイズも、慣れれば安定して持つ事が出来る様になる。二眼レンズ部分が縦デザインに変わったので、本体を横に持った時にはレンズは横並びとなり、左手の指でレンズ下方を誤って隠してしまう様な失敗も、減ると思われる。

そして多くの iPhoneX ユーザーが指摘している通り、鮮やかな有機 EL ディスプレイ導入による再生時の画像再現性は感動レベル。レンズの開放 f 値は iPhone8 などと比較し望遠端 52mm が f2.8 から f2.4 になった程度だが、明るく美しい画像が表示されるので撮影枚数がついつい増えてしまう。

最後に、夜景撮影機会も多い当方に嬉しかったのは、iPhone7 Plus と比較しての、暗いシーンでのノイズの少なさ。作例の夜の写真で確認を頂きたいが、暗い部分もきりりとしまった絵作りになっている。暗所に強い Sony の裏面照射型 CMOS センサーを使い、そして映像処理ロジックを変えた合わせ技との事だが、これまで気にかかる事が多かった暗い場面での iPhone 写真特有のノイズの多さ、が大きく軽減されている。コンパクトカメラをスマホがあっても手放せない理由のひとつが暗所ノイズだったのだが、iPhone8 や iPhoneX の新世代スマホ・カメラからは、それを気にする事も無くなりそうだ。

Sony CyberShot RX0 という 24mm 単焦点レンズ、1インチ CMOS を備えた超小型カメラの導入も、iPhoneX がしばらく手に入らないなら、と、かなり真剣に考えていたのだが、iPhoneX 作例写真の仕上がりを見ると、iPhoneX だけでも当面は良いかな、とも。しかし1インチ CMOS で仕上がる写真の高精細さはまだ気になる....。

カメラ機能に惹かれて iPhoneX 新規導入検討中の方、こちらの flickr アルバム作例写真は逐次追加して行きますので、よろしければ参考にしてくださいね。現在は TrueDepth 部分に使う部品などが足りなくて、生産が遅れている様ですが。


2017年11月12日日曜日

[Review] iPhoneX ケース選び、背面に四枚カードが入る simplism Nuno BackPack

偶然の出会いで iPhoneX を無事入手出来たので、さて次はケース選び。表裏ともガラス面積が大きい iPhoneX は落とすと割れやすいとの記事も多いので、万が一に備えてのケースは必須。Suica でなく Pasmo 通勤の当方は、残念ながらまだ iPhone に定期を電子的に統合できないので、物理的にカードが入るケースを色々物色。

定期券サイズのカードを携行可能なケースは、1−2枚だけ入るスペースが背面に隠れた薄型ケース、カバーの裏に複数カードを入れられる手帳型ケース等の品数が多いが、以前 iPhone7 Plus でも様々なスタイルのカード携行可能ケースを試した結果、薄型では必要なカード全てを入れる事が出来ない(最近は名刺入れとしても使う事が多い)、手帳型は写真を撮影する時に表蓋が邪魔になる、といった欠点があった。

こうした欠点を補ってくれたのが、RAKUNI 製の背面に複数カードを収められるケースだった。こればかり毎日利用していたので、写真の通りもうボロボロになってしまったが、背面に複数カードを収められる便利さは一度知ってしまうと他のスタイルに変えられない。定期券や名刺、カードキー等を入れると、パスケースや名刺入れが不要になり、これに全て統合出来、カメラとしてスマホを利用する時にも面倒が無く、画面も蓋を開けることなく即利用可能になる。

iPhoneX でも同様のケースを、と量販店を探したところ、見つけたのが simplism の NUNO BackPack ケース。RAKUNI のものより、カードを納める部分がやや薄めで iPhoneX 用の為もあってか幅もそれほど余裕が無いので、カードを入れる時に少しきつめである点はあるが、使っているうちに馴染んでくる様だ。

このタイプのケース、各社から揃いつつあるので、今後とも Watch して行きたい。本家 RAKUNI から、早く iPhoneX 用を発売してくれると良いのだが、まだ検索しても見つからない。本家からの気合いが入った製品の登場も待ちたい。




