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2017年12月29日金曜日

Digitalbear's Gadget of the Year 2017 (4)Apple iOS 端末編

このジャンルはもはや、スマホでもタブレットでもなく、Apple 社の iOS 端末製品一色、となった1年でありました。今回はもう Apple 関連製品が多すぎるので商品分類にも加えなかった Note PC 領域では、OSX の MacBook Pro 13インチも仕事用に追加、仕事で使う端末はオフィスの Windows PC 以外、文字通り Apple 製品だらけに。林檎教信者としては清く正しく過ごした 2017年と言えましょう。

iOS 端末としては、順当に iPad Pro 10.5 インチを6月、iPhoneX を少し発売日から遅れて11月に導入。(詳細は当方のブログエントリー「苦難の iPhoneX レア店頭在庫入手までの道のり」ご参照)iPad Pro 10.5 インチはこれまでの iPad の中で最高と言える性能とバランスの良さで、ついに海外出張では(内蔵 SIM が使える利便性もあり)MacBook を持たず iPad と iPhone だけで出かける迄に。なぜか SIM 内蔵可能な MacBook を小型製品であっても投入しない Apple 社は、屋外・移動中は iOS 製品を使って欲しい、というメッセージを投げかけているのだろうか。

iPhoneX は、小型筐体ながら背景ボケ写真を撮影可能で、カメラ性能を重視するが故にiPhone6s Plus、7 Plus といった筐体が大きな iOS 端末を使わざるを得なかった我々スマホ写真カメラマンには福音(詳細は当方のブログ・エントリー、「[Review] iPhoneX 内蔵カメラで撮影する秋景色(作例写真多数)」ご参照)となった。今見えているアプリの範囲内では Face ID 機能は指紋で解錠する Touch ID と比較し冗長だが、将来はきっと AniMoji 以外にも True Depth のセンサーを活用可能なアプリが更に登場して、便利さに気づかせてくれると信じたい。

教祖 Steve Jobs 没後6年が経過し、気になるのは革新的なテクノロジーをスピーディに採り入れるという、かつての挑戦するエンジニア達の姿勢がやや見えにくくなり、技術的安定志向へと、米アップル社としてのリソースがより多く振り向けられている様に感じられる事。スマート・スピーカー HomePod の発売も2017年末の予定が来年に延期され、iPhoneX 発売も iPhone7 と機能が近い iPhone8 シリーズとの併売になるなど、ユーザーの目から鱗が落ちる様な大胆な技術革新が減り、大企業然とした姿勢が目立つ様になっている。大企業故に失敗すると大きな訴訟を受けるリスクはもちろんあるので慎重になっているのかもしれないが、以前からの林檎教信者たちは、それだけではない、大企業でありながら驚くほど大胆な Apple の再来を待っている。

Apple 社のドーナツ状の新社屋、アップル・パーク関連の仕事に注力していた CDO (チーフ・デザイン・オフィサー)のジョナサン・アイブが、製品デザインチームのリーダーに復帰する、というニュースは、2018年の尖った Apple 製品復活を期待させる、とまあいろいろ言いたい事もあるのだが、iPad Pro 10.5インチ、そして iPhoneX は良い製品でした、という 2017年のアップル製品総括。


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