連休中の Pentax K-1 自腹研究 Day 2。まだフルサイズ K マウント用手持ちレンズが無いので、とりあえずはフルサイズでも使える DA レンズの中から、一番薄くて軽い DA 40mm f2.8 XS ビスケットレンズを装着、更にグリップ撮影用のハンドストラップを取り付けて、街中スナップ・スタイルに仕上げ、六本木の国立新美術館で開催中のルノワール展へ。52g と超軽量レンズなので、ほぼ本体重量の 1kg ちょっとで、フルサイズ撮影可能なデジタル一眼スナップシステムが出来上がった。ちなみに、Pentax では随時、K-1 とこれまで発売されたレンズの相性を作例写真込みでオフィシャルサイトで公開しているので、こちらも参考にされると良いかもしれない。
本日の撮影は、スナップ中心ということで、ほぼカメラ任せで撮影可能な緑色の Auto、シーンアナライズ・オートモードを左肩のダイヤルで選択。すると、RICOH が開発したという、Deep Learning 技術を応用した画像認識アルゴリズムのアシストで、適切な撮影制御が行われる、との事。おおぅ、遂にデジイチも A.I. 技術応用開始ですか。ただ、さすがの Auto モードでも、HDR 迄は自動生成してくれないので、まずはスマートファンクションダイヤルで HDR を選択、オンにして撮影してみる。1シャッターで複数回の撮影が行われ、ものの数秒で HDR 画像を合成。うむ、なかなかスムーズ。作例写真の鯉のぼりが風にはためく画像などでは、動きが激しいので複数画像のゴーストも残ってしまうのだが、これも一つの撮影技法と考えて意図的に実践してみると、ダイナミックで面白い残像効果が得られる。
六本木と乃木坂の間にある国立新美術館は、大きなガラス壁面を採用した近代的な建築なので、建物内でも光と影のコントラストが強いのだが、Auto モードはそれを上手に認識して適正露出を探り出してくれている様だ。Pentax K-1 を始め、Pentax のデジイチはシャッターボタンまわりに電源スイッチがあるので、スナップ写真の撮影には非常に具合が良い。被写体を見つけると、グリップにハンドストラップで固定した右手人差し指ですぐに電源オン。その次の瞬間には撮影に移れる。
電源スイッチをシャッターから離れた場所に設定しているメーカーが多い中で、Pentax のデザインは一貫して居り、シャッターチャンスを逃さない。久しぶりに Pentax のデジイチに戻って、その良さを再確認出来た。アナログなボタンやダイヤルのデザインが、全て良く考え抜かれている印象だ。重要な撮影設定の殆どを、アナログ UI から実行することが出来る。デジタルなメニュー階層の奥に複雑にしまわれている機能だと、せっかく有用な機能なのに一度も使わず、というケースが多いが、Pentax K-1 では積極的に本機のフル機能をユーザーに使わせるべく働きかける UI になっているのである。
本日撮影した作例写真は、こちらの flickr アルバムにまとめたので参考にして頂き度い。最高画質の JPEG で、3.1 - 8.8MB 程度のファイルサイズだ。フルサイズ撮影可能なデジタル一眼だが、RAW 撮影でなく JPEG で撮影すると、Mac / PC でも扱いやすいファイルサイズに収まる。
まずは DA レンズで撮影したが、こうなるとフルサイズ用のレンズも1本は欲しくなる。D FA 28-105mm f3.5 - 5.6 レンズは辛口プロ写真家の評判も良い様なので、やはりこれを手に入れるとするか...。しかし、海外のサイトなども見ながら1点気になったのは、内外価格差。Pentax K-1 ボディは発売当初で日本国内価格税込25万円強だが、米国での販売価格は約 US$ 1,800。D FA 28-105mm レンズも、日本では7万円弱のところが US$ 500 程度。連休で為替が US$ 1 = 106円程度にまで円高に動いているので、海外で買うのもアリかな、と思ってしまった次第。ううむ、アップルの様に為替に敏感になってほしいぞ RICOH - Pentax。
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