Panasonic から Lumix GX7 Mark II (mk2) が発表された時には衝撃を受けた。
Olympus PEN-F を導入してしまったばかりで、そのライバル機を後出しで、しかもコンパクトにまとめた良機を出して来たからだ。本体重量は実はあまり変わらないのだが、PEN-F には無い握りやすいグリップを装備し、背面液晶もシンプルな縦チルトのみ。(当方は、光軸とズレる、横に開くタイプのバリアングル式があまり好きでは無い。)そして、小さいながらもフラッシュを内蔵している点もグッド。
小型機になるとフラッシュを内蔵するスペースをデザインし切れ無いせいか、同梱の超小型付属品にするケースが多い(PEN-F もそうだ)のだが、まず持ち歩かないし、持ち歩いてもどこぞのカメラケースのポケットに入れて忘れてしまう事が多い。
高感度が強くなった昨今のデジカメではフラッシュは要らない、という人もいるかもしれないが、逆光の時や、アイキャッチの光を入れたい時、そして非常に暗い室内ではフラッシュが欲しい時がある。小さいながらも内蔵してくれている GX7 Mark II はその点でも嬉しいのである。PEN-F より先にコレが発表されていたら待っていたのに、と悔しがったのだった。
そして5月半ばとなり、遂に GX7 Mark II 正式発売。まずは機能詳細を理解したい、と思っていたら、近所のカメラ店で恒例のタッチ&トライのセミナーが開かれるとの事。講師は論理的な解説を得意とされる塙(はなわ)真一先生という事で、事前予約して本日日曜午後参加。
直前にカメラ店店頭で GX7 MarkII を触り、コンパクトさ、シンプルなボタン配置等にも惹かれたのだが、右手親指で操作する起動ボタンがやや固めで突起が小さく操作しにくい点、そして PEN-F と比較してややピントの山を見つけにくい EVF が気になり、購入するかどうか微妙な気持ちを抱きつつ、セミナーに参加した。しかし、本日のセミナー参加で、気づいていなかった本機の良さにも気づかされ、結局は GX7 MK2 をデジタル・ベアーズ1軍カメラ・チームに迎え入れる決断をしたのだった。
今回、セミナー後半のポートレート撮影を実践しながら、その効果を実感したのが、「顔・瞳認識 AF」。ピント範囲が薄い、大口径の明るいレンズを使った場合など、右・左どちらの瞳にピントを合わせるか、かなりシビアな選択になるのだが、本機では顔認識と同時に、どちらの瞳にピントが合っているか、顔認識の四角の中に縦横の線が現れ、視覚的にわかりやすくピントが合っている方の目を教えてくれる。そして、ピントを左右の目で変えたい時にも、背面液晶から目の上をなぞるだけで簡単にピントを合わせたい方の目に合わせてくれるのだ。これはポートレート撮影では効果を発揮する強力な仕組み。
更に、当方のカメラ愛を直撃した新機能はやはり、本機から採用の階調豊かな白黒写真表現が可能となる L. モノクローム。撮影メニューの一番最初にある「フォトスタイル」で、デフォルトの「スタンダード」から数えて右に5番目にこのメニューがある。この「L」については、Leica の L ではないか、など、諸説ある様だが、実際に作例をいくつか撮影してみると、陰影の出方にやはり味がある。作例写真に、中野の夕刻街角風景を中心に、多数の L. モノクロームでの撮影結果を入れてみたので、まずはこちらの flickr album をご覧頂き度い。白黒なので写真への好みは分かれるかもしれないが、当方はかなり気に入った。
そして、セミナーの最後で、その便利さを再認識させられたのが、Lumix TX1 でも採用されている 4K Photo 機能の 4K プリ連写。普通の 4K Photo 機能は使っていたのだが、実はこのプリ連写機能はあまり、使った事が無かった。シャッターの前後1秒を 4K ムービーで記録し、8百万画素・2秒で合計60コマの静止画をムービーの中から切り出して写真として記録出来る。忙しく動き回る被写体や意外な動きをする被写体の場合、例えば犬・猫・鳥の飛翔の瞬間撮影などでは、便利に使える機能だろう。こちらの作例写真は、当日モデルを務められた、片岡ミカさんが髪を跳ね上げられた瞬間前後のプリ連写の1枚。使ってみると、特に画面追随のスピードが光学ファインダーより遅い EVF (電子ビューファインダー)内蔵カメラでは便利な機能だと実感出来た。