苦難の iPhoneX レア店頭在庫入手までの道のり

10月27日金曜日。当方は、iPhonegrapher の三井さんが Tech な Kids とその親御さんに iPhone カメラ撮影・加工の極意を伝授するワークショップ前打ち合わせの為、Apple Store 福岡天神前の Tech Park に居た。なんとなく忙しく動いているうちに、心のどこかで気にかけてはいたのだが、午後4時の iPhoneX 予約スタートのタイミングは、間に合わず。ただでさえ初期の品不足が伝えられていた製品なので、あきらめて、しばらくは手持ちの iPhone7 Plus で行こうと考えていた11月のある日。
某量販店で、初めて iPhoneX 本体に触れてしまった。記事では何度も仕様を確かめていたが、iPhoneX の小型で大きな画面、しっかりとした筐体の作りとずっしり手に馴染む質量、OLED 液晶の美しい画面と先進のカメラ性能を実機で確かめるうちに、「いやこれはやはり早く手に入れねば」という気持ちが再燃してしまった。

後日近所の au ショップ受け取りでオンライン予約(iPhoneX は au 黒 SIM を白 SIM に変える必要があり、au 経由が重要と考えた)を行っていたのだが、今回は「数日遅れ」の影響が大きく、待てど暮らせど入荷予定時期の連絡も無い。仕方なく、朝6時に Apple Store Online で時々出てくる店頭在庫も追うが、これもなかなか購入可能在庫を見つけられない。
ダメ元で昨日、11月11日の土曜日午後、新宿量販店街を歩いてみる。殆どの店では勿論在庫無し、いつ入荷するかわからない、との返事だったが、なぜか東口ビックロの地下売場と西口ヨドバシの携帯売場には au/Softbank 向け iPhoneX 64GB の「在庫有り」サイン。二度見したが、本当だ。クマも歩けば iPhoneX に当たる。店員さんに聞いてみると、限定数だが、予約キャンセル品の放出が11日から始まったらしい。

256GB を待って居たのでそれでも迷ったが、希望していたシルバー色であったこともあり、データはクラウド利用を増やして切り詰めれば何とかなるだろう、と即購入決定。
昨晩必要なアプリだけを iPhone7 Plus から引き継いで、メールや LINE、Apple Watch3 や Suica, Apple Pay 用クレジットカードの移し替えが無事完了。必要最低限に曲数なども絞ると、42GB の空き容量、つまり 2/3 のメモリはまだ使える事が判明。これまで使っていた iPhone7 Plus のメモリ内容を調べると、約2万枚の写真・動画を Mac にコピー後も iPhone 側に残していて 58GB とそれが一番の容量を占めていた。過去の写真は Mac 側で遡る事が殆どなので、Mac に移行した写真を iPhone 側で必要なものを除いて削除すれば、64GB でも十分やっていけるはず、だ。

紆余曲折を経て入手した iPhoneX、動作快適。今日から使い倒します。

2017年10月9日月曜日

FUJIFILM X-E3 を楽しむ駒場・代官山の自転「写」散歩


3連休最終日は東京都内でも快適な気温で、雨も降らず、半袖が気持ち良い最高のサイクリング日和。

歩道の道幅が広げられて自転車も走り易くなった山手通り沿いを南下、途中から住宅街を抜けて駒場東大キャンパス、駒場公園の前田伯爵邸(洋館は工事中だが、和館は見学可能)、代官山迄。


FUJIFILM のデジタルカメラ、X-E3 を手にすると、微妙な光が織りなす陰影を追いたくなる。シャドウ部も黒つぶれせず、ハイライト部にも趣が。アナログ・フィルム的なフジらしい光の受容度の広さが嬉しい。






そういう景色を集める自転「写」散歩。高台にある西郷山公園で日が暮れると、夕焼けの向こうに富士山が見えた。

その他の作例写真はこちらからどうぞ。
(Photo by digitalbear) 


2017年10月8日日曜日

[REVIEW] FUJIFILM X-E3 は現行機種最高レベルの小型ミラーレス・デジカメだった

ここしばらく、FUJIFILM の Xシリーズは、X100F があれば良い、と考えて、レンズ交換式カメラはフルサイズの Canon 6D Mark II に集中し、交換レンズの補強はそちらで行って来た。しかし、揺り戻しはやはり起こるもの。FUJIFILM の画質を、様々な交換レンズで、かつ小型ボディで存分に楽しみたい、そういう気持ちが少しずつ膨らみつつある頃に登場したのが、FUJIFILM X-E3

