レンズ交換式上級機の X-Pro2 限定グラファイト・エディションも相当クールな色で迷ったが、結局 23mm f2 レンズ、CMOS、映像エンジンも同じ、光学・電子式ハイブリッドのファインダー、そしてこのカメラを購入する重要ポイントとなる8方向に AF 合焦点を右手親指で操作可能な背面フォーカスレバーも装備となると、より小型でどこにでも持ち出し易いフラット・レンズを備えた X100F の方が当方ニーズには合っている、ということで最終決定した次第。
磁石による脱着でフロントカバーがすっと外れるので、普段はレンズキャップをせずにこのカバーに入れておくと、急なシャッターチャンスを逃さない。また、撮影が続く場合はフロントカバーをホックで外して、ボトムケースとして利用可能である。
露出補正やシャッタースピード、絞り値の変更に加えて、X100F からは ISO 値もシャッターダイヤルを引き上げて回す事で自由に変更できる様になった。アナログ・カメラに親しんできた当方世代は、迷い無く利用可能で有難い。
小型のカメラ形状は、撮影している時にも自然で威圧感が無い。シャッター音も控えめにパチリという感じで、街角撮影にはもってこい。早速、中野の夜の街に出て撮影。最近の FUJIFILM のカメラに採用され始めた、高精細のモノクロ・フィルムシミュレーションモードの「ACROS (アクロス)」と、カラー撮影を比較してみる。中野の路地裏の灯が浮かびあがる様で、夜の闇に浮遊しながら撮影している様な、不思議な感覚に捉われる。情緒的なシーンを撮影できるこのカメラは、世代を経て熟成されて、アナログな視点や操作をデジタルに小気味よく変換してくれる。最近は鞄を持たず手ぶらで外出する機会が増えたが、このカメラだけは持って行く事が多い。以下、いくつか ACROS によるモノクロとカラーの対比作例写真を。その他多くの作例写真は、いつもどおりこちらの flickr album でご覧いただければ、と。
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