塙先生の説明の通り、GX7 Mark II はボタンやダイヤルの設定を変えやすい点も特筆出来る。ファンクションボタンは長押しすることで、設定機能を直接変える事が出来るのである。また、押し込む事で露出補正を変更できる背面右上のダイヤルも、Menu から「カスタム - ダイヤル設定 - 露出補正のダイヤル割当」、で背面ダイヤルを選ぶと、押し込まずとも普通にダイヤルを左右に回すだけで露出補正を変える事が可能となった。通常撮影時は最も設定をいじる部分が露出補正なので、ワンプッシュが無いだけでも操作が楽になる。こういうショートカットはセミナーで教えてもらわないと自分では気づきにくいので大変有難い内容だった。
ということで本日のセミナーで GX7 Mark II の良さを実感、ずっと悩んでいた導入の決断に踏み切れたのでありました。主催のフジヤの皆様、協賛のパナソニックの皆様、お疲れ様でした。
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2016年5月22日日曜日
2016年5月6日金曜日
[Review] Pentax K-1 研究5日目、実は工夫すると DA 18-55mm f3.5-5.6 AL レンズも利用可能
さて、フルサイズデジタル一眼、Pentax K-1 に各種レンズを装着しつつそのポテンシャルを地道に探る GW 期間集中プロダクトレビュー・シリーズも、本日で五回目。かなりカメラの操作にも慣れて、手に馴染んできた。途中3日ほど、長野に出かけてフルサイズ対応 FA 24-105mm f4-5.6 IF アナログカメラ用レンズで撮影し、Pentax K-1 の撮影能力の高さに驚いたが、再び DA レンズ・レビューに戻る今回、装着したレンズは安価な APS-C 標準レンズ、DA 18-55mm f3.5-5.6 AL 。
下取り価格も非常に安価なレンズなので、これは売らずに置こうと引き出しの奥にひっそり眠らせていたレンズだが、今朝、辛口カメラ評論家 田中希美男氏の CP+ 2016 Pentax K-1 徹底解剖セミナー動画(ちなみにこの動画、K-1 開発秘話から DA レンズの使いこなしまで、見所満載で必見です)を視聴していて、実は「制限付き」ながら、この安価な APS-C レンズもフルサイズの K-1 で使いこなしが可能と知った。そこで早速引き出しから取り出し装着、撮影テストを実施。
<18mm>
田中氏によると、18 - 24mm あたりでは APS-C レンズの広角端で見られるケラレも顕著で、実用にはやや厳しいと。撮影してみると、確かに広角では厳しい。こちらの作例も、ご覧頂き度い。最初のコマが 18mm の作例、次が 24mm の作例である。開放付近で撮影しているが、これはさすがに実用には厳しい。
<24mm>
18mm では円形に、そして 24mm では4隅が光量低下というより、かなり黒くつぶれてしまう様子が、作例写真からもおわかり頂けると思う。しかしそれが、28mm を超えたところから、35mm, 45mm, 55mm と撮影すると、四隅の光量低下も目立たなくなってくる。もちろん青空や白い壁をバックにすると、28mm 以上でも四隅の光量低下は顕著になるが、普通に撮影する分には、この 28 - 55mm のレンジは実用になりそうな撮影結果、である。
<28mm>
<35mm>
<45mm>
<55mm>
Pentax デジイチのユーザーであれば、この軽量 (225g) 標準ズーム・レンズを所有している人も多いと思われるので、軽装で出かけたい夏の散歩には、28-55mm f4-5.6 レンズ(28mm では開放値が f4 になる) と割り切って持ち歩くと便利かもしれない。上記田中氏の動画では、さらに軽量 (124g)・安価な DA 35mm f2.4 AL レンズ もほぼ問題無く Pentax K-1 で使える、との事で、気軽なスナップ派にはこのレンズが実は最適解なのかもしれない。うーん、35mm f2.4 を利用した撮影作例が気になるぞ、と。
Pentax K-1 と DA 18-55mm f3.5-5.6 AL レンズ作例写真は、こちらの flickr アルバムにまとめているのでどうぞ。各種撮影シーンでの、光量低下度合いがよくおわかり頂けるはず。