スペック的には X-Pro2 が凄く良いと思って何度も近所のカメラ店の店頭で触って背面フォーカスレバーの感触を試していたのだが、ややボディサイズが大きくて遂に手が出なかった。一方で、大きさ的に丁度良い X-T20 は、操作性を良くするフォーカスレバー設定が無く、スタイルも旧来のペンタプリズム型。しっくりこないままに悶々としていたら、ピタリと当てはまるスペック、スタイルを備えた X-E3 が登場したのである。ひとまわり大きい前モデル X-E2 の後継がしばらく登場せず、このスタイルの小型機はもう出ないのでは、とあきらめかけていただけに、嬉しさひとしお、で万難を排して手に入れた次第。ボディの大きさは X100 シリーズにかなり近い。

ペンタプリズムを必要としないミラーレスカメラが、旧来の真ん中が盛り上がったカメラ・スタイルを踏襲する理由は、これまでのアナログ一眼カメラユーザーを違和感無く取り込む意味合いが強く、そしてその場所は内蔵フラッシュの収納場所に使われる事が多かった。X-E3 では、内蔵フラッシュを外付けに割り切り、頭部が「シュッとした」LEICA のレンジファインダー・カメラの様なスタイルになっている。もうそろそろ、ミラーレスカメラはこのスタイルで良いのではないかと思う。そして右目で EVF を見るスタイルの場合、左端に EVF が寄せられているこの形状は、鼻がファインダーにぶつかる事もなく、気持ちよく撮影出来る。

このカメラで当方が気に入ったポイントはいくつかあるのだが、まずは何度も指摘の通り、X100F に続いて、小型ボディにフォーカスレバー(ファインダーを覗いたままで、右親指でジョイスティックの様に操作して AF ポイントを自由に変更出来る)が組み合わされた、という部分。そして、もうひとつは、撮影画質が上級機種と遜色無いものになっている点も見逃せない。大きさ・重さ故に上級機の X-T2 / X-Pro2 を諦めていたユーザーには、大変フィットするカメラとなるはずである。ミラーレスは、やはり小型軽量であればあるほど、持ち出し機会も増えるというものだ。

早速近距離ドライブで持ち出して、忍野八海の透き通った湧き水の里や、丸の内界隈の夜景の写真を、こちらの flickr アルバムに作例写真として載せているので、FUJIFILM らしいフィルムライクな色具合と、夜景でもしっかり撮影出来ている様子はじっくりご覧頂きたい。アドバンストフィルターでのダイナミックトーンを利用したコントラストの強い写真や、ACROS フィルムシミュレーションで階調が豊かな白黒写真も撮影しているので、作例をぜひ眺めて頂き度い。

FUJIFILM X-E3 + XF 18-55mm f2.8-4 R LM OIS 作例写真 (flickr)

フォーカスレバーの設定により、前機種では存在した背面の4方向ボタンが無くなったが、その代わりにタッチ式の背面液晶を上下左右にスワイプすることで、4方向ボタンに普通は設定される機能がスワイプ方向に応じて現れる様になった。

しかし、これが、若干使いづらい。背面液晶はふと触れてしまう事が多いので、意図せずそれぞれの機能が表示されてしまうのだ。何度かそれが続いたので、結局この機能はオフにすることにした。MENU - セットアップ - 操作ボタン・ダイヤル設定 - ファンクション(Fn)設定、それにより設定画面を出して、T-Fn1~4 をオフ設定にすると、後は問題になることは無い。必要な機能は他のファンクションボタンに割り振る事で、より使い易くなる。この設定で、不要に画面が変化することは無くなった。

おそらく将来のアップデートで機能追加される事を期待したいが、ファンクションボタンに動画の録画開始機能を割り振る事が出来ると、更に動画撮影の使い勝手は良くなる様に思う。現状では背面の Drive ボタンを押してからでないと、動画モードに移行出来ない。その移行もややスムーズではないので、ついつい動画撮影をする気持ちが薄れてしまうのだ。せっかく 4K や HD での 60FPS にも対応して動画機能がアップしているので、操作面は改善してもらえると有難い。メニュー階層が深いのは、アドバンストフィルターも同様に、ドライブボタンの奥にある。こちらもファンクション・ボタンへの割り振りが出来ると便利になる。

とまあ、多少の改善要望もあるが、全般には非常に良く出来た、使い易いカメラに仕上がっている。動画やフィルターの操作も、通常の静止画中心に撮影する分には問題とはならない。何より、仕上がる写真がしっかりと撮影時の空気感を伝えてくれる、フジの発色が嬉しいカメラである。各社から多くのミラーレスカメラが発売されている昨今、当方がオススメする No.1 の小型ミラーレスは現状 X-E3 が最高得点、である。













2017年8月6日日曜日

[レビュー] Canon EOS 6D MarkII と EF 40mm f2.8 STM レンズの組み合わせで HDR 撮影

EOS 6D Mark II のファースト・レビューを一通り終えた(詳細はこの前のエントリーご参照)ところで、HDR 撮影をまだ試していない事に気づいた。初代 6D よりもエフェクトの種類が増えた HDR、これは実写してみるしかない。しばらく高品位ながら重い (1kg 超)の SIGMA レンズを装着して移動していたので、今回は超軽量・薄型の Canon 純正のパンケーキレンズ、EF 40mm f2.8 STM レンズを装着し、スナップ・スタイルに変身させてみる。レンズを付け替えるだけで、カメラ全体の印象は大きく変わる。なにしろ、レンズの厚みは 2cm 余りの薄さ。重さも 130g しかない。カメラ本体だけを持っているのかと錯覚してしまう小型軽量さだ。

初代 6D の頃からこの組み合わせを愛用していたが、デジイチをハンディに持ち出せるこの組み合わせは、鞄への収まりも良く、どうしても高精細な表現が可能なフルサイズ・デジイチを持って出かけたいが荷物の嵩張りは避けたい、という時には大変便利なコンビだ。

純正レンズ故、レンズ光学補正機能もデフォルトで働いている事を確認出来る。追って作例写真も紹介するが、写りはこの大きさとは信じられない程しっかりとシャープだ。円形絞りの効果で、背景の点光源も美しくボケる。

本レンズで一つ惜しいのは、標準レンズに近い焦点距離 40mm で、広角の画角がちょっと足りない事。少し大きくなっても良いので、28mm or 35mm 位の画角があると、常時装着スナップ・レンズとして完璧だ。パンケーキレンズのラインナップ強化は、是非 Canon にも検討して頂きたい。ちなみに、形が似ている EF-S 24mm f2.8 STM レンズは、 EOS 7D や 80D 等 APS-C CMOS のカメラに対応するレンズでフルサイズ用では無いので、注意が必要だ。

さて本題の HDR。撮影メニューの3番目から下にスクロールすると、「HDR モード」メニューが。こちらを展開し、D レンジ調整を HDR 自動か +/- 1〜3(プラス・マイナスする露出段数)に設定すると、HDR モードがオンになる。

一度撮影すると自動で HDR をオフにすることも、撮影を継続することも、メニューから設定可能だ。露出アンダー/標準/オーバーの3枚連続で撮影後、画像の微妙なズレを自動で位置調整してくれる機能もあるので、手持ちでの撮影も可能になっている。仕上がり効果は、5種類のエフェクトから選べる様になっている。ビンテージ調というのは、Olympus のアートフィルターで言うと「ドラマチックトーン」の様な仕上がりを期待出来る。一方で、油彩調では Pentax のデジタルエフェクトの「水彩画」の様に手書きの絵ソックリにはならないので、その点は実機で確かめて頂き度い。

いくつか HDR で撮影したが、その効果を最も実感出来るのは、相当な暗がりとあかりが混在するシーン。こちらの作例写真の flickr アルバム中、裏路地で提灯を撮影した写真を比較すると、標準で撮影した場合と、HDR (ナチュラル・自動)で撮影した場合の違いを、明確に実感頂けると思う。

こちらの作例写真アルバムでは、動画撮影も試してみているので、是非そちら(電車の動画)も視聴頂きたい。重いファイルになる 4K 動画機能は、普通に PC/Mac で再生する分には必要無いかも、という気持ちになりつつある。