下取り価格も非常に安価なレンズなので、これは売らずに置こうと引き出しの奥にひっそり眠らせていたレンズだが、今朝、辛口カメラ評論家 田中希美男氏の CP+ 2016 Pentax K-1 徹底解剖セミナー動画(ちなみにこの動画、K-1 開発秘話から DA レンズの使いこなしまで、見所満載で必見です)を視聴していて、実は「制限付き」ながら、この安価な APS-C レンズもフルサイズの K-1 で使いこなしが可能と知った。そこで早速引き出しから取り出し装着、撮影テストを実施。
<18mm>
田中氏によると、18 - 24mm あたりでは APS-C レンズの広角端で見られるケラレも顕著で、実用にはやや厳しいと。撮影してみると、確かに広角では厳しい。こちらの作例も、ご覧頂き度い。最初のコマが 18mm の作例、次が 24mm の作例である。開放付近で撮影しているが、これはさすがに実用には厳しい。
<24mm>
18mm では円形に、そして 24mm では4隅が光量低下というより、かなり黒くつぶれてしまう様子が、作例写真からもおわかり頂けると思う。しかしそれが、28mm を超えたところから、35mm, 45mm, 55mm と撮影すると、四隅の光量低下も目立たなくなってくる。もちろん青空や白い壁をバックにすると、28mm 以上でも四隅の光量低下は顕著になるが、普通に撮影する分には、この 28 - 55mm のレンジは実用になりそうな撮影結果、である。
<28mm>
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Pentax デジイチのユーザーであれば、この軽量 (225g) 標準ズーム・レンズを所有している人も多いと思われるので、軽装で出かけたい夏の散歩には、28-55mm f4-5.6 レンズ(28mm では開放値が f4 になる) と割り切って持ち歩くと便利かもしれない。上記田中氏の動画では、さらに軽量 (124g)・安価な DA 35mm f2.4 AL レンズ もほぼ問題無く Pentax K-1 で使える、との事で、気軽なスナップ派にはこのレンズが実は最適解なのかもしれない。うーん、35mm f2.4 を利用した撮影作例が気になるぞ、と。
Pentax K-1 と DA 18-55mm f3.5-5.6 AL レンズ作例写真は、こちらの flickr アルバムにまとめているのでどうぞ。各種撮影シーンでの、光量低下度合いがよくおわかり頂けるはず。
2016年5月2日月曜日
[Review] Pentax K-1 研究 4日目、中野フジヤカメラで FA 28-105mm f4-5.6 IF 中古レンズが超特価
ゴールデンウィーク Pentax K-1 研究もいよいよ中盤。Pentax DA レンズ、SIGMA DC レンズと、本来は APS-C 用のレンズをフルサイズに装着して使う、という変則的な使い方ばかりをしてきたので、そろそろフルサイズ用レンズで決めたい。連日近所のカメラ店のウィンドーの定期巡回をしていたところ、ついにノーマークだったレンズを発見。smc Pentax FA 28-105mm f4-5.6 IF 。すでに販売終了した、アナログ 35mm 銀塩カメラ時代の小型軽量 (305g) ズームレンズだ。
外観に傷はそれほど無いのだが、多少ホコリがレンズ内に侵入しているということで 中古品 B グレード、税込3,780 円の激安価格。新品時は 45,000円だったので、中古レンズとしては掘り出し物と言って良いだろう。シルバーの外装も価格に響いたのかもしれないが、それには目をつぶる、ということで。K-1 のセット推奨レンズとしてデジタル用の Pentax-D FA 28-105mm ED DC WR(ただし絞りは f3.5-5.6) レンズが有り、同じズーム焦点距離となっているが、今回の中古は WR (防水・防滴)機能が無いために、多少小型で、重量も少なめになっている。
IF (インナーフォーカス)なので、フォーカス時に全長が変わらないレンズ。もちろん、ズーム時には全長は変化する。4倍近いズーム倍率があるので、旅行の時などには便利に使えそうだ。注意点としては、FA レンズでフルサイズ用ではあるが、古い設計のせいか、白い背景で撮影すると、四隅に周辺減光が確認される。広角・望遠端、どちらでもそれは確認出来た。明るい空をバックにしたり、白い壁を撮影した時には目立つので、注意が必要かもしれない。