[レビュー] 新登場フルサイズ・デジイチ Canon EOS 6D MarkII は 6D 初代ユーザーにもメリットの大きい新機種と実感

5年ほど前に発売された Canon EOS 6D 初代は、アクシデントで壊れる事があっても再び導入した位、気に入って使っていたフルサイズ・デジタル一眼レフだった。レンズ交換可能なデジタルカメラは、殆ど全てのカメラ・メーカーのものを利用してみたのだが、結局仕事でも使える、本体重量が軽くて使いやすい機種は 6D だった。多くのデジカメが、その機能検証を終えて手元を去って行く中で、いぶし銀の単独トップとして、デジタル・ベアーズ・デジカメプロチームの核として、活躍を続けてくれていた。

しかしその一方で、他社の最新フラッグシップ機種が撮影に便利な最新機能を物理的にも、ソフトウェア的にも数ヶ月単位で追加し、バージョン・アップを重ねる中で、6D 初代を仕事上で使い続けるには、いくつか問題も出て来ていた。最も困っていたのは、背面液晶を利用したライブビュー撮影時のピント合わせ。6D 初代発売当時は、光学デジイチでライブビュー撮影が可能なだけで凄い、という評判だったが、今となっては致命的に遅い合焦スピードが、撮影時に苦になっていた。昔のデジカメ AF の様に、フォーカスを前後にゆっくり行ったり来たりさせて、ピント合わせに数秒(!)を要するというのは、さすがに撮影現場では厳しい。殆どの撮影は光学ファインダーで行うにしても、ハイアングル撮影など、どうしても背面液晶で撮影せざるを得ないシーンというのは、生じてしまうのである。

そして先日発売開始された Canon EOS 6D MarkII は、漸くその遅さを改善してくれた。最近の Canon デジイチに導入が進む、撮像面位相差AF技術デュアルピクセルCMOS AF が採用された事で、高速かつスマートなピント合わせが可能になった。スマート、というのは、デフォルト設定の顔+追尾優先 AF で撮影すると、写したい対象をタッチ液晶(これも嬉しい変更の一つだ)上で指先でクリックするだけで、すぐに自動追尾撮影を始めてくれるのである。Canon のコンパクト・デジカメでは当たり前だった機能が、可動液晶画面とともに上級機である 6D MarkII にも移植された事で、本機が狙う広いユーザー層を理解する事ができる。

物理ボタンの配置も、一見初代と同じに見えるが、実は変更がいくつか行われている。当方が気に入ったのは、シャッターボタン左横に小さく、測距エリア選択ボタン、が移されたこと。これまで親指で押す背面にあったボタンが、一部機能は背面に残しつつ、人差し指で操作出来るこの場所に移されたことで、AF エリア変更が非常にやり易くなった。他社製デジイチは背面にジョイスティックを装備する事で AF エリア変更を可能としていて、これはこれで便利ではあるが、実はシャッター横で人差し指で操作できるとそれはまた軽快に扱えるのだ。6D MarkII の場合、45点のピント範囲が中央に寄っている事もあり、このボタンとその横のダイヤル操作で、光学ファインダー上に赤い液晶表示でオーバーレイさせる AF ポイントやピント範囲を、自由に移動させる事が可能になる。これはぜひ手に取って試して頂きたい部分だ。

手が大きめの当方としてもうひとつ嬉しいのはグリップの大型化。初代より深いグリップになって、片手で持ち易くなった。それでも SIGMA の明るい 24-70mm f2.8 DG ART レンズ(当該レンズのブログ・レビューは以前のエントリーをご参照)装着では重さも感じるが、軽いレンズを装着すると、デジイチオペレーションが気軽にシングル・ハンドで行える様な、握りの良さなのである。(手が小さめの方には、やや大きすぎると感じられる事もあるかもしれないが。)

外見では気がつきにくいが嬉しい変更は、何といっても映像エンジンが最新 DIGIC7 になったこと。これで常用感度 ISO 40,000 までの対応が可能になった。連写速度もフルサイズで秒6.5 コマに。高速なレースカーでも撮影しないのであれば、連写機能はこれで十分。内蔵マイクも初代のモノがステレオ対応になって、動画は 4K 対応はタイムラプス動画しかないものの、HD 60コマ・秒には対応し、十分実用的。個人的に驚いたのは、レンズ光学補正機能を試してみると、SIGMA が最近発売した 24-70mm f2.8 DG ART の補正にも対応していた事。