それにしても、なにしろ4千円もしないレンズなので、目くじらをたてるほどでは無いだろう。気軽に散歩レンズとして使う、といった用途が向いている。古いレンズだが、勿論 AF (オートフォーカス)はしっかり駆動する。今時のデジタル専用レンズほど速くは無いが、十分実用になるフォーカシング・スピードである。こういうレンズを見つけてしまえるのが、中古カメラ店巡りの楽しさだ。オンラインでも、このあたりで見つけられるので、ご興味の向きはどうぞ。
描写性能は勿論単焦点の明るいレンズが優っているが、気楽に、総重量を軽くして出かけたい時にはこういうズームも良いだろう。アナログ時代の FA レンズ中古は、今後ともチェックして行きたい。
本レンズでの作例は、これまで同様、flickr のアルバムに貯めて行く事にする。Petax K-1 フルサイズ・デジタル一眼の楽しみは、こうして新旧多くの K マウント対応レンズを試す事が可能な点。K-1 レンズ沼は、まだまだ深い。
(追記)作例写真にも追加したが、連休で出かけた軽井沢、遅い春を迎えた避暑地の新緑の眩しさ、そして遠くに望む浅間山への奥行き感、4千円もしない旧い FA レンズで巧みに描写されている。この懐の深さが K-1 たる所以か。撮影結果を眺めて驚いた次第。
外観に傷はそれほど無いのだが、多少ホコリがレンズ内に侵入しているということで 中古品 B グレード、税込3,780 円の激安価格。新品時は 45,000円だったので、中古レンズとしては掘り出し物と言って良いだろう。シルバーの外装も価格に響いたのかもしれないが、それには目をつぶる、ということで。K-1 のセット推奨レンズとしてデジタル用の Pentax-D FA 28-105mm ED DC WR(ただし絞りは f3.5-5.6) レンズが有り、同じズーム焦点距離となっているが、今回の中古は WR (防水・防滴)機能が無いために、多少小型で、重量も少なめになっている。
IF (インナーフォーカス)なので、フォーカス時に全長が変わらないレンズ。もちろん、ズーム時には全長は変化する。4倍近いズーム倍率があるので、旅行の時などには便利に使えそうだ。注意点としては、FA レンズでフルサイズ用ではあるが、古い設計のせいか、白い背景で撮影すると、四隅に周辺減光が確認される。広角・望遠端、どちらでもそれは確認出来た。明るい空をバックにしたり、白い壁を撮影した時には目立つので、注意が必要かもしれない。
それにしても、なにしろ4千円もしないレンズなので、目くじらをたてるほどでは無いだろう。気軽に散歩レンズとして使う、といった用途が向いている。古いレンズだが、勿論 AF (オートフォーカス)はしっかり駆動する。今時のデジタル専用レンズほど速くは無いが、十分実用になるフォーカシング・スピードである。こういうレンズを見つけてしまえるのが、中古カメラ店巡りの楽しさだ。オンラインでも、このあたりで見つけられるので、ご興味の向きはどうぞ。
描写性能は勿論単焦点の明るいレンズが優っているが、気楽に、総重量を軽くして出かけたい時にはこういうズームも良いだろう。アナログ時代の FA レンズ中古は、今後ともチェックして行きたい。
本レンズでの作例は、これまで同様、flickr のアルバムに貯めて行く事にする。Petax K-1 フルサイズ・デジタル一眼の楽しみは、こうして新旧多くの K マウント対応レンズを試す事が可能な点。K-1 レンズ沼は、まだまだ深い。
(追記)作例写真にも追加したが、連休で出かけた軽井沢、遅い春を迎えた避暑地の新緑の眩しさ、そして遠くに望む浅間山への奥行き感、4千円もしない旧い FA レンズで巧みに描写されている。この懐の深さが K-1 たる所以か。撮影結果を眺めて驚いた次第。
[Review] Pentax K-1 研究3日目、SIGMA 30mm f1.4 DC ART レンズを装着して新宿 NEWoMan へ
ゴールデンウィーク期間ならではの、本来週末ブロガーの私がブログ連投でレビューする Pentax K-1 関連記事第三弾は、SIGMA 30mm f1.4 DC ART レンズ装着。あれ、これも APS-C 対応レンズ。この前記事の DA 40mm f2.8 XS レンズ同様、本来はフルサイズ対応はしないはず。しかし装着してみると、妙に Pentax K-1 との重量、そしてデザインバランスが良い。ええいまずは使ってみようと、本レンズを K-1 ボディに装着して本日は新宿へ。
ちなみに先に書いておくと、前出の 40mm よりも、30mm と画角が広がる本レンズ、良い子の利用はオススメせず。明るい空を背景にしたり、白い壁を撮影すると、確実にケラレ、周辺減光という事態に陥る事必至。作例写真にもそれが顕著に出現。しかし、暗い場所や、うまく四隅を隠すと、それなりに写る事も。あくまで「既に本レンズを持っている人」とか、「SIGMA レンズを K-1 に合わせたいのだけど、f1.4 の DG 系単焦点レンズはちょっと大きくて重いので...」という、非常に特殊な用途向けになるので、その点は御理解の上、自己責任のトライの記録、として以下はお読み頂ければ、と。
それにしても、Pentax K-1 に組み合わせると、まるでこれが標準レンズかと思うほどのデザイン・マッチ。SIGMA のフルサイズ用 DG レンズがこの大きさであれば、と悔やまれるが、空を背景にすると、四隅のケラレはやはり厳しい。周辺減光だけにとどまらない。しかし気を取り直して、まずは街中の写真をパシャパシャと。撮影を進めると、本レンズでの構図作りのコツも見えて来る。周辺減光も、本レンズの味の一部、と割り切ると俄然、面白くなるのである。レンズ中央の解像はなかなかだし、オールド・レンズを使っている様な風情を、特殊な後編集必要無しで作り出せる、と思えば楽しいレンズになるから不思議だ。
Pentax K-1 では、DA 40mm f2.8 XS レンズ装着時にもその様に設定したのだが、クロップモードを auto から FF (フルサイズ) に設定することで、APS-C レンズを装着しても、自動的に画面中心を切り出すクロップモードには移行しなくなる。この自由度は Pentax らしくて有難い。かくして、Pentax DA シリーズや、SIGMA DC シリーズの APS-C 用レンズを(オススメはし無いが)無理やりフルサイズで使う事も可能になる訳だ。
本日は映画を見て、その後ずっと気になって居た新宿・新南口のバスターミナルへ。バスタ新宿と、ショッピング施設 NEWoMan (ニュウマン)の見学。ずっと工事が続いていた新宿駅、久しぶりに新南口に来ると白を基調とした明るいデザインの素晴らしい複合ターミナルになっていて、これが同じ場所かと驚くやら感心するやら。ゴールデンウィークの人波はあるものの、午後8時を過ぎるとそれも緩やかに。
ショッピングの場所は女性向けのお店が圧倒的に多いが、どれもお洒落で、開放的。午前4時まで開いているレストラン街は、大人の社交場的クール・モダンな、落ち着いた雰囲気で好感。これはぜひ、遅い時間にまた来てみたい。
本日の Pentax K-1 と SIGMA 30mm f1.4 DC ART による作例写真は、こちらの flickr アルバムにアップロードしたので、よろしければ御参考のほど。
ちなみに先に書いておくと、前出の 40mm よりも、30mm と画角が広がる本レンズ、良い子の利用はオススメせず。明るい空を背景にしたり、白い壁を撮影すると、確実にケラレ、周辺減光という事態に陥る事必至。作例写真にもそれが顕著に出現。しかし、暗い場所や、うまく四隅を隠すと、それなりに写る事も。あくまで「既に本レンズを持っている人」とか、「SIGMA レンズを K-1 に合わせたいのだけど、f1.4 の DG 系単焦点レンズはちょっと大きくて重いので...」という、非常に特殊な用途向けになるので、その点は御理解の上、自己責任のトライの記録、として以下はお読み頂ければ、と。
それにしても、Pentax K-1 に組み合わせると、まるでこれが標準レンズかと思うほどのデザイン・マッチ。SIGMA のフルサイズ用 DG レンズがこの大きさであれば、と悔やまれるが、空を背景にすると、四隅のケラレはやはり厳しい。周辺減光だけにとどまらない。しかし気を取り直して、まずは街中の写真をパシャパシャと。撮影を進めると、本レンズでの構図作りのコツも見えて来る。周辺減光も、本レンズの味の一部、と割り切ると俄然、面白くなるのである。レンズ中央の解像はなかなかだし、オールド・レンズを使っている様な風情を、特殊な後編集必要無しで作り出せる、と思えば楽しいレンズになるから不思議だ。
Pentax K-1 では、DA 40mm f2.8 XS レンズ装着時にもその様に設定したのだが、クロップモードを auto から FF (フルサイズ) に設定することで、APS-C レンズを装着しても、自動的に画面中心を切り出すクロップモードには移行しなくなる。この自由度は Pentax らしくて有難い。かくして、Pentax DA シリーズや、SIGMA DC シリーズの APS-C 用レンズを(オススメはし無いが)無理やりフルサイズで使う事も可能になる訳だ。