ジェットダイスケさん指摘で、実は初代もその機能があるはず、と初代にも装着してみると、これまた同レンズへの対応が初代 6D の背面液晶画面でも表示された。ふむ、と思って 今度は同じ SIGMA 社製の単焦点 24mm f1.4 ART を装着してみると、これは焦点距離は認識されるものの、各種光学補正には非対応の表示。それは初代 6D でも MarkII でも同じだった。ということは、レンズ側で対応・非対応の設定が変わるのだろうか。24mm もファームアップすれば認識されるのだろうか。メーカーからの正式発表はまだ無い様だが、ここはもうちょっと調べてみたい。いずれにせよ、他社製交換レンズの光学補正にも対応してくれるなら、それはそれで嬉しい事なのだが。

GPS は日本のみちびき、そして米・ロシア3種類の衛星に対応して精度をアップ、カメラ本体時計の時刻合わせも行える様になった。電源オフ時でも一定間隔で作動させる事が可能な GPS ロガー機能は、実は初代にも装備されていた様なのだが、GPS 機能は電池を食うだろう、ということで初代では殆どオフにしていた。3種の衛星対応で位置精度も上がったとの事なので、次の旅では活用してみたい。電池は初期キャンペーンではストラップ、SD カードとともに無料で頂ける様なので、予備電池の心配もしなくて済みそうだ。

その他、細かい変更では左肩のモードダイヤルのモード表示が単なる印刷でなく凹凸のあるものになったり、前面の EOS ロゴ表示は逆に白い印刷文字に変わったり。背面のマルチ電子ロックスイッチも、初代の横スライドスイッチから、レバー型に変更されている。HDR 機能は初代では強さを調整するだけだったが、MarkII ではグラフィック、油彩、ビンテージといった画像効果も加えられる様になった。これも今後実利用で試して行く事にしたい。

とりあえずはいつもの中野の裏路地夜景撮影と、昼間は「阿佐ヶ谷七夕まつり2017」の様子を撮影してみたので、EOS 6D MarkII と SIGMA 24-70mm f2.8 DG ART の作例写真として、こちらの flickr アルバムを参照頂きたい。まだ2日間の利用だが、初代 6D を使っていたユーザーには、そのままの操作感+高速な AF で、存分に活用できる新型、という事を実感出来た。







2017年7月9日日曜日

[レビュー] 七夕の日発売の SIGMA 謹製「彦星」レンズ、24-70mm f2.8 DG Art

七夕の日に、SIGMA が発売した最高性能 Art ラインのレンズ2本。当方は勝手に彦星レンズ (24-70mm f2.8 DG OS HSM Art) と織姫レンズ(14mm f1.8 DG HSM Art) と名付けたのだが、店頭で Canon EOS 6D に装着して試写するとそれぞれ特徴があって、なかなかに迷う。

これまで EOS 6D は仕事での利用を主体に大口径の SIGMA 24mm f1.4 DG HSM Art を利用してきて、その描写性能には大変満足している(作例写真はこちらの flickr リンクからどうぞ)のだが、そろそろ高品質な SIGMA レンズがもう1本欲しい、という気持ちになっている所にこの二本。






彦星レンズは、82mm 口径の文字通りの大口径常用域(広角 24mm から中望遠 70mm まで)のフルサイズ対応レンズ。ズームレンズだが、全域明るい f2.8 で、どの焦点距離でも綺麗な背景ボケが期待できる。一方の織姫レンズは、SIGMA 山木社長も自信作という、巨大な球面レンズを前面に配した 14mm  超広角ながら明るい f1.8 のレンズ。超広角レンズなのに開放絞り f1.8 ではしっかり背景ボケも楽しめるという凄い実力。



5年ぶりの待望のモデルチェンジとなった Canon EOS 6D Mark II 登場を8月末に控え、その高性能・高画質に見合うフルサイズ対応レンズ選びは、真剣にならざるを得ない。彦星も織姫も、それぞれに魅力あふれる力作レンズ。かなり逡巡したが....

結局、24mm f1.4 レンズを持っている事も踏まえ、ここは万能型レンズをまず装備しよう、ということで、彦星こと 24-70mm f2.8 レンズに決定。早速フジヤカメラの近所やブロードウエイ内で試写してみたところ....その性能は非常に満足行くものであった。

ピントがあった被写体はあくまでシャープに。そして被写体を綺麗に浮かび上がらせる、やわらかい背景ボケ味は、期待以上。広角端から望遠端まで、最短撮影距離は全て 37cm なので、接写からポートレートまで、円形絞り効果もあって、美しいボケ味を十分楽しめる。こちらの、左から3番目の裸電球にピントを合わせた 70mm 望遠端の作例画像で、そのボケ味はご理解頂けると思う。



その他、本日撮影した写真は、こちらのリンクの flickr アルバムでご覧頂き度い。彦星レンズの実力を、きっとご理解頂けると思う。EOS 6D に装着すると、太く短く、まるでバズーカ砲の様な迫力だが、1,020g の質量は大きな高品質ガラスを利用しているからこそ。本気の撮影の時には、やはりフルサイズ・デジタル一眼が頼りになるので、しっかり仕事をしてくれる万能レンズとして、彦星には今後も期待できそうだ。




[クマグルメ] 中野駅北口に続々オープンの次世代ラーメン店、クマグルメ推しの3店

JR 中野駅北口界隈に、個性的なラーメン店が続々オープン。最近訪れたところでは、以下の3店舗が美味しくて、かつ興味深かったので久しぶりにクマグルメ・レビュー。


サンモール商店街から横に入った小道、狸小路に中野区内から移転してきた味噌ラーメン店。野菜たっぷり系で、特にほうれん草をたっぷり入れても料金が変わらない所が素晴らしい。麺は味噌には定番の西山製麺の黄色い縮れ麺。ダイエット中の方には、麺抜きで野菜とスープで楽しめるオプションもある。(麺抜きの分、安くなる。)ダイエットが気にならない方向けには、無料の白飯も付けられる。ふりかけも完備。


ユニークなのは、中野経済新聞報道の通り、カウンター内のスタッフに京都の舞妓出身の方が居られること。舞妓さんがサーブしてくれる美味しい味噌ラーメンが食べられる店は、日本中探してもここ位しか無いのではないか。中野で味噌ラーメンといえば、これまでは2店舗を展開する味七の牙城だった北口界隈だが、若い店主やスタッフを擁する新進気鋭のお店の進出で、俄然面白くなって来た。



こちらもサンモール商店街から横道に入り、炉端焼き名店陸蒸気(おかじょうき)を越えたところにひっそりオープンした、広島流激辛つけ麺専門店。カウンターだけの狭い店内だが、入口に飾られた赤い広島カープの旗で、すぐに見つける事ができる。以前は複数存在した(新宿の小滝橋通りや六本木にもあった)チェーン店の「ばくだん屋」の店舗が東京都内から減ってしまったので、大好きだった広島激辛つけ麺をしばらく食べていなかったのだが、地元中野への新店舗開店は嬉しい限り。

14種類の食材(中には豆腐まである)を使った、丁寧に氷水で仕上げた冷たい激辛つけ麺が、680円でいただけるのは大変お値打ち。ゴマを擦って入れる事で、辛いスープの旨味もマシマシ。暖かい麺が良い場合には、580円の汁なし担々麺もあるとの事で、次回はこれも試してみよう。ユニークなのは11段階ある(ちなみに0は辛味ゼロ)辛さが、広島カープの選手の背番号で表現されていること。辛味初心者用の3番は鉄人衣笠、だ。4−5位の辛さは大丈夫そうだとわかったので、次回は中辛5番のギャレットにしてみよう。(笑)


最後にご紹介するのは、中野駅から中野通りを新井薬師方面へ北上、700m ほど歩いたところにある麺屋 はし本。Twitter で知った店だが、池袋の大勝軒で修行した店主の方が一人で、丁寧な接客できりもり。Twitter を見ていると、夕方には麺切れになる事が多い様だったので、土曜日のお昼前に初訪問。