本日は映画を見て、その後ずっと気になって居た新宿・新南口のバスターミナルへ。バスタ新宿と、ショッピング施設 NEWoMan (ニュウマン)の見学。ずっと工事が続いていた新宿駅、久しぶりに新南口に来ると白を基調とした明るいデザインの素晴らしい複合ターミナルになっていて、これが同じ場所かと驚くやら感心するやら。ゴールデンウィークの人波はあるものの、午後8時を過ぎるとそれも緩やかに。
ショッピングの場所は女性向けのお店が圧倒的に多いが、どれもお洒落で、開放的。午前4時まで開いているレストラン街は、大人の社交場的クール・モダンな、落ち着いた雰囲気で好感。これはぜひ、遅い時間にまた来てみたい。
本日の Pentax K-1 と SIGMA 30mm f1.4 DC ART による作例写真は、こちらの flickr アルバムにアップロードしたので、よろしければ御参考のほど。
2016年5月1日日曜日
[Review] Pentax K-1 研究2日目、DA 40mm f2.8 XS ビスケットレンズを装着して六本木へ連れ出す(作例写真有り)
連休中の Pentax K-1 自腹研究 Day 2。まだフルサイズ K マウント用手持ちレンズが無いので、とりあえずはフルサイズでも使える DA レンズの中から、一番薄くて軽い DA 40mm f2.8 XS ビスケットレンズを装着、更にグリップ撮影用のハンドストラップを取り付けて、街中スナップ・スタイルに仕上げ、六本木の国立新美術館で開催中のルノワール展へ。52g と超軽量レンズなので、ほぼ本体重量の 1kg ちょっとで、フルサイズ撮影可能なデジタル一眼スナップシステムが出来上がった。ちなみに、Pentax では随時、K-1 とこれまで発売されたレンズの相性を作例写真込みでオフィシャルサイトで公開しているので、こちらも参考にされると良いかもしれない。
本日の撮影は、スナップ中心ということで、ほぼカメラ任せで撮影可能な緑色の Auto、シーンアナライズ・オートモードを左肩のダイヤルで選択。すると、RICOH が開発したという、Deep Learning 技術を応用した画像認識アルゴリズムのアシストで、適切な撮影制御が行われる、との事。おおぅ、遂にデジイチも A.I. 技術応用開始ですか。ただ、さすがの Auto モードでも、HDR 迄は自動生成してくれないので、まずはスマートファンクションダイヤルで HDR を選択、オンにして撮影してみる。1シャッターで複数回の撮影が行われ、ものの数秒で HDR 画像を合成。うむ、なかなかスムーズ。作例写真の鯉のぼりが風にはためく画像などでは、動きが激しいので複数画像のゴーストも残ってしまうのだが、これも一つの撮影技法と考えて意図的に実践してみると、ダイナミックで面白い残像効果が得られる。
六本木と乃木坂の間にある国立新美術館は、大きなガラス壁面を採用した近代的な建築なので、建物内でも光と影のコントラストが強いのだが、Auto モードはそれを上手に認識して適正露出を探り出してくれている様だ。Pentax K-1 を始め、Pentax のデジイチはシャッターボタンまわりに電源スイッチがあるので、スナップ写真の撮影には非常に具合が良い。被写体を見つけると、グリップにハンドストラップで固定した右手人差し指ですぐに電源オン。その次の瞬間には撮影に移れる。
電源スイッチをシャッターから離れた場所に設定しているメーカーが多い中で、Pentax のデザインは一貫して居り、シャッターチャンスを逃さない。久しぶりに Pentax のデジイチに戻って、その良さを再確認出来た。アナログなボタンやダイヤルのデザインが、全て良く考え抜かれている印象だ。重要な撮影設定の殆どを、アナログ UI から実行することが出来る。デジタルなメニュー階層の奥に複雑にしまわれている機能だと、せっかく有用な機能なのに一度も使わず、というケースが多いが、Pentax K-1 では積極的に本機のフル機能をユーザーに使わせるべく働きかける UI になっているのである。