Tabelog の評判を見ると、当方が渋谷勤務時代に好んで通ったラーメン店の「はやし」の味に似ている、という意見が多数。早速頂いてみると、確かに遠くではやし的な味も感じるが、大勝軒出身のご主人らしいしっかりした味も感じられて、最初の訪問でファンになってしまった。

ユニークなのは、サイドメニューの明太ご飯が、ごま油か、マヨネーズか、ノーマルかを選べること。ご主人おすすめのごま油にしてみると、食べ慣れた明太ご飯にごま油の香ばしさとネギのシャキシャキ食感が加わって、これは何杯でもいけそうな。是非また再訪してみたいお店。

中野北口に新開店のラーメン店、どれもユニークさがあって、甲乙つけ難い。美味い、美味すぎる。また行かねば。





2017年5月22日月曜日

中野フジヤカメラの PENTAX レンズフェアで、探し続けていた auto110 レンズを捕獲

そう、全く忘れていました。この週末が、中野フジヤカメラの PENTAX カメラ・レンズ無料お試し会だったということを。通りがかって拉致され、中に入ると、しかも「訳ありレンズフェア」同時開催中。訳あり写真家としては、これはじっくり見ざるを得ません。とはいえ、オールドレンズが多い中で、まあ買うものは無いかな、とうがった見方をしていると....いやあった、ありました。ずっと探していた、auto 110 用の 20-40mm f2.8 ズームレンズが!!

3千円でなんと auto110 とフラッシュのジャンクボディ付き。これは手に入れざるを得ません。

中野フジヤカメラのカメラ・レンズフェア、ちゃんと来ないと行けないですね。


Pentax Q シリーズのマウントアダプターを装着すると、auto110 シリーズレンズは、味のあるデジカメ用レンズとしてまだ十分使える訳です。


詳しくはこちらの、デジカメウォッチ記事「PENTAX Q で「オート110」用レンズを使う」をご参照。

いやー、寄ってよかった、あなたの街のカメラ店。

今日は K 原さんに FUJIFILM insatax SQ10 を裏道で撮影していると遭遇するし、別の K 原さんに PENTAX フェアで呼び止められるという、そういう二人のフジヤ K 原さんな日曜日なのでありました。

そしていよいよ来週末は「え、え、そんな組み合わせ有り得るの!?」と二度見してあっと驚く 「Nikon, SIGMA, TAMRON 3社合同レンズ無料お試し会」。これはまた、行かねばね。ねぇ社長。

 


2017年5月21日日曜日

[Review] アナデジ・インスタントカメラ、FUJIFILM instax SQ10 デジカメ機能のレビューをまずは

アナログ・デジタル両用のインスタントカメラ、FUJIFILM instax SQ10、まずはデジタル撮影品質がどうなるかということで、渋谷あたりでフォト・ウォーク。シャッター速度、絞りはお任せなのでスナップをパシャパシャと。

インスタント写真プリント機構が重いせいか、重量は結構あって 450g。露出補正を背面のボタンとダイヤルで細かく変えながら撮影するのがポイントか。左側面のボタンを Manual でなく Auto に設定すると、撮影後すぐに自動プリントされてしまうので注意が必要。

写真加工してから写真を選んで印刷するなら Manual モードにて。(通常のカメラ的感覚だと、Auto 露出と勘違いし、まず Auto に設定してしまいがちで、私もそれで1枚印刷を無駄にしました。操作マニュアルを読め、という事でしょうけど。)

最後まで慣れなかった操作は、1枚撮影して、次のコマの撮影を行う際にフロントのシャッター or モードボタンを押さないと背面液晶の撮影済み画像表示が消えない事。

即プリントすることが多いインスタントカメラとしての基本機能かもしれないが、本機では複数枚数撮影後に印刷する画像を選ぶオペレーションが多くなると思うので、ここは通常のデジカメと同様に数秒だけデジタル画像表示したら次の撮影に自動で移れる設定が欲しい気がした。おそらく ファームウェア・アップで対応するのでしょうけど。

まだプリントはあまり行っていないので、プリント品質評価は追って。

まずは、デジタルでの作例写真をいくつか、こちらの flickr アルバムにあげておきます。ご参考いただければと。