本日撮影した作例写真は、こちらの flickr アルバムにまとめたので参考にして頂き度い。最高画質の JPEG で、3.1 - 8.8MB 程度のファイルサイズだ。フルサイズ撮影可能なデジタル一眼だが、RAW 撮影でなく JPEG で撮影すると、Mac / PC でも扱いやすいファイルサイズに収まる。
まずは DA レンズで撮影したが、こうなるとフルサイズ用のレンズも1本は欲しくなる。D FA 28-105mm f3.5 - 5.6 レンズは辛口プロ写真家の評判も良い様なので、やはりこれを手に入れるとするか...。しかし、海外のサイトなども見ながら1点気になったのは、内外価格差。Pentax K-1 ボディは発売当初で日本国内価格税込25万円強だが、米国での販売価格は約 US$ 1,800。D FA 28-105mm レンズも、日本では7万円弱のところが US$ 500 程度。連休で為替が US$ 1 = 106円程度にまで円高に動いているので、海外で買うのもアリかな、と思ってしまった次第。ううむ、アップルの様に為替に敏感になってほしいぞ RICOH - Pentax。
本日の撮影は、スナップ中心ということで、ほぼカメラ任せで撮影可能な緑色の Auto、シーンアナライズ・オートモードを左肩のダイヤルで選択。すると、RICOH が開発したという、Deep Learning 技術を応用した画像認識アルゴリズムのアシストで、適切な撮影制御が行われる、との事。おおぅ、遂にデジイチも A.I. 技術応用開始ですか。ただ、さすがの Auto モードでも、HDR 迄は自動生成してくれないので、まずはスマートファンクションダイヤルで HDR を選択、オンにして撮影してみる。1シャッターで複数回の撮影が行われ、ものの数秒で HDR 画像を合成。うむ、なかなかスムーズ。作例写真の鯉のぼりが風にはためく画像などでは、動きが激しいので複数画像のゴーストも残ってしまうのだが、これも一つの撮影技法と考えて意図的に実践してみると、ダイナミックで面白い残像効果が得られる。
六本木と乃木坂の間にある国立新美術館は、大きなガラス壁面を採用した近代的な建築なので、建物内でも光と影のコントラストが強いのだが、Auto モードはそれを上手に認識して適正露出を探り出してくれている様だ。Pentax K-1 を始め、Pentax のデジイチはシャッターボタンまわりに電源スイッチがあるので、スナップ写真の撮影には非常に具合が良い。被写体を見つけると、グリップにハンドストラップで固定した右手人差し指ですぐに電源オン。その次の瞬間には撮影に移れる。
電源スイッチをシャッターから離れた場所に設定しているメーカーが多い中で、Pentax のデザインは一貫して居り、シャッターチャンスを逃さない。久しぶりに Pentax のデジイチに戻って、その良さを再確認出来た。アナログなボタンやダイヤルのデザインが、全て良く考え抜かれている印象だ。重要な撮影設定の殆どを、アナログ UI から実行することが出来る。デジタルなメニュー階層の奥に複雑にしまわれている機能だと、せっかく有用な機能なのに一度も使わず、というケースが多いが、Pentax K-1 では積極的に本機のフル機能をユーザーに使わせるべく働きかける UI になっているのである。
本日撮影した作例写真は、こちらの flickr アルバムにまとめたので参考にして頂き度い。最高画質の JPEG で、3.1 - 8.8MB 程度のファイルサイズだ。フルサイズ撮影可能なデジタル一眼だが、RAW 撮影でなく JPEG で撮影すると、Mac / PC でも扱いやすいファイルサイズに収まる。
まずは DA レンズで撮影したが、こうなるとフルサイズ用のレンズも1本は欲しくなる。D FA 28-105mm f3.5 - 5.6 レンズは辛口プロ写真家の評判も良い様なので、やはりこれを手に入れるとするか...。しかし、海外のサイトなども見ながら1点気になったのは、内外価格差。Pentax K-1 ボディは発売当初で日本国内価格税込25万円強だが、米国での販売価格は約 US$ 1,800。D FA 28-105mm レンズも、日本では7万円弱のところが US$ 500 程度。連休で為替が US$ 1 = 106円程度にまで円高に動いているので、海外で買うのもアリかな、と思ってしまった次第。ううむ、アップルの様に為替に敏感になってほしいぞ RICOH - Pentax。